渋滞に遭う
昭和新山と有珠山は雪を被っていた
伊達の歴史の杜カルチャーセンター
広い庭の堀には鴨のつがいが優雅に泳ぐ
22日午後日胆ブロックの新任研修を終えた
道民児連のスタッフの車で帰路につく
途中旨いラーメン屋で腹ごしらえを済ます
登別室蘭から高速道路に入る
薄暮のなか乾いた道路に二人の会話が弾む
苫小牧を過ぎ千歳に向かう途中から雪がつく
道路にも積雪が道路を覆う
昼妻からは札幌は朝から絶え間なく降っていると聞いた
恵庭付近からノロノロ運転が始まった
雪が休むことなく降り続ける
高速道は札幌南まででクローズされていた
渋滞が始まった
右車線があいているので走った
北広島の出口は長蛇の列をなしていた
そこから札幌南までが初めて体験する渋滞だった
札樽道が閉鎖されたのでそこからしか出られない
尿意をもよおしながら我慢が続く
殺到した車の列につくしかない
いまさらルート36号には戻れない
北広島の混雑ぶりを見ると国道も長い渋滞だろう
右横を救急車が走り抜けていった
時計は18時半を回っていた
通常なら帰宅時間だった
1時間半の渋滞が終わった
脇道から厚別東に向かう
前を走るトラックが雪煙を上げる
自宅前で降りた
積雪が30センチほど短靴は埋まった
帰宅してすぐにトイレに駆け込んだ
スタッフは中心街を抜けて行かねばならない
国道の混雑は続いている
21時過ぎ帰宅したとのメールを見て安堵した
内地では降雪で渋滞事故の報道が毎年ある
道路事情を知らずに高速に乗ったことが事態を悪化させる
もし途中で事故車や救急人が出れば混乱するだろう
雪の多い北海道とはいえ対策は不十分だと知った
備えのない遠距離のドライブに改めて危機感を持った
災害はいつも身近に起こることを肝に銘じた夜だった
[2024年2月23日書き下ろし。新任の民生委員の研修会も終盤戦にさしかかった。まさかこんな降雪に見舞われるとは予想だしなかった。先にラーメンで腹ごしらえしたのは正解だった。問題は生理現象だと痛感した]