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7月, 2024の投稿を表示しています

つかぬまでも

つかぬまの喜び つかぬまでも高揚感が嬉しい   つかぬまの悲しみ つかぬまでも後に引き摺ってはいけない   つかぬまの苦しみ つかぬまでもベストを尽くすのがいい   つかぬまのミス つかぬまでも取り返せないことを知る   つかぬまの不安 つかぬまでも諦めぬおもいが越えてゆく   つかぬまの挑戦 つかぬまでも何年もの努力が詰まる   つかぬまのドラマ つかぬまでも素晴らしい感動を与える   つかぬまの批判 つかぬまでも関心を呼び起こす   つかぬまの世界の大舞台 つかぬまでも儲けなければ意味はない   つかぬまのオリンピック つかぬまでもその精神は啓示されたか   〔 2024 年 7 月 31 日書き下ろし。パリオリンピックの真っ最中。男子体操の大逆転勝利に沸き、柔道やバスケットなどの不可解な判定に泣く。商業イズムの五輪は感動に比して儲けたのか〕  

正常な判断力は

もっとも傲慢なふるまい 己の価値観を絶対視する 己の人間観に固執する 己の有能性を信奉する   ひとつの言葉でその人なりを知る ひとつの態度でその人なりを観る ひとつの行動でその人なりを評する   己の人生に成功感を抱く 己の境遇に優越感に浸る 己の独断に正当性を貫く   思い込みのこの危うさよ その人をひとつの側面で判断する その人のひとつのものさしで測る その人とひとつの対峙で批判する   思い込みのゴリ押しの怖さよ 洗脳されて信仰化された思想 騙されて信奉化するドグマ 誘惑されて無心化する行動   世にはびこる歪んだ人間性 世に誇示する卑劣な暴力性 世を貶める差別と貧富の敵対性   正常な判断力が麻痺する 人であることの多様性を否定する 人として生きることを制限する 人間としての尊厳すら侵害する   思い込みの強き者たちに世界を席巻させてはならない   〔 2024 年 7 月 30 日書き下ろし。世界の勢力図が大きく変わる潮目に遭遇する〕

幼子の瞳

幼子の澄んだ瞳に惹きつけられる 見つめられると心が熱くなる 罪深き己を恥じる   幼子のまっすぐな瞳に射られる 見つめられると心がすくむ 罪の意識に打ちのめされる   幼子の求める瞳に動かされる 見つめられると心が奪われる 望みを叶えられるか試される   幼子の涙の瞳に打たれる 見つめられると心が痛くなる 涙の理由は知らず抱きしめる   幼子の冷めた瞳に不安がよぎる 見つめられると心が揺れる 不純な生き方を見透かれる   幼子の笑った瞳に救われる 見つめられると心が弾む 共にあることの仕合わせを知る   幼子の夢見る瞳に魅了される 見つめる先に心を通わす この子の未来が光に満ちることを祈る   〔 2024 年 7 月 29 日書き下ろし。幼子の瞳に魅了されつつ、己の姿を映すリスクを受け止める〕

四年前もふがいない

大家さん 聞いたかい あの夫婦 別れたと思ったら また一緒になんちゃら 言い出して 周りの迷惑かえりみず  ふっつく相談 ぶってんだってさ   はっさん それでどうなった   どうもこうもありゃしない 俺の言い分聞くなら 一緒になってやろうって言い抜かして あんたの言い分聞いてたら とても一緒になれませんて言い出す始末 双方なかなか 折り合わない   これで何度目だい ふっついたり別れたり ほんとに呆れかえるね   犬も食わない夫婦げんかとはいうものの 退屈しきった世間様 どんな始末がつくのやら 高みの見物してたけど 今じゃあきれて 世間の関心薄れるままに  当人同士で つばぜりあい やっぱり 見ててアホらしい やってられるか 好きにしてっていうところ    だから世間は 背を向けたってわけかい   少しは 面白くなるかなと期待した分 こりゃどうにもならないと みんなも悟った次第です   そもそも ふっつこうというのは 互いの打算 思惑外れりゃ それは無理ってもんだろう まあまあ 世の中変えるわけでもあるまし 好きにするといい   細かいところが気になって 大事なところが見えないこのふたり 寄り合えないじゃ仕方ない 復縁も つぶれるのは道理 はじめから分かっていたことなのに 何を考えているのやら  事の大事の道筋を つけられないふたりでは 大同団結なんぞ 最初からできるはずはない   ほんとに ふがいないふたりだね   落としどころもない話 落ち度を 責め合うふたりでは 周りはとうてい 落ち着かない 問題は 次の選挙で落ちぶれるかどうか 落ち目の回避だけのこと   これじゃいつまで経っても 意地の張り合い 痴話げんか 内閣の支持率低下の このチャンス こんなレベルじゃ野党さん 民は愛想尽かしています この体たらく いつまでさらしているのでしょう せめて通常国会までに シャキッとしてはいかがです   期待薄…   〔 2020 年 1 月 6 日書き下ろし。野党の共闘この期に及んでまだ寄り合えない体たらく。民心は遠のくばかり。言ってもせんないか。2024年7月28日野党は成長も進展もないふがいなさ〕  

2000余の詩編との再会

2019 年夏から 5 年書き続けてきた散文詩 PC のデータベースに保存された 2000 編余 幼児教育に関わる資料を検索する   専門ではない分野に手がかりを探す 詩集の編纂としてまずは作業を始めた テーマをカテゴリー別に振り分けた   まだ 19 年分 160 編ほどしか終わっていない 稚拙な作品や政治色のあるものは排除した 時間はたっぷりあるからじっくりやろう   子どもと福祉(子どもの発達と福祉教育・ボランティア学習) 学校と教師(教育と教師の現代的問題) 地域づくり(コミュニティづくりと世間) 人としての生き方(哲学的思索) この四本が主たるテーマとなる   5 年も前に書いた作品を読み返す 面白い切り口や子どもへのアプローチに時間を忘れる 保育に関わる話題もいくつか目に付いた 依頼された研修会の資料として生かせるだろう   問題提起の詩編も多い 学校教育や教師への辛辣な批判もある 子どもの問題に向き合わずにいまも繰り返す なぜか虚しさが胸をついた   政治を外したには訳がある その時々の政情は目まぐるしい時流の中で陳腐化する ただし普遍的な政治の本質を描いた作品は残した 戦争と平和も歴史的な重要な課題でもある   自身の世の中の関心事や考え方が顕わにされてゆく 一冊の本を書き上げる面白さ以上にここには〈私心〉がある 理念や思索の根幹に関わる詩編と再会する まだ端緒が開けたところだ 残りの詩編の仕分けにしばし時間を忘れよう   〔 2024 年 7 月 28 日書き下ろし。普遍的な何かを見出すことができれば幸いか〕  

時流の読めないものたち

立憲は敵失をいかせない どう勝つべきか策がない   立憲は優位性をいかせない 期待は虚しく萎み始める   立憲は多様性をいかせない 野党共闘も大義なく失速する   立憲は協調性をいかせない 内部対立だけが強調される   立憲は牽引力をいかせない 政策の未来展望はなきに等しい   立憲は統制力も指導力もない 盾と矛は個々に任される   立憲には魅力が湧かない 自民が息を吹き返すのはそう遅くない   立憲には政権批判の受け皿は無理だ 本気度が伝わらず自滅するばかりだ   立憲の代表選びも陳腐に映る 誰が出ようと世間の関心は薄い   立憲は夏休みを堪能する 自民の自滅をただ待つだけで終わる   立憲は政権交代の白日夢を見る 愉しむだけの日々はそう長くはない   〔 2024 年 7 月 27 日書き下ろし。立憲に何か期待することはあるのか〕

一瞬の判断

秒恋 一目惚れ 秒診 待ち時間2時間受診10秒 秒信 洗脳時間 秒蓄 投資の魅力 秒爆 ゴールの歓声 秒諾 疑なき快諾 秒界 宇宙に生きる時空間 秒奪 核兵器の威力 秒悔 後の祭り 秒呆 人間のさもしさ 秒棄 改心 〔2024年7月26日書き下ろし。人は一瞬のうちに多くの判断を強いられる〕

いけしゃあしゃあと

悪口雑言 機関銃のように汚い言葉を連射する 相手の人間性を貶める言葉の乱射 己の人間性を辱める言葉の劣化 すでに人間性を喪失した言葉の暴虐 いけしゃあしゃあと生きながらえる この不思議   厚顔無恥 恥をかくことを厭わない無礼を冒す 恥すら自覚できない無知を知らしめる 人の道に外れようと意に介さぬ態度に出る 道徳心すら捨てたふるまいが顰蹙を買う いけしゃしゃあと厚かましく生きる この不思議   我田引水 物事は自利を優先し強引に押し通す 己に都合のいいように解釈し追従させる 己の意に反する者は徹底的に排除する 己に大義があり非は相手にあると糾弾する いけしゃあしゃあと偉そうにして生きる この不思議   虚心坦懐 腐った心情には求めるにあたわない 心のわだかまりに神経を苛立たせる 深く根に持ちつつ仕返しの機会を伺う 感情を抑えられるヒステリックにふるまう いえしゃあしゃあと偽善ぶって生きる この不思議   果たして人間が生きる上で譲歩すべき資質とは何か   ※いけしゃあしゃあ:人にどう思われようと面憎いまでに平気でいられるさま   〔 2024 年 7 月 26 日書き下ろし。共にあるべき人間性とは何か〕  

風よ嵐よ

風が突然頬を打った 覚醒を促す強さだった 失望は希望へと変わった   風が吹くとは思わなかった チャンスは一度だけだった 光が当たった瞬間だった   風は吹きだまりを襲った 怠惰な空気は一掃された 悪しき潮目が一気に変わった   風の流れに乗った 天空を翔る鳥になった 諦めは霧散した   風の勢いが増した 杞憂は一瞬にして過ぎた 支持する輪が広がった   風はきっと嵐になる 分断と差別は退けられていく 未来を切り開く嵐が来る   〔 2024 年 7 月 25 日書き下ろし。米大統領選挙、風では現状は変えられない。嵐が吹く予感がする〕  

どんな国に住みたいか

自由と思いやり 法の支配がある国 それとも混乱と恐怖 憎悪の国か   二分化された政治に切り込むハリス副大統領 白人層を煽り分断を推し進めるトランプ前大統領への挑戦 有色系人種への露骨な差別と蔑視は根強い バイデンが撤退表明した 24 時間後には 8100 万ドルの献金を集めた トランプが畏れたとおりイプソスの世論調査では 2 %の優位を占めた 高齢を標的にした作戦はトランプにブーメランとなってはね返ってきた   第二次大戦前夜からナチスに米の主たる企業は戦争遂行の支援を続けた ヘンリー・フォード ( 自動車の育ての親 ) は独軍へのトラック供給だけではない 1921 年反ユダヤ主義の記事を集めた『国際ユダヤ人』はナチの指導者に広く読まれた ユダヤ人を虐殺するに至る優生学と民族衛生学も米国から仕入れている その研究にロックフェラーとカーネギーの資金が投じられているも事実だ ヒトラーは『わが闘争』で米の優生学を称えているのだ 「子孫が民族の血統にとって価値がない、あるいは害になるかも知れない人たちの生殖を阻止することに関して、アメリカのいくつかの州法を非常に興味深く研究した」と話す 1927 年米バージニア州のオリバー・ウェンデル・ホームズ判事が判決する 「劣化した子孫を犯罪者といて処刑する。あるいは彼らが愚かなせいで飢えるのを待つ代わりに、明らかな不適切者な同類を存続させるのを社会が阻止できれば、全世界にとってそのほうがいい。…痴愚は三世代で十分である」 強制断種の件数はカリフォルニア州に次いで 2 位だったという 優生保護の思想は米国から始まっていたのだ ※参考資料『オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史 1 』(早川書房 2013 年刊)   トランプのような分断主義者が出ることもそれを支援する多数の国民も驚くにあたらない 栄光の影を引き摺ってきたアメリカの歴史であり現実なのだ ハリスは副大統領としては実績を残してはこなかった 外交にもその力を見出すことが出来なかったと酷評される トランプすらただの商売人から上り詰めた人物だ 恐怖政治を阻止するのになんの遜色があろうか これからの選挙戦で妨害やら中傷やら暴...

一転する

情勢は一転した それだけのこと トランプは卑怯で卑劣さが勝った 勝つための手段は選ばぬ男だった 狙撃されても強さを誇示した   足下がおぼつかない  それだけのこと バイデンの高齢な身体が軋む 批判されても闘う意思は持ち続けた 狙撃事件後支持者が離れた   トランプは高齢と老害を口撃の的にした 年齢の違わぬもの同士の一騎打ち 勝算に手応えを感じていた バイデンが真っ向勝負から突然降りた 確信した勝利がすっと逃げた   20 歳も年下の女性ハリスと対決する 高齢と老害は我が身にブーメランした 分断と醜聞で塗れた者はイーブンを甘受する 11 月までの 4 ヶ月間熾烈な選挙戦が続く 50 %の白人層を取り込むことに躍起になる   ハリスはアメリカ初の女性大統領を目指す 激戦州での集会は熱狂の嵐が巻きおこる 虐げられた人々が解放の声をあげてゆく 報われることを諦めた人々が希望を見つける 中産階級の足腰を強化すると訴える 人工妊娠中絶禁止を阻止すると訴える 「我々は後戻りしない。未来と自由のために戦う」   混乱と恐怖を招いた悪夢を終わらせなければならない 憎悪と差別を扇動する悪意を断ち切らねばならない 法の下の自由と平等を保障しなければならない 民主主義を取り戻すために闘わなければならない   その前に「世界人権宣言」を読み直そう   〔 2024 年 7 月 24 日書き下ろし。世界人権宣言を改めて読む〕 【世界人権宣言】 第一条 すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない。 第二条 すべて人は、人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治上その他の意見、国民的若しくは社会的出身、財産、門地その他の地位又はこれに類するいかなる事由による差別をも受けることなく、この宣言に掲げるすべての権利と自由とを享有することができる。 2 さらに、個人の属する国又は地域が独立国であると、信託統治地域であると、非自治地域であると、又は他のなんらかの主権制限...

指導と傷害罪

水泳の授業に生徒が遅れた 中学の体育教員はクラスの全員に罰を与えた 連帯責任だとプールサイドを走らせた 見学で水泳の出来ない子も一緒に走った 当日の最高気温は 34.2 ℃の プールサイドのコンクリは反射熱で高温になっていた 素足で周回 70 ㍍以上を 7 周 500 ㍍余走らせる   十数人が保健室で治療を受けた 火傷していた 水ぶくれがあった子もいた 5 人が医療機関を受診した 翌日の中学校総合体育大会を棄権した子も出た   火傷をさせた 教員は状況判断が甘かったと言い訳する 生徒に怪我をさせて申し訳ないと謝罪する 学校事故として謝罪で従来済まされてきた 二度と繰り返さないよう学校改善に努める 校長の言葉は理不尽な思いをした子らに響くのだろうか   不適切な指導は常習化してはいなかったのか 体罰でしかない指導を容認してきたのは誰か 連帯責任という指導はあってはいけない 状況判断ではなく指導そのものが誤りなのだ 指導に名を借りた歪なしごきがまかり通る 正当性など微塵もない教員の横柄さが際立つ 旧態依然とした体育系の体罰がいまも続く やってはいけないという意識すらない現場の問題 面倒に巻き込まれたくない教師集団の黙認と不作為が生む   なぜ傷害罪にならないのか 故意や過失に基づく傷害罪に問われる可能性も否定できない 教員は厳密に過失の場合その行為は業務上過失致傷ともなり得る 行政処分で済まされることが否定できない教育的指導という怖さなのだ 保護者や生徒が起訴しない限り調査も穏便に済まされ曖昧になる マスコミの関心は冷めその後の経緯を知ることはない 問題は個々の教員の資質に帰され世間から忘れ去れていく バレなければ同じことを繰り返す教員たちは指導の陰に隠れる 教訓などになり得ず教訓にさせられる子どもの悔しさが放置される   〔 2024 年 7 月 23 日書き下ろし。熊本県人吉市の中学校で 19 日起こった。傷害罪を問えるのか、教訓はいつも教訓にはならず子どもが涙する〕

罵倒する

浴びせた言葉が腐る 吐いた人間が腐る 聴いた人間が同調する   中傷が過激になる 吐いた人間が拳を挙げる 聴いた人間が熱狂する   手段は選ばず口撃する 吐いた人間が息巻く 聴いた人間が渦巻く   意気揚々と勝ち誇る 吐いた人間は怯まない 聴いた人間は確信する   言葉で相手を罵倒する 天に唾する人間でしかない 聴いた人間も唾を浴びる   言葉が悪意を強める 憎悪感が中味の全てだ 聴いた人間も同類となる   言葉が峻烈となる 吐き気をもよおす 聴いた人間の良心を冒す   言葉で人心を煽る 正義は葬られる 聴いた人間は洗脳されていく   言葉が死んでゆく 理念なく粉砕する 聴いた人間は判断を放棄する   暴力を誘発し続ける 吐かれた言葉が武器となる 聴いた人間は無能さを曝け出す   〔 2024 年 7 月 23 日書き下ろし。米国大統領選挙は暴力を誘発し続ける〕

避けられない出会い

保育士が乳児をあやす 1 歳未満の子は言葉にならぬ音を発する 保育士は優しく言葉をかける 何をぐずっているのかを見極める 何を要求しているのかを見定める 介する言葉に子は反応する   非言語的コミュニケーションから始まる 保育士と乳児とのつながりづくり 何気ない動作にも何かのサインを読み取る 食べる眠る排出する 3 つの欲求を機械的に受け取るはずはない 子の泣き声や笑い声で満足度を測る 子はすでに自らをさらけ出す   言葉が形成される発達段階 注意深く乳児の音を聞きとめる 可愛い音が言葉の意味を持ち始める 言葉が理解できることの喜びを知る 言葉で伝えることの楽しさを知る 互いに意思疎通できるツールが生まれてゆく   家庭から親から離された乳児たち 長時間保育士の手の中で育てられる 果たしてその出会いは仕合わせな成長を約束するのか 果たしてその保育は順当な発達を約束できるのか 保育園の人的で物的な環境は子らの成長にどんな影響をもたらすのか 何を持って保育の妥当性を評価するのか   乳幼児のお世話という仕事の重みを感じている 乳児の初期の言語発達の危機感も感じている そこには保育士という人間が介在する その子との出会いに陶冶の始まりがある 何を持って保育に当たるのか 保育士の人間的資質と教養そして倫理が問われる 保育士の存在は子との出会いにより人間陶冶の鍵を握る キーパーソンとなる保育士の社会的立場を高めたい   〔 2024 年 7 月 21 日書き下ろし。保育と保育士の社会的認識を高めねばならない〕  

信念と不実

信念が揺らぐ 思いなし軽かった 信念が折れる 思いのほか弱かった 信念とはほど遠い 思い入れもなくなった   果たして信念だったのか 不実な言動が如実に否定した 果たして信念と言えたのか 不実な態度が如実に現れた 果たして信念すらなかったのか 不実な人間性が如実に拒否された   不実な信念はことごとく糾弾される 不純な信念はことごとく葬るしかない 不実な言動は世に恥を晒す 不正な言動は世にはびこらせてはならない 不実な人間は不徳でしかない 不遜な人間として蔑まされるしかない   事を成し遂げる信念の実行力 正義を実行する志の高さが問われる 人を共感させる信念の包容力 異見を傾聴する寛容の深さが問われる 世を動かす信念の強靭力 大義を実現する煽動者の資質が問われる   〔 2024 年 7 月 20 日書き下ろし。国の指導者の信念は本当に正しいのか。不実を繰り返す者たちはあとを絶たない〕

橋を架ける

人の心に橋を架ける なぜ橋を架けようとするのか どのように橋を架けるのか 何を渡すための橋なのか   人には出会いの瞬間がある 運命の出会いになるかもしれない  もっと知りたいというおもいが生まれる 不思議な感覚を確かめる橋を架ける   人は心から結びつく人を探し求める 互いに必要な存在になるかもしれない 繋がろうというおもいが強くなる 信頼を育む時間を惜しむように橋を架ける   人にはひとりではどうにもならないことがある 互いに惹かれ合う存在になるかもしれない 共に人らしくありたいというおもいが生まれる 尊敬の念を抱いて橋を架ける   人は己のあるがままに人を受け入れたい 嘘偽りのない関係を求めているのかもしれない 認め合いたいというおもいをさらに強める 人生を豊かに彩る橋が生まれるかもしれない   〔 2024 年 7 月 20 日書き下ろし。果たして望んだ橋は架けられているのだろうか。それこそが人生の価値そのもの〕

真の協力を知る

真夏の陽が部屋に射し込む 少女は老女の衣服を脱がす なかなか思うように事が運ばない 額に汗が流れ始めた   特養ホームでのワークキャンプ 介護の初体験をする中一の少女 二日目の活動は入浴介助だった ストレッチャーに乗せる支度をする   こんなに面倒だとは思わなかった 通りかかった介護士の一言で救われた 「一人でしようとしないで○○さんと協力したら」 少女はその意味を素早く理解した 一人相撲を取っていたことに気づいた   右手を少し上げてと指示し始めた 為されるがままに身体を預けていた老女が反応した かといって大きく動くわけではない それでも服を脱ごうという意識が勝った ようやく脱衣させて少女は汗を拭った   少女は賢い子だった 服を脱がせてあげることではなかった 声をかけて老女の力を引き出すことだった 服を脱ぐという目的を共有することだった 達成するには二人の力を合わせることだった   一方的になにかしてあげることを当たり前と考えていた 一人で無理ならば仲間と一緒にすることが協力だと学んできた その考え方は見事に覆され否定されてしまったのだ 老女との対等な関係から導き出された尊厳を知った その日少女は真の協力を学んだと綴った   〔 2024 年 7 月 19 日書き下ろし。ワークキャンプという福祉施設での宿泊体験学習。現場の共育力の凄さとそれに応える少女の賢明さを学んだ日を忘れることはない〕

素直さを求める

素直さの何を求めているのだろうか   素直な子ってどんな子 飾り気もなく曲がったり癖があったりしない子 育てる側の育てやすさの願望ではないのか?   質朴さ 自然のまま人為の加えられていない子 律義で媚を売らないこともプラス?   淳朴さ 飾り気もなく人情厚く偽りのない子 子どもに人情を求めるの?   正直さ 心が正しく偽りのない子 陰日向のない率直な気もちって易しい?   従順さ 逆らわず世間ズレしてない子 ずる賢くないってこと?   温順さ おとなしく穏やかな子 逆らわず黙って言うことを聞くってことかな?   柔和さ やさしくおとなしい子 お人形さんのように飾っておこうか   素直な子になって欲しい 大人の勝手な言い分だよね 大人の都合に対応できるってことかな? 大人の思うがままに動いてほしいことって? 大人でも素直になれない人って多いよね 大人になるって素直さを削ぎ落としていくことじゃないの 大人になったら世間に通用するするさも噓もありだよね だからせめて子どものうちは純粋でいて欲しい   よく分からない理屈をこねながら子育てをする なぜ素直な子に育てなければいけないのかを分かってはいないかもしれない 子どもは賢く大人の顔色を伺い心を読んで素直さを学び大人のように成長する   〔 2024 年 7 月 18 日書き下ろし。前回の続編。子育てに関わる疑問〕

友だちを思いやる

  友だちを思いやるってどうするの なぜそうしなきゃいけないの 遊んでいるおもちゃを取り上げられる   友だちに優しくするってどうするの なぜそうしなきゃいけないの 意地悪されても笑えばいいの   友だちと仲良くしなさいってどうするの なぜそうしなきゃいけないの 喧嘩したら手を握っておしまい   もしかして友だちってお飾りなの なぜ友だちにならなきゃいけないの そんな友だちはいらないって言えるかあ   もしかして大人の胡散臭さに気づいたかな なぜ素直になっちゃいけないの この子は一番逞しく育っているかもしれない   〔 2024 年 7 月 17 日書き下ろし。友だちという言葉の胡散臭さに気づいたり感じたりする子もいる〕