事実は小説よりも奇なり
20日ロシアの思想家アレクサンドル・ドゥーギンの娘
ジャーナリストのダリヤ・ドゥーギナは乗った自動車の爆発で殺された
プーチンは卑劣で残酷な犯罪と語った
己の戦争犯罪の犠牲者でもあるこの殺人事件
世界で最も卑劣で残忍な殺人鬼の言葉になにをかいわんや
核と食糧を人質に悪魔の戦争を牛耳る男の卑劣な陰謀論
糺弾の矛先は男の戦争を擁護するシンパにも手を下す
半年を過ぎた戦線はウクライナの攻防が勢いを増してくる
欧米から供給された武器の力で一進一退を繰り広げる
男はプロパガンダで民意を惹きつけなければならない
戦死者の数も増え武器も弾薬も食糧も兵士も消耗していく
冷蔵庫は語りだし厭戦の空気は充満してきている
反戦の動きが出てくれば抑えつけるしかない
政権が奪われては全ては無に帰す
ここで形勢逆転のドゥーギン暗殺を企てた
テロリストによる犯行に見せかける
男は2002年10月劇場を占領したチェチェンのテロリストに対し
人質となった100人余のモスクワ市民を犠牲にして鎮圧した過去を持つ
プーチンの頭脳と知られる人物がテロで殺されることのインパクト
ウクライナの犯行だと怒りの声明を出す
民意を敵への憎悪と勝利への願望を強めるプロパガンダは蜜の味
プーチンの追悼の言葉を噛みしめよう
「卑劣で残酷な犯罪が、明るく才能にあふれ、親切で愛情深く、思いやりがあり公平で、真のロシア人の心を持ったダリヤ・ドゥーギナの人生を奪った。ジャーナリスト、科学者、哲学者、従軍記者として、彼女は国民と祖国に誠実に奉仕し、ロシアの愛国者であることの意味を行動で証明した」
事実は小説よりも奇なり
プーチンの嘘はトランプに劣らない
昨日の友は今日の敵
共に民主主義の破壊者は敵を作り勝つことに執念を燃やす
勝つためには卑劣なことも厭わずベストを尽くす
ロシアが否定すればするほど確信が生まれる
事実は小説よりも奇なり
事実が曝かれるのはいつか
永遠に闇に葬られるのか
小説であればベストセラー
事実であれば悪魔の存在に驚愕する
[2022年8月25日書き下ろし。英国会議員のトム・トゥーゲントハット氏は、ドゥーギン氏のロシア政府への最近の批判が原因でプーチン大統領が殺害を企てた可能性があると示唆。また、ドイツの政治専門家もロシアが主張するウクライナ特殊部隊による犯行はうそだと述べ、公開された実行犯とされる女の写真や身分証明者は加工されていると専門家は指摘しており、証拠は捏造(ねつぞう)されたものだと主張している。
西側の情報機関の高官もロシア連邦保安局(FSB)による偽旗作戦の可能性を示唆しており、ロシアへのスパイ活動に長く関わってきた元CIA諜報(ちょうほう)員のジョン・サイファー氏は、「誰が何の目的で行ったかは分からないが、ロシア政府がうそをついていることだけは確か。ウクライナによる犯行の可能性は最も低い」と述べている]