俺のまち
何もないまち
米作りでやってきた
若いのは出ていくばかり
街なかは年寄りが残った
肩寄せ合って暮らす
何もないまち
どこでも見慣れた景色だ
愚痴と不安がつのるばかり
街なかは静けさだけが残った
活気もしぼみ暮らす
何もないまち
いざというときの備えがない
蓄えも心細くなるばかり
街なかには病院も施設もなかった
寄る辺なく暮らす
何もないまち
そう思い込んでしまった
俺のまちにはまだやる気のある人はいる
心折れるばかりの空気を変えたい
バラバラのおもいを束ねたい
何もないまち
だからこそおもしろい
俺のまちは俺たちの力で何とかする
やりもしないで諦めるのは愚の骨頂だ
誰もが安心して健やかに暮らすまちにしたい
何もないまち
そこに何かが起きたらおもしろい
俺のまちで俺たちの力でワクワク感をつくろう
大丈夫って言い合えるまちをつくろう
いいとこに住んでるって言えるまちをつくろう
何もないまち
だから何でも出来る
俺のまちは俺たち一人ひとりの故郷
俺のまちは俺たちが動いてはじめて実感する故郷
俺は故郷を暮らしやすくするひとりとなる
[2022年9月23日書き下ろし。道内のまちづくりの基盤はそこに住む人たちでしかない。意識が啓発され具体的な行動目標が提起されれば、変える力が束ねられて行く。その束ねる機会と場づくりは気づいた俺から始まる]