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8月, 2022の投稿を表示しています

ガキの使い

悪ガキとつるんだ 知らなかったと嘯(うそぶ)いた   悪ガキの正体ばれた 知ってて嘘ついた   悪ガキのダチだった バレても知らんぷりして叩かれた   父さん出てきて謝った ガキの使いでもあるまし 二度とさせませんと嘯いた   父さん仕切りを誤った ガキの使いだからしょうもない 信じてもらえず初心に帰ると言い出した   父さん仕切れなくて謝った ガキの使いではしょうないか 始末が悪くて後手に回ってごめんで済ます 父さん悪ガキとは縁切り迫る ガキの使いもすんなりとはいかぬ 二度あることは三度あるのも世のならい 父さんしつけを誤った ガキの使いに成り下がった アホな子を甘えやかした付け払う 父さんだから仕方ない ガキの使いでもやるしかない 力に陰りが出てきてケジメをつける 父さんイヤイヤ恥をかく ガキの使いをさせられた ガキは後ろめたさを感じず冷めている   父さん気苦労たえぬ日々続く ガキの使いに終始する 蒔いた種の落とし前これでは無理と知らされる 父さん 信頼揺らぎ取り戻すのに努力する ガキの使いに成りきった いまさらの感をさらして恥の上乗りしてしまう   [ 2022 年 8 月 31 日書き下ろし。午後からの岸田首相の記者会見。こんなもんだね]

落とすが吉兆

落ちるにして落ちた 内閣支持率低下 面子を見ても当然の異路同帰   語るに落ちた 一つの嘘から始まった 辻褄合わせず四苦八苦   信用落ちた もともと中身のうすい空手形 ますます落として回復至難   落ちるが吉凶 吉は身の程を知って直せばいい 凶は身の程知らずな自暴自棄   落ちるを吹っ切る 外交は金のばらまき安倍を踏襲する アフリカへの 4 兆円支援は唐突無骨   落とせば元も子もない 勢いはいまが下止まりとはそう問屋は卸さない 猫騙しの紙一枚の調査票で無駄な危機回生   落ちたが最後 オーラのない者たちの末路を知るべし 無下にしてきた始末のつけ方は前代未聞   落ちるが吉兆 手ぐすね引いて次の出番伺う者はざわめく 優劣拮抗の草刈場と化して茫然自失   落とすしかない 地元の覚醒こそが政治を変える こぞって無視して正当な主権奪回   どうせならみな落ちれ ご破算で世直しの幕が開く 熾烈な選挙を戦い抜いて見出す深謀遠慮   [ 2022 年 8 月 29 日書き下ろし。「異路同帰」。やり方が違っていても結果は同じになるということのたとえが示した内閣支持率低下の各社世論調査。やることなすこと先行き不透明。不信しかない]

次はない

憶えておこう どんなに忘れっぽいと揶揄されても どんなに気まぐれだと評されても 嘘つきの政治家を心に刻もう 嘘の上塗りで護身に走った政治家には次はない   憶えておこう 安倍内閣の時代から国会軽視が続いてる 重要事項も不信な内閣の閣議決定でまかり通る 野党は存在感すら軽視され何の役目も果たしてない 維新の代表選もつまらぬ形式だけの不甲斐なさ 党名も思い出せぬ立憲民主も再建体制はどん詰まり   憶えておこう 舌先三寸の者ばかりで気が滅入る うざといだけの者ばかりで気合いが入る 消滅危惧の対象には次はないと心に留めよう 憶えておこう 人として正しいことをしたのなら堂々とするがいい 人として正しくないと考えるのなら堂々と辞めるがいい 正しいか否かの判断もできない人間に国の舵取りを任すのか 本当に問われているのは煮え切らない選ぶ者たちではないか   [ 2022 年 8 月 30 日書き下ろし。落選候補の筆頭は言わずと知れた二人かな。その次に控えし者もあまたいる。あとは選挙区の良識しかない。こけにされているのは選んだ者たちだ]

マスコミの怠慢

国葬費 2 億 5 千万円を閣議決定 会場借上費や葬儀の舞台の設営費で警備費は別途 これが最初に報道された中身の全てだ 政府はつまびらかにすることを避ける いつもの薄汚い騙し討ちで国葬の段取りを進める 丁寧な説明も聴く耳もポーズばかりとバレている 終われば叩かれても知らんふりしてやり過ごす   大手マスコミはなぜ国葬の概算を出し渋っているのか 旧統一教会絡みの報道が過熱するなか捨て置けない数字を見た 国葬に反対する世論はこの数字を知ったら憤慨するだろう マスコミの怠慢は記者会見でも緩慢な質問に表れている 国葬の警備の経費を知った上で国葬の是非を問うたら 世論の反発は半端ない数字になって出てきただろう   参考事例が2つある どちらも外国の要人が訪日した ひとつは 2019 年 1 月の皇位継承式典 関係部署から出た概算要求 警察庁は警備費 28 億 5 千万円 防衛省要人輸送ヘリ 2 億 5 千万円 外務省滞在費 43 億 1 千万円 合計 74 億 1 千万円 二つに 2019 年 6 月の G20 大阪サミット 開催準備費 75 億円 開催費用 247 億円 警視庁警備費 124 億円 合計 446 億円 信じられない血税が躊躇なく注がれる   どれだけ重要な要人が来日するにしても 凶弾に倒れた葬儀ならばこそテロ対策が重視される 要人警護だけでも多くの人も大金も動かざるを得ない コロナ禍で蔑ろに出来ない警備費は天井知らずか 各所管の概算要求は明らかにされてはいない 想像しよう 皇位継承式典の経費は当然超える 100 億以上の税金が投入されるだろう このくらいの推計すら報道できないのはなぜか 国民の不満を掻き立ててはならないとのお達しか   マスコミよ 怠慢を捨てタイマンを張るぐらいの情報を流してほしい 国葬の是非を問うにも関連する情報が必須条件となる 重要な情報を後出しするのは権力に迎合すると見られる マスコミよ 国葬問題はまだ決着はついてはいない 多くが反対するなかでの来日は国の恥をさらす その上国民の質も問われる さらには国の信用に...

つかの間の再会

今夏コロナが異常に感染拡大しても 移動規制は経済振興が優先し回避された 内地から帰省と観光で千歳空港は賑わった お盆が終わると潮が引いたように戻っていった   コロナ禍で会えなかった孫たちと再会する 多くの老夫婦は一時の幸せを楽しんだ コロナ禍は孫の成長を一気に進める 多くの老夫婦の老いも加速化された コロナ禍は感染予防に気疲れした 多くの老夫婦は外出さえも自粛した コロナ禍は孫とのふれあいも自重した 多くの老夫婦は慣れぬリズムに疲労した   秋の装いが始まる 朝夕の寒暖差が大きくなってきた 秋シャケのイクラは 100 ㌘千円で鮮魚店に並んだ 今年の落ち着く値段が気にかかる 海水温が下がればシャケの遡上も本格化する 美味しいイクラを思いっきり食べさせてやりたかった ふと嬉しそうに食べる孫の顔がうかぶ   秋の気配が心に優しい ありがとうと戻っていった孫の顔を想い出す 心残りを感じつつ別れの惜しさに身が詰まる 心遣いと気遣いに疲れた身体を労りあいつつ 孫たちの余韻を残しながら暮らしを取り戻す   [ 2022 年 8 月 29 日書き下ろし。二学期が始まり学校での感染を心配する人たち。その心配も小学生までか。子ども時代の孫の姿を焼き付けておこう]  

はばける

意外性のあるのがいい 思惑を裏切るのが面白い 型にはまらないのが一番だ   他人(ひと)の噂話はドブに捨てよ 他人の評判など喰えない代物と知れ 他人の見立てなどくそ食らえ   予想もしない展開 予期せぬ顛末 予感すらない結末   持てあますのがいい 縛られないのがいい 決められるのがいい   はばけると世界が変わる はばかると世界は縮まる はばけると自由になる はばかると拘泥される はばけると未知の自分を知る はばかると未熟な自分を知る   人間のはばは「ける」と「かる」の違い 「ける」は世間の干渉を「蹴る」こと 蹴るだけの才覚がいつも試されるのがいい 「かる」は世間が抑圧で「駆る」こと 空気を読まされ駆るだけのことでしかない   はばけるとはばかるは世間を渡る処世術 ヤジロベエの傾きで自分らしさを嗅ぎ分ける はばけるとはばかるは世間を読み抜く処世術 ヤジロベエの傾きで素早く状況を読み解く はばけるとはばかるは世間を生き抜く処世術 ヤジロベエの傾きでアクセルとブレーキのタイミングを計る   はばかることは人生の自重を強いられること はばけることは人生の可能性に挑むこと はばかることは人生のリスクを知ること はばけることは人生の深みを感じること   はばけることで自分を生きるを知る   ※駆る:追いたてる。せきたてて追う。 [ 2022 年 8 月 29 日書き下ろし。はばけるとは北海道の方言で入りきれない、収まりきれないという意味。はばけるにはエネルギーが必要だ]  

露の狂気と原発

4 週間の核不拡散条約( Nuclear Non-proliferation Treaty )の 再検討会議が決裂した 露の反対で最終文書は流れた 露には満場一致の原則ほど都合の良いものはない 国連の安保理も露は拒否権を乱用し弱体化を促す 国連の権威も調整力も危うい事態が続く   欧州最大級のザポリージャ原発 3 月初めから露軍に占拠されている 露軍は部隊を増強した 原子炉 1 基から 60 メートル以内には 装甲兵員輸送車の配置を衛星写真で確認された   27 日露 軍は原発を繰り返し砲撃した 断続的な砲撃により発電所のインフラが損傷した 水素漏れや放射性物質拡散の恐れや火災の危険性も高い 露はウクライナの核テロと非難する ウクライナが原発を攻撃する理由は全くない チェルノブイリ原発事故以上の甚大な事態を望もうか 露軍の自作自演であることはお見通しだ   嘘で固めた戦略は千に一つでも間違えば一気に瓦解する 露軍兵士たちの命令無視の暴動である 従軍する兵士たちの悪行非道は証明済みだ 原発に配置された兵士たちが優秀とは断定できない   仮に砲撃により放射能が漏れ被爆したとすれば 果たして正常な精神状態でいられようか 集団でも個人でも狂えば事態を収拾できない 死を確信した兵士たちが自暴自棄に陥ることは否定できない 死なば諸共ロケット砲を原発建屋に打ち込むだけでいい   勝たねばならぬ戦争ゆえに原発確保は有効かつ卑劣な戦術である 露軍の統制が狂気で崩壊すれば欧州で核戦争が引き起こされる 偶発的にも起きないと誰が断言できようか 露はいちゃもん難癖詭弁 嘘八百の何でもありで正当化をアピールする 世界の孤児になりながらはっちゃきこいて抗弁する 一触即発の事態がこの瞬間にも起ころうとしている 露の指導者はそのことをだれも強く否定しない チェルノブイリ原発事故の二の舞は悪意に満ちた露軍の手中にある それは確かな事実だ NPT の決裂はその序章にしか過ぎない   [ 2022 年 8 月 28 日書き下ろし。予測不能な露の動向。原発を人質にするが、そこに張り...

いまどきの川柳遊び

馴染みの整骨院で腰に電気をかけながら 川柳に興じる   道北音威子府(おといねっぷ)の有名な蕎麦屋が姿を消す 店主が老齢を理由に製造を今夏で止める 手に入れた最後の蕎麦におもいをこめた 「秘伝蕎麦老いの一徹打ち止めす」   昨今の岸田政権の危うさを読む 「ヴィジョンなくその場しのぎで運尽きる」 旧統一教会絡みで与党も野党も 知らなかったで逃げおおせるほど甘くない 「人でなし恥する面子知らんぷり」 引退間近の政治屋の偉そうに放った一言に反応した 「国葬に反するバカのひとりです」 岸田首相国葬は終わってから評価すれとは何をか言わん 「決められぬ国会無視し閣議ある」 トランプの剛と岸田の柔でもやること同じ 「票泥棒何でもありと恐れなし」 選挙公約にもなかった原発再建の卑劣なやり口に憤怒した 「核汚染福島捨て置き再稼働」 代々継承される戦略は首相によって実現される 「得意技寝首をかくよな騙し討ち」 札幌市長と JOC 会長は秋に IOC を表敬訪問するという 散々東京五輪が物議を醸すこの最中 「 ウイーンまで 極楽とんぼ二人旅」 「二人して厚顔無恥の良きコンビ」 「公金は私欲を満たす銭ゲバに」   露のゴリ押しでNPTは腰砕けて粉砕される 世界の非難を浴びても怯まず対峙する 「実りなしNPT決裂露の力」 我が畑のゴーヤーが実った 雄花ばかりで雌花が愛おしかった 受粉してから1ヶ月半ようやく採った 沖縄に想いをはせながらゴーヤーチャンプルを味見した 「知事選は現職勝てと苦さ噛む」 [ 2022 年 8 月 27 日書き下ろし。今週も政治屋の話で食傷気味。それでもいまを書くしかない ]

血筋家筋

政治屋は家業でいい 代々継いできた血筋は絶やせない 家筋から養子を迎入れてでも家業を継がす   2 代目 3 代目のどこが悪い 代々継いできた実績は揺るがない 地元こ そ家筋ならば躊躇なく支援する   政治屋は死んで名を残す 文句なく最高の名誉は国葬だ 小賢しく小心者は策謀巡らし忖度する   政治屋は酸いも甘いも噛みしめる ポッと出の素人さんは操り人形 貫禄の違いを見せて牛耳るばかり   政治屋は有力なマスコミを味方につける 血筋家筋だからこそ話題に事欠かない 能力二の次顔出しすれば事足りる   政治屋も苦労知らずのボンとお嬢が注目される 婿養子は義父をバックにのし上がる 血筋家筋の出世争いの熾烈さが国難を招く   政治屋の家系が優れていればトップも取れる 器の小さなトップを選んだ苦渋を味わう ふてぶてしく老害をまき散らしていまだ鎮座する   政治屋はパフォーマンスを得意とする 家系に運命づけられた家業を否応なく継ぐ 血筋家筋を守るために時に試練の道をゆく   権力を獲るのは家の誉れ 権威を高めるのは家の誇り 権勢を強めるのは家の権門   [ 2022 年 8 月 27 日書き下ろし。血筋家筋を大事にする政治屋さんに本当の試練の道を歩んでほしいとエールを贈ろう]

死してなお

死に方なのか センセーショナルな事件で闇に光がさした 旧統一教会の恩讐は一段と凄さを増してゆく   死に方なのか 警護の責任を取って多くが辞職する 死んでなお他者に責任を取らす得意技   死に方なのか 国葬を 2 億 5 千万円プラスアルファ警備費コスト 国費の無駄遣いを強いて威光を示す   死に方なのだ 立派な政治家だったと追悼させる 志半ばで凶弾に倒れた無念を心に刻ませる   死に方なのだ 歴史を権力者に加担させるにはこの手しかない 功罪相半ばする評価を功績に上書きさせる   「死は或 ( あるい ) は泰山 ( たいざん ) より重く,或は鴻毛 ( こうもう ) より軽し」   [ 2022 年 8 月 26 日書き下ろし。国葬費閣議決定する。それどころではない。政治家の恥が出るは出るは恐れ入る。この観戦料 2 億 5 千万円でよろしいか]

手土産は袖に隠して

銭ゲバ詣でにウキウキルンルン 記者会見でしたり顔 姉妹都市の訪独にかこつけて コロナ対策よりも五輪詣にノリノリモード 東京五輪をめぐる受託収賄事件の真っ只中で JOC は責任感じず札幌五輪にご注進 外遊は血税使って楽しい遠足気分で出かけます   ドンの胸像づくりにドンびく世間 五輪誘致は盛り下がり強行突破を仕掛ける輩 一体どこのどいつが裏で操っているのやら 五輪は完全に政治と経済の支配下だと東京で煮え湯を飲まされ た 教訓ばかりで身につかず吐き捨てられる   汚職事件も遺憾に思うだけで JOC は他人事 二人の見識なき行動は恥の上塗り IOC の厚顔無恥なバッハは鴨がねぎを背負ってきて満面笑顔 二人は歓待され誘致への手応えを感動を持って伝えるだろう 手柄を横取りされぬよう他の候補地にプレッシャーをかける   お止めなさい 市民の意向を無視する五輪誘致 お止めなさい IOC になぜ傅(かしず)かなければならないの お止めなさい 札幌と市民が世界に恥をさらしています   [ 2022 年 8 月 26 日書き下ろし。昨日の秋元市長の会見を聞きながら、これ以上札幌の恥を世界にさらしたくないというおもいを強くした。山下 JOC 会長はイベント好きか]

事実は小説よりも奇なり

  20 日ロシアの思想家アレクサンドル・ドゥーギンの娘 ジャーナリストのダリヤ・ドゥーギナは乗った自動車の爆発で殺された プーチンは卑劣で残酷な犯罪と語った 己の戦争犯罪の犠牲者でもあるこの殺人事件 世界で最も卑劣で残忍な殺人鬼の言葉になにをかいわんや   核と食糧を人質に悪魔の戦争を牛耳る男の卑劣な陰謀論 糺弾の矛先は男の戦争を擁護するシンパにも手を下す 半年を過ぎた戦線はウクライナの攻防が勢いを増してくる 欧米から供給された武器の力で一進一退を繰り広げる   男はプロパガンダで民意を惹きつけなければならない 戦死者の数も増え武器も弾薬も食糧も兵士も消耗していく 冷蔵庫は語りだし厭戦の空気は充満してきている 反戦の動きが出てくれば抑えつけるしかない 政権が奪われては全ては無に帰す   ここで形勢逆転のドゥーギン暗殺を企てた テロリストによる犯行に見せかける 男は 2002 年 10 月劇場を占領したチェチェンのテロリストに対し 人質となった 100 人余のモスクワ市民を犠牲にして鎮圧した過去を持つ プーチンの頭脳と知られる人物がテロで殺されることのインパクト ウクライナの犯行だと怒りの声明を出す 民意を敵への憎悪と勝利への願望を強めるプロパガンダは蜜の味   プーチンの追悼の言葉を噛みしめよう 「卑劣で残酷な犯罪が、明るく才能にあふれ、親切で愛情深く、思いやりがあり公平で、真のロシア人の心を持ったダリヤ・ドゥーギナの人生を奪った。ジャーナリスト、科学者、哲学者、従軍記者として、彼女は国民と祖国に誠実に奉仕し、ロシアの愛国者であることの意味を行動で証明した」   事実は小説よりも奇なり プーチンの嘘はトランプに劣らない 昨日の友は今日の敵 共に民主主義の破壊者は敵を作り勝つことに執念を燃やす 勝つためには卑劣なことも厭わずベストを尽くす ロシアが否定すればするほど確信が生まれる   事実は小説よりも奇なり 事実が曝かれるのはいつか 永遠に闇に葬られるのか 小説であればベストセラー 事実であれば悪魔の存在に驚愕する   [ 20...

不信のあかさたな

あからさまに人を見下す 意地が悪く悪態をつく 嘘も方便とつきまくる 偉いものには米つきバッタ おかしいのは頭と心か   限りなく貪欲に生きる 気まぐれに人を蹴落とす 苦労は人に押しつけ手柄とする 献身は見せかけのバッタモン 志しはすでに廃れ中身なし   逆らう者には容赦ない 死んでも悪名を残す 荒んだ世にこそ似つかわしい 狭い了見で傅(かしず)かせる 憎悪の念を世に満たす   何を為したかではなくどれだけ騙したか 人間とは思えぬ非道三昧 盗みは際限なく正当化 根っからの悪人根性を鍛え上げ のっぴきならない人生を謳歌する   半端ない悪意で人を責め立てる 卑劣さを信条にファシストとなる 不服従にも怯むことなく制裁を与え続ける 平然と人殺しを正義と主張する 本気で世界の終焉を予告する   まっとうな人間が排除される 醜い顔が鏡に映る むごい仕打ちをためらわない 目を付けられたら打ちのめされる もうすでにモンスターとなり世界を震撼させる   [ 2022 年 8 月 24 日書き下ろし。不信編。誰を想像するのか、お好きのどうぞ。誰もがモンスターになり得る殺伐とした時代の招来か]

信頼のあかさたな

熱い心で真っ直ぐです いたずらぽくってあったかいです 嬉し涙を照れずに流します 笑顔が子どものようにくしゃくしゃでです お節介焼きです   かけがいのない人です 綺麗事は言わない人です 苦労を鼻にかけない人です 賢明な人です 困ったら手を貸したい人です   さりげなく優しさを見せます 叱るときは真剣勝負です 素になれる凄さがあります 世間体はたいして気にしません 粗末にしてはならないことにこだわります   胆力のある人です 智慧のある人です 土の匂いを感じる人です 手のひらに豆がある人です 遠くをいつも見つめる人です   名をあげる人ではありません 人気を取る人でもありません 盗人根性など皆無の人です 根っからの人好きです 野に咲く名の無き花が好きです   [ 2022 年 8 月 24 日書き下ろし。アホな大人のニュース三昧で食傷気味。昔むかしこんな人が周りにいたっけ]

鶏口となるも

鶏口となるも牛後となる勿れ   牛後の輩で混雑していた 軽口叩いてはどやされた 票がないとどつかれた 仕舞いに干されて捨てられた   牛後の輩で混乱していた 関係は二度と持ちません 不倫同様二度と会いません 仕舞いにバラされ袖にされた   牛後の輩が出世した 信用ならない者ばかり 言い逃れのうまい者ばかり 仕舞いにすかされ無視された   牛後の輩は鶏口にすらなれぬ 鶏口になれるカネがない 鶏口になるにも才覚がない 鶏口に集まる仲間もいない   牛後の輩は鶏口にすらなれぬ 信念の薄き輩が自尊心にすがる 信念を弄ぶ輩は自尊心をさげすむ 信念を捨てた輩が自尊心をいたぶる   ※鶏口(けいこう)となるも牛後(ぎゅうご)となる勿(なか)れ 「強い勢力のあるものにつき従うより、たとえ小さくても独立したものの頭となれということ」   [ 2022 年 8 月 23 日書き下ろし。鶏口も牛後もそのなれの果てを見せられ、岸田首相の真摯にという言葉がさらなる不信を深める]

政治家の資質

感情欠損症 情緒欠乏症 感情欠落症 情緒欠陥症   感情不感症 情緒不共感症 感情不全症 情緒不安定症 感情不穏症 情緒不形成症   感情移入困難症 情緒表現苦手症 感情軽視症 情緒偏向症 感情隠蔽症 情緒拒絶症   自己同一性未発達症 自己同一性不完全症 自己同一性非確立症   自己能力過大評価症 自己開発有望自信症 自己溺愛誇示快楽症 自己肯定意識過剰症   [ 2022 年 8 月 22 日書き下ろし。心理学的な用語ではない。どんな症状なのかを想像し、誰かに当てはめるのも面白い]

悪臭で腐り出す

放置した悪徳教団 激震が走った 突然蓋が外れた 悪臭が一気に吹き出した   弁解する無恥 抗弁する無知 詭弁を弄する悪意の数々   個人のレベルへの置換 党の関与を否定する閣議決定 臭気の蓋は閉められそうになった   拒否しても隙間から噴出した 悪臭の中で嗅覚は鈍化した 罪責すら感じることもなかった   臭いの元はすぐ嗅ぎ分けられた どこでもすぐにみつかった 隠しきれない関与の深さとずる賢さ 脱信者はこぞって証言する   悪臭の中で 腐り出した岸田政権 悪臭を嗅がされ 怒りは収まるところを知らない 悪臭をまとって 政権の中核で平然と嘘ぶる 悪臭を消せずに 国葬は恥の上乗りでしかない   [ 2022 年 8 月 21 日書き下ろし。何度書いても怒りは収まらない。毎日新聞世論調査結果が出た。内閣支持率36%、不支持率54%、組閣と党人事は68%が評価しない。国葬賛成30%、反対53%、旧統一教会とは9割が問題があったと回答。岸田首相の謀略論もありか]

逃げなきゃあかん

父さん退職 足かせ外してネクタイ捨てた これから好きなことするって息巻いた   父さん自由人 母さん不自由人   父さん三度は欠かさない 母さん三度に縛られる   父さんゴルフに出かけた 母さんサロンに走った   父さんと母さんにらめっこ いっしょに家にずっと居ること初体験 リズムが噛み合わない二人   父さんと母さん困ってしまう いっしょにいてもぎこちない 知ってるようで知らない二人   息が詰まって家を逃げ出す 父さんゴルフで憂さ晴らす 母さんサロンで愚痴こぼす   父さん母さん逃げにゃあかん 緊張すると空気が固まる 老後の暮らしはいま始まった   父さん母さん逃げなきゃあかん 焦ることなく慣れるしかない わかり合える時間はたっぷりある   父さんと母さん逃げてもあかん 仕方がないとあきらめるのも肝心か それでも逃げ場は捨ててはならない   [ 2022 年 8 月 21 日書き下ろし。退職後の夫婦の関係って微妙。逃げ場があると息抜きできるという女性の話から。24日厚労省は2020年に離婚した夫婦のうち、20年以上同居した「熟年離婚」の割合が21・5%に上り、統計のある1947年以降で最も多くなったと公表]