まとわりつく曖昧さ
解なき問いにもやっとする
諦めきれず澱を溜めてゆく
解の複雑さに思考を中断する
浅慮なるゆえの帰結か
問いは高く理念を突く
問いは深く真実を掘る
解することのできぬ浅学を恥じる
まとわりつく悔悟に責められる
解しようというおもいにただ惹かれる
糸口が見つからずとも曖昧の中に入る
問いは潔く正義を求める
問いは強く行動を促す
まとわりつく曖昧さ
時に不快に満たされる
時に生気を見つける
まとわりつく曖昧さ
問い続けることでの存在の確かめ
問い直すことでの思索の広がり
問い求める意識との葛藤の残滓
〔2023年6月24日書き下ろし。常に解なき問いがこころを悩ませる。時に胡散臭く、時に心地よい。この心理はどこから生まれてくるのだろうか〕