民草に
民草の 一茎となり つい果てし
心ならずも 世に未練なし
民草と 侮ることの 罪深し
本性を晒し 恥辱に塗れる
民草の 心あらずに 治めし世
いまだ年貢に 憎し苦しみ
民草が 利を求めれば 堕落せし
倫理なくば むき出す憎悪
民草の 一人ひとりに 思いあり
言葉一つに 真意分かれし
民草に 紛れし智慧を 生かせしは
憂ありて難 灯なりて明
民草の 信じる明日を 描けしか
民力なくば ただの空言
民草を 生きし身にこそ 人寄りて
真心尽くし 結びし絆
民草の おぼしき陰に 惹かれたる
民意集めて 栄え世づくり
〔2025年5月21日書き下ろし。大勢の国民を総した民草のひとりとしてのあり方を世に問わねばなるまい〕