人知れず苦労を背負う中堅の人たち
函館市で民生委員児童委員の研修があった
研修は6時間半に及んだ
30人の参加者は集中力を切らすことはなかった
充実と感動の余韻が閉会してもなお続いた
道民児連主催の中堅の委員を対象としたリーダー研修
平成元年から実施してきた従来の事業を大幅に見直した
札幌に集めた事業効果がチェックされた
市町村単位民児協の研修や組織運営のあり方も検討した
委員一人ひとりをひとりぼっちにしてはならない
コミュニケーションの活性化と相互の認証が喫緊の課題となった
支え合い高め合う民児協づくりには内部研修の充実が欠かせない
コロナ禍では内外の研修事業も大きな制約を受けていた
学びたい情報がほしい
札幌での全道規模の研修では参加者の人数が制限される
日々の切実なおもいを持ち続けることは難しかった
地方開催に舵を切った
試行的な研修スタイルとプログラムを提案した
会場の設営には十分配慮した
9時30分研修が始まった
実験的で挑戦的なプログラムが始まった
道民児連が昨年発刊した『ワークショップのすすめ』
委員がこのテキストでファシリテーターになることをもくろんだ
60編の詩を仕込んだテキストが現場で必要とされているのか
厳しい検証の場をあえてつくり腹をくくった
最初の講義・演習は詩の朗読から始まった
学びへのモチベーションを高めてほしい一心
参加者への期待を込めたアピール
『人知れず苦労を背負う中堅』
中堅の包容力が問われる
メンバーの人柄も動機もまちまち
人生経験も地域の評判もまちまち
活動への意識も意欲もまちまち
中堅としてやらねばならないことがある
中堅の調整力が問われる
メンバー同士のつながりに心をくばる
メンバーの悩みに気をくばる
メンバーの動きに目をくばる
フォローアップのタイミングをはかる
中堅の経験値が問われる
民生委員児童委員信条で確かめ合う使命感
信頼で結ぶ仲間とのかけがいのないきずなづくり
共にしたい出会いの喜びとやりがいの分かち合い
コミュニケーションのパイプを太くしたい
中堅の現場力が問われる
問題への適切な判断と行動
事業を担う責務と仲間との協働
相互理解と信頼を築き支え合う組織づくり
十人十色
一人ひとりを認め合う共感力で突破したい
[2022年10月27日書き下ろし。挑戦が始まった。函館での中堅研修をレポートしていく]