気ままな朝風呂

温泉ホテルをハシゴする

朝風呂は人気(ひとけ)のない時間帯を狙う

釧路は弊舞橋を見下ろす露天風呂

去年の1月は吹雪の中でひとり湯を楽しんだ

今年は暴風雨だった

降りしきる雨と音を鳴らし壁を揺する風が心地よかった

ひとり入ってきた男は早々に退散した

うざったいのは大型画面で放映されるテレビショッピングだった

夜中までもつまらぬ騒音でかき回されるのは許しがたかった

声が雨と風で消されていくのは何か破壊的だった

 

翌日強風と激しく降る雨を友に根室標津に向かった

仕事を終える頃には雨も小降りとなり風もやんだ

中標津に取った初めてのホテルは日帰り入浴もできた

使い勝手は悪くはない

同伴者にはこれからこっちにしようと話した

まだ風呂を味わってはいないうちにだ

スーパー銭湯風だろうと想像して早速いただいた

露天も趣があり湯口の熱さがちょうどよかった

宿泊の部屋は50もないだろう

仕事で利用するとすれば夜中は一人風呂になる

飲んで一眠りして目覚めたら夜中の2時だった

気ままな時間を自由に使ういまは自遊人だ

さっそく露天風呂に向かった

もろん誰もいるはずはない

静寂な夜に湯口からこぼれる水音を聞く

漆黒の空には星一つも輝いてはいなかった

熱い湯に静かに身を横たえて目をつぶる

至福の刻をいただく喜びを味わう

 

今日は露天風呂が地下にある帯広のホテルだ

冷えた空気が湯あたりを防いでくれるだけでもいい

仕事で見つけるささやかな愉しみ方が

その機会を与えてくれたことに感謝しつつ英気を養う

 

20241128日書き下ろし。民生委員の研修で昨日は根室標津、明日は帯広。研修に参加した人たちの満足度も高かった。明日も温泉で英気を養った分しっかり仕事しよう〕

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