人事への期待

20212月旭川の中学生の凍死事件から発覚したいじめ問題

道教委の指摘にいじめではないと啖呵を切った市教委

文春砲の連発で隠蔽の実態があらわにされた

重い腰をあげた実態究明も身内をかばうばかりで糾弾された

立ち上げた第三者委員会も信頼を失う

市民の不信を増幅させた市教委の面子は潰れた

市長が改めて第三者委員会を設置した

報告はまだ出ていない

市教委はその間世論の批判を受けつつ改善策を講じていった

いじめや不登校に関わる電話相談の窓口を設置した

相談はきっとしないだろう

役所の勤務時間に働いている親は無理だろう

その時間設定そのものが悩んでいる子に向いてはいない

いじめられても登校している子には下校してからの数時間しかない

電話できる子よりもできない子の方にも配慮すべき事案だ

勤務時間内の表向きの対応に果たして子どもは乗ってくるのだろうか

いじめられた子の母親をSNSで誹謗中傷した者への賠償責任が判決された

死をもてあそぶものたちへの法的制裁が下された

広瀬爽彩さんの問題の解決は先送りされたままだ

教育委員会のあり方そのものが問われている

 

トップが変わらなければ士気も上がらない

トップの顔色をうかがいながら慣習を励行する

トップは旧態依然の体制を崩さない

トップへの権威主義が校長をかしずかせる

教育委員会の体質そのものが問われている

 

某市で教育長が替わった

新しい風を吹かせることができるのか

新教育長の手腕に市民も学校も注視する

 

2023617日書き下ろし。新教育長の手腕に地元は期待する。いじめ防止対策推進法が成立して10年。法制化の発端は2011年の大津市での中2年男子が同級生からのいじめで自死した事件だった。教訓は生かされず学校も教育委員会も事なかれ主義に犯され機能不全をいまだ起こしている〕


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