怯懦する
おぞましさにおののく
殺傷するに躊躇しない
宣撫せずして根絶やしする
壊滅の命に狂った兵士が引き金を引く
現イスラエルへの抗議は反ユダヤで括られる
人間の皮を被った指導者と従う兵士は野獣と化す
民族の対立
宗教の対立
思想の対立
生きるか死ぬかの二択を叫ぶ
野獣は全てを飲み込む
卑劣さに憤怒する
米国の学生たちは反戦を訴えた
民主党寄りの大学に苛立ち札束で頬を打つ
反ユダヤと平然と噓を突きつけ思想と自由を弾圧する
滑稽な男は自国の大学の研究への制圧に弾みを付ける
科学も文化も人と教育を失い国力は致命的ダメージを受ける
支持する呆けた国民は愉快犯の如く理性を封印する
野獣は冷徹な無知さを隠さず際限なく曝け出す
目先の飴と鞭
脅迫と懐柔
利得と損失
反抗か服従かの二択を叫ぶ
野獣は神になりたいのだ
※怯懦(きょうだ)おくびょうなこと。おじおそれること。また,そのさま。
〔2025年5月26日書き下ろし。イスラエルの首相を務めたエフード・オルメルト氏が、ガザ攻撃を「戦争犯罪」であり、止めるべきだと訴えた(イスラエルのハアレツ紙に5月22日に掲載された寄稿から)。同調するアメリカのトランプ大統領はこれを好機ととらえ、大学の弾圧に利用する。愚劣な行動を容認する支持者や閣僚たちは、薄ら笑いを浮かべる〕
※オルメルト氏は、「イスラエルの攻撃を、ジェノサイドや戦争犯罪と非難されることに以前は反論していた」としつつ、子どもや高齢者を含む民間人を大量虐殺し、支援物資の搬入を阻止する作戦を、単なる「巻き添え被害」と捉えることはもはやできない。「我々がガザで行っているのは絶滅戦争だ。無差別で、抑制されない、残虐な民間人殺害の犯罪だ」「こうなったのは特定の区域が予想外に統制できなくなったからでも、特定の部隊の戦闘員が暴走したからでもない。これは、政府による、故意で意図的、悪意を持ち、冷酷で無謀な政策の結果だ」「そう、我々のやっていることは戦争犯罪だ」(ハフポスト日本版2025/05/26)