うちつけの心みえに参り帰る

源氏物語末摘花(すえつむはな)の一節

てきめんに変わる計算高い心を見せる

末摘花の零落を見限った女房たち

源氏の庇護が戻ったと聞いて我先に帰参しようと願い出る

節操のない人間の心は千年の時を超えても変わらない

 

一昨日の道自民党大会のワンシーン

鈴木宗男参議院議員が長谷川岳参議院議員の不祥事を切る

恥知らずにも保身へと立ち回る男への批判だ

それを受け謝罪するがその後拍手が起こる

バカなことをした男への励ましの拍手なのか

人を食ったようなふるまいにあきれ果てた

脛に傷持つ身の者は節操もなく手を叩く

内心はだれにつくのが得策かソロバンをはじく

 

朝日の6月の世論調査が出た

自民党の支持率は19%

5月調査の24%から大きく下がる

岸田政権はレームダックで支持率上がらず

次の選挙はヤバい観測が続く

野党も大して期待されぬ状況は変わらない

いまは誰にすがるのがいいのか見極める

地方からも責任を取るべき声が上がる

寿司屋では管前首相が次を見据えて会合する

 

17日衆院決算行政監視委員会で退陣を求める声に首相は答える

自分自身としてどうあるべきなのか

(時間はたっぷりあった)

どういった責任を果たしていくべきなのか

(他人事で済ませてきた)

しっかりと考えていきたい

(もう猶予はなくなった)

政治の信頼回復に向かって具体的な取り組みを進めていく

(政治資金規正法改正案が成立しても77%は効果なし)

国民の命や暮らしを守るための具体的な結果を出していく

(あなたに委ねるのは20%ほどの支持者でしかない)

 

どうあるべきかは結論は出ている

どう責任を果たすのかも結論は出ている

しっかり考えなくとも潔い退場を考えればよい

信頼回復などおこがましい

国民の命と暮らしを守る具体的な結果は出た

だれもが生活は悪化していることを実感している

 

ないと言った衆議院解散もゼロではない

うちつけの心みえに参り帰る

政局に節操もなく動き回る輩が跋扈する

 

2024618日書き下ろし。こき下ろしになってしまった。いつもの答弁でかわそうとするところに哀れを見る〕


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