欺く

敵を欺く

第二次大戦以降初めてロシアは領土に侵攻された

避難してきた住民の声も無視しテロ攻撃だと国民を欺く

ロシア中部のサラトフの高層ビル無人機が突っ込んで炎上した

南部ロストフ州の石油貯蔵施設も攻撃され火災が発生した

自国が侵略されている戦闘状態を無視することはできない

ウクライナはいかに停戦交渉を有利にするのか

劣勢挽回は味方の支援国さえも欺く作戦だった

賭けは命がけとなる

ロシアは大量のミサイル攻撃で報復する

失地回復に向けた駆け引きが続く

 

国民を欺く

総裁の顔を変えるだけの選挙が始まる

信頼を回復する気などさらさらない

刷新を訴えても組織の体質に変化はない

経験不足の若手は消耗品となるだけだ

老練な者たちが陰で操り手中で遊ばせる

いかに欺くか知恵の限りを尽くす

 

己を欺く

実行する能力がなくとも出来るかもしれない

指導する能力が足りなくとも何となるかもしれない

判断する能力が劣っていても知られなければいい

議論する能力を見透かれたら誤魔化すしかない

見識の低さだけは隠しようもなく恥をかく

政治の出来るやつだと欺くには時すでに遅しか

それでも火中の栗を拾いたい欲に駆られる

強いリーダーと嘯(うそぶ)きながら己を欺くしかない

 

2024828日書き下ろし。ウクライナとロシアの戦いを注視する。国内では果たせぬ口約束で騙し合い合戦が始まった。政治はやられたらやりかえせの世界らしい〕


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