プレゼンと若者
若い二人の症例研究発表のプレゼン
パワーポイントにインパクトが欲しい
経験4年目の二人だけで取り組んだ
アンケートでベッドから車イスへの移乗の実態を調査した
機器を使わず移乗させる介護職の腰痛が見えてきた
解消するための機器の活用が滞っていると知らされた
原因は使い勝手の煩わしさと利用者の拒否反応だった
利用者を不安から解放し笑顔にする手立てはないか
理学療法士からもアドバイスをもらいながら思考を重ねる
利用者との関係づくりを優先させることが大前提だと知った
プレゼンは研究の過程を語るシナリオが出来ていた
ただ使い慣れていないパワーポイントの画面は拙い
構成には写真や文章の配置にアバウトさが目立つ
10分間の発表には画面数も多かった
欲張った情報を切り捨てるには勇気がいる
まとめることの迷いと悩みが負荷されてゆく
書き上げたシナリオも見直さねばならない
一緒にPPの画面を見ながらチェックをする
質問に答えながら修正箇所をインプットしてゆく
説得力のある発表に仕上げる個人レッスンが熱い
機器の使い勝手には動画の方が分かりやすい
余計な情報が多くて静止画にしたという
コンテを描いて必要な場面を考えさせる
もう一度撮り直すと目が輝いた
まだまだ発表まで時間がある
働きながらどこまで考えてくるのか
楽しみな逸材を見つけた喜びが期待をもたらす
[2024年4月27日書き下ろし。老人介護における症例研究に励んだ二人の初々しさが周りをあったかくする。研究に挑む熱意と態度が共感を生む]