函館山の夜景と誕生前祝い
2日目の夜箱館山に登った
ロープウェイは定期メンテナンス中
タクシードライバーのガイドを楽しむ
夕陽は緋色を撒いて徐々に下界を染めてゆく
頂上は修学旅行生や団体で賑わいつつあった
展望台に上ると幸いなるかな一人分スペースが用意されていた
師の妻女を押し込んで男三人風よけとなった
登ってきた時間といい場所取りといいナイスタイミングだった
街灯が光を強めていく様を喧騒の中で眺めた
街の輪郭を光で形作ってゆく暮れゆく景色に時間を忘れた
十分堪能し展望台の裏に回ると松前方面の残照が美しかった
夕闇が街を覆う中ホテルに着いた
往復予約のタクシー代は6,400円
ロープウェイの4人分に匹敵した
運行停止でのタクシー利用はコロナ対策にもなった
冷えた身体を温泉の湯船に沈めた
今晩のメインの誕生前祝いが始まった
師の妻女の82才の誕生日を旅中で祝う
乾杯の後タラバガニの身に取り憑き寡黙となった
妻女の嬉しそうな様子が師には一番の贈り物だった
昨夜の反省からビールは控えめにしたつもりだった
一日のふり返りと明日の旅程を語る愉快な時が流れた
80代の夫婦と70代の男2人の熟老修学旅行の2日目を無事終える
ドライバーを担う師の弟はベッドに入るなり速攻で眠りに落ちた
明日は渡島半島を半周するロングドライブとなる
[2022年10月15日書き下ろし。天候に恵まれ時間の束縛もない気ままな一日を満喫した]