きみがただいるだけで
子どもの犠牲に震撼する時代
きみは生まれた
きみがただいるだけで
世界は どうしてこうも明るくなるのだろうか
きみがただいるだけで
ひとは どうしてこうも優しくなれるのだろうか
きみといるだけで
どうしてこころが安らぐのだろう
きみといるだけで
どうしてこころがぬくもるのだろう
きみが泣くと
世界中の悲しみを みんな集めたよう
きみが笑うと
世界中の喜びを みんな集めたよう
きみの小さなその手には
大きな愛を 握っている
きみの大きなその瞳には
大きな希望を 見つめている
きみとは会えなくても
きみがすこやかに育ちますよう
祈っています
きみとは出会うことがなくても
きみが仕合わせになりますよう
動く人に なります
〔2025年2月23日書き直し。五年前に書いた詩編はいまの時代を映し出す。これからも無垢の命が奪われてゆく時代に、平和を希求する一人でありたい〕