ふり向かず前に
降り積もる雪が悔恨を閉じ込める
時に曖昧にしてきた悔悟を埋める
向かう明日に気力を備えよと檄される
過去との決別の日となる大晦日が来た
残されるいのちの時間に存在を問う
気負わずさりげない心で明日を待つ
人間としていかに生きるか
得がたい人との絆を確かめ合う
生老病死の宿命に向き合う明日がある
ふりむかず前に
降り積もる雪はいつも希望が融かす
生かされる理由を明日も問い続ける
〔2024年12月31日書き下ろし。2024年最後の投稿詩編。どのようにまだ生かされるのか。好奇心が疼く〕