拱手傍観

学校はいじめを本当に知らなかったのか

自死や未遂の事態になるまで気づかなかったのか

 

学校も市教委も重大事案となれば面倒だ

無為無策が明るみに出る

 

学校は他言無用と箝口令をしく

いじめ事案はないと嘯く

 

担任は兆候があっても無視する

発覚してもトラブルは解決したことにする

 

学校はことが起きて初めて慌てて対処する

担任と学年が口裏を合わせる

 

他の教員たちは傍観を決め込む

共有されない情報が漏れるのを防ぐ

 

教員は自分に関わりなければ口は挟まぬ

余計なことをすれば火の粉が飛ぶ

 

市教委は一時しのぎの対応で茶を濁す

世間の風が収まらなければ動くしかない

 

子どものいじめは点ではない

面に広がり教育の本質に迫る

 

中学生の多感期をいかにクリアするのか

出会う教師の人間性と教育への真摯さが問われる

 

いじめは決してなくならない

拱手傍観の態度がいじめを裏で加担する

 

※拱手傍観(きょうしゅぼうかん)重大な事態に当面しながら,手をこまねいて何もしないでいること 

[2024418日書き下ろし。新学期、学校は中学1年生一人ひとりと向き合おう]


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