モスクワの無事
4月4日フィンランドが北大西洋条約機構(NATO)に正式加盟
フィンランドのNATO加入はロシアには大きなダメージ
4月6日プーチンとルカシェンコが会談
ベラルーシ西部への戦術核配備を承認
核配備は西側諸国の動きへの牽制か
4月14日極東ウラジオストクに司令部を置く太平洋艦隊
北方領土やサハリンへの敵の上陸を阻止することを目的にした軍事演習を開始
演習では空軍・海軍・航空宇宙軍が参加して
ミサイルや魚雷発射などの対潜水艦攻撃の訓練も行う
北海道近海も物騒な雲行きになってきた
領土の広いロシアは果たして守り切れるのか
防衛戦線を拡大するだけ兵力増員も必須だ
12日米国機密文書が漏洩した
ロシアの死傷者18万9500人から22万3000人
ウクライナの死傷者は12万4500人から13万1000人
両軍発表の10倍に相当するという
果たしてどれだけの兵士や市民が犠牲になったのか
推計では計り知れない事実が横たわる
14日ロシアでは徴兵忌避の対策として「電子招集令状」が成立した
電子令状が通知された瞬間から予備役など対象者は出国禁止となる
ウクライナ侵攻の長期化を見据えた安定的な動員をはかる苦肉な策謀
兵士も武器弾薬も不足する兵站はロシアの敗北を決定づけるだろう
ロシアではネットを検索しても「戦争」はヒットしない
モスクワ市民は変わらぬ平穏無事な日常を暮らす
徴兵されたモスクワ市民は銃後の安全地帯で軍務につくのか
死傷者の出身地が明らかにされない限り「戦争」は他人事でしかない
モスクワを遠く離れた貧困地帯から召集された犠牲者は多いことだろう
事実は捏造されネットにもマスコミにも報じられることはない
悲劇はモスクワではなく地方都市の男たちに愛国を迫り前線に立たせる
これからも小さな村落で戦死の報に泣き崩れる母親の嗚咽が聞こえる
[2023年4月15日書き下ろし。前線は一進一退を繰り返す。両軍とも犠牲者を累々と積み上げ、ウクライナの東部の街は焦土と化す]
※ウクライナでの両軍死傷者すでに35.4万人、長期化も=米機密文書
ネット上に流出した米国機密情報とされる文書に、ウクライナ戦争でロシア・ウクライナ両軍の兵士合わせて最大35万4000人が死傷したとの記述があることが分かった。また、同戦争が2023年以降も続く長期戦に発展する可能性があるとも記されていた。米国防情報局がまとめたとされる推計では、ロシア側の死傷者は18万9500─22万3000人。うち3万5500─4万3000人が戦死、15万4000─18万0000人が負傷したという。一方、別の文書では、ウクライナ側の死傷者は12万4500─13万1000人に上り、戦死者は1万5500─1万7500人、負傷者は10万9000─11万3500人とされている。この数字は、ロシアとウクライナの両国政府が発表した公式発表の約10倍に相当する。ロイターはこの文書の真偽を独自に検証することはできなかった。(ロイター通信4月12日付)