気力横溢
明確な目的があった
果たさねばならないミッションだった
能力は未知であるがゆえにチェレンジした
意志と裏打ちする熱情が湧き上がっていた
事は容易には成らぬと心して臨んだ
独り善がりに陥らぬよう心がけた
逸(はや)る心を抑制することが肝心だった
時に人は気力横溢の場に躍る
確かな信念があった
期待されたミッションだった
信望であるがゆえのチャレンジだった
使命と裏打ちする責務が背中を押した
事は根が深く慎重を要した
共通理解と協働に活路を見出した
状況を冷静に判断することが肝心だった
時に人は求められて気力横溢の場に立つ
強い憤りがあった
世の悪に抗うミッションだった
微力を承知のゆえのチャレンジだった
堪忍袋の緒は切れ言葉が汚れていった
事は治まることを知らず悪化する
侮蔑と憎悪が渦巻く世界が生まれた
無垢な健気さは微塵に打ち砕かれる
時に人は明日に立つ気力横溢の場を得る
優しさが生まれた
世に生まれた意味を問うミッションだった
寛容の心を棄てぬがゆえのチェレンジになる
事は残忍の限りを尽くす絶望にあった
虐げられようとも生命力を信じた
逆境に涙しながらも優しさに救われる
時に人は気力横溢の場に生きたいと切望する
※気力:困難や障害に負けずに物事をやり通す強い精神力。気持ちの張り。気合。
※横溢(おういつ)いっぱいにみなぎること。あふれ流れるほど盛んなこと。「気力―」
〔2025年5月28日書き下ろし。時代に弄ばれる子らの希望の火を決して消してはならない〕