なぜ詩を朗読するのか

なぜ詩を朗読するのか

3年間詩を使ったワークショップを展開してきた

情緒を揺さぶる詩に抗ったり拒んだりした人もいた

 

朗読は前頭葉を刺激し活性化させる

人とコミュニケーションするときも活性化する

脳科学の研究から証明されていた

 

脳を鍛えるには積極的な対話が重要だった

学習では教材を通した学び方が重要だった

コミュニケーションや互いに認め合うことが重要だった

 

なぜ前頭葉の働きを活性化するのか

運動・言語・感情を司る

身体・注意・外界を認識する

自己や社会の認知・情動の役割を担う

ワーキングメモリー・反応抑制・行動の切り替え

プラニング・推論などの認知・実行機能を担う

高度な情動・動機付け機能とそれに基づく意思決定過程も担う

社会的行動・葛藤の解決・報酬に基づく選択などの機能にも関係する

もっとも遅く成熟し老化に伴う機能低下がいち早く起こる部位である

1950年代のロボトミー手術による感情や行動にダメージを与えた負の成果だった

 

考える・行動をコントロールする・コミュニケーションをする

意思決定をする・感情〔情動〕をコントロールする

記憶をコントロールする・意識や注意を集中する

注意を分散させる・やる気を出す・応用する

 

前頭葉は人間の心そのものだった

易しい言葉で表現しながら解説した

考え合い情緒を揺さぶり意識を集中させて

コミュニケーション力とやる気を引き出す

ワークショップのねらいそのものだった

 

詩を教材にした学習効果に触れた

・参加者同士での意見や質問のやり取りを活発にする

・知識を頭に蓄えるのではなく詩を通して考えたことや感じたことを発表する

・このとき前頭葉は意欲を高めたり思考や創造にも関わるだけではなく

好奇心や感動・共感やときめきといった微妙な感情を担う

・詩を通して自由に思ったまま感じたままに他の人の意見を聞いてるだけでも楽しい

それだけではなく自分なりの考えも話したくなる

・自分と違う経験や意見を聞くことで話し合いが生まれてくる

そこでの意見の交換はその場の熱気を高め結果として参加型の学習を創りあげる

・配布されたテキストは自宅で学習の余韻を残して詩を味わうことができる

 

一緒に研修を受けるなかでざっくばらんに打ち解けて学び合う

自然につながりや仲間意識が生まれてくるだろう

そのきっかけとして詩を媒介にしながら共通の教材に取り組む

学習意識や次につながる行動を喚起できないか

座学のインプットではなく自らおもい開いてゆくアウトプット

求めるところはそんな学習スタイルだった

そのためには情感を刺激する詩は最適な教材になった

 

ようやくテキスト「ワークショップのすすめ」の解説に入っていった

 

20221028日書き下ろし。函館研修の「レポート2」。なぜ詩を教材にしたのか。その目的や学習方法は学術的な研究成果をもって証明された。川島隆太東北大学教授は「ブレインイメージング研究」の第一人者である]

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