リユースの不況
リユースセンターを覗いた
中は空間が多かった
夏枯れの時期とは違った
捨てられる家具が減ったという
まだ使える家具を修繕する
安価で販売して雇用と利潤を得る
部屋には書棚など4点が鎮座する
使用勝手がいいので手放しがたい
このサイクルに異変が起こっている
春の最盛期でも品数が出なかった
若者向きの家具も品薄だ
大型家具は家の広さと相談するしかない
買え控えがここにも影響しているのか
物価の高騰は我慢を強いる
買い物もレジャーもブレーキがかかる
外食の回数も減り楽しみは遠のく
まだ使えるものはあえて買え替えない
経済格差はさらに深刻になっていくだろう
生活防衛の波はリユースへも及んできている
障がい者の就労支援をするNPO法人も苦戦する
弱き立場の人たちの働く場が圧迫を受けていく
自転車の販売は抽選ですでに応募期間が終了していた
修理する工場で働く人たちの誇りを想い出した
〔2025年7月13日書き下ろし。NPO法人の苦情処理委員をしていた。厳しい内情を知らされた〕