移動は生活権だ

団塊の世代は割が合わない

介護保険料は40歳から払い続ける

60歳からの年金は満額支給を延ばされた

医療保険も75歳以上1割負担が2割になった

 

札幌市は7万円までの敬老パス優待制度を廃止する

70歳になれば地下鉄もバスも低額負担で利用できた

未利用者が56.8%で今後高齢者が増えれば財源が増える

 

パスは2万円上限のポイント制にする

歩け歩けと運動させて高齢者の健康促進を促す

70歳を超えると身体機能の劣化はなってみなきゃ分からない

長く歩くのがしんどいからバスや地下鉄を利用する

不定期な仕事で通勤する人もいる

街に出れば財布のひもも少しは緩む

遠方の友人とも会っておしゃべりできる

専門病院への通院もこのパスでどれだけ助かっていることか

足を引きずっても腰を曲げても移動する交通手段は生活権だ

老後の楽しみの自由に出歩ける環境作りこそ重要な政策だ

介護保険も使わず納めるだけの人たちの思いを受け止めよ

 

たった2週間の冬期五輪に血眼上げて誘致を叫んだその口だ

潤うのは観光と建築業者と相場は決まっている

いまさらネット世界で国際都市札幌を売る手段には事欠かない

五輪程度で景気が上向くなど片腹痛い

誘致運動にどれだけつぎ込みIOCを接待したのか

東京五輪でマラソンを札幌に持ってきたバッハの笑いが鬱陶しい

バツの悪い数字は出さぬだろう

 

敬老パス廃止のアイディアを出した職員は上司に褒められた

笛吹けど踊らず

老人は姑息な健康作りに素直に従うとでもいうのかい

いやいや

それを見込んでやる人だけが恩恵を受けるシステムづくり

それで50億の経費削減を図ろうという魂胆は見え見え

普段の暮らしにあるささやかな外出を妨害する悪制度

煩雑なポイント制度で職員の仕事も面倒になる

アプリの開発費や実際に運用すれば人手と時間と経費がかかる

その積算は現行制度よりも果たしていくら縮減されるのか

はっきり出してごらん

 

行政は本気で見直しをかけ経費削減をしているのか

そこに高齢者の移動する生活権が全く無視されるのはなぜか

団塊の世代の払ってきた社会貢献費用は莫大だ

その恩恵を受けるよりも数の多さではじかれる

 

選挙は必ず投票するから覚えておいてほしい

割の合わない世代は数の多さを逆手に取る

個人志向の強い団塊世代を敵に回すと手強い

 

[20231123日書き下ろし。22日札幌市は現行の敬老パス制度を廃止し25年度からのポイント制度の導入を決めた。運動することによりポイントを付加して最大2万円のパスに替えるという。なんだこれというのがはじめの言葉だった]


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