正直におなりなさい
不誠実な事をしてきた
不義理を欠くこともあった
利権に走って今がある
虚勢を張って偉そうにしてきた
噓も方便と本気でついてきた
騙す術(すべ)が巧みな今がある
実績はまともじゃなかった
口先だけで何もしなかった
無能さを隠し続けて今がある
正直にはなれるはずはない
後悔するには遅すぎる
屈辱を恥とも思わぬ今がある
倫理を問われることもない
正義への憧れはそもそもなかった
虚飾に塗れた今がある
地位を守ることに汲々とした
不透明かつ閉鎖的な村にいた
いつか見放されて今がある
新鮮さはすでにない
賞味期限の切れた塊となった
正直を拒んで突き放された今がある
いまさら清々しさなど求めない
自由闊達な議論も陳腐で嘘くさい
丼の中で刷新という風が吹く今となる
〔2024年8月14日書き下ろし。岸田文雄首相が退陣する。総裁選には、透明性や開放性、自由闊達な議論が必要だという。最もわかりやすい一歩は自らが身を引くこと。空々しい。政治の責任を取るには遅すぎる。正直さからは自民党政治は遠くなる〕