ワンダーセンス~驚きの感性
新さっぽろサンピアザ水族館
受付の前で待っていた
発寒にこりんこども園の年中さんがやってきた
なぜいるのという顔が嬉しい
鳥居先生と口々に歓迎の声が上がる
先生の指示で腰を下ろすと突然歌が始まった
読み聞かせで教えた「ギンギンギラギラ」
波のように歌声が広がり手振りを交えて笑顔も広がる
受付を終えて先生から入る前に3つのお約束
騒がない走らない迷惑かけない
可愛い子らは元気良く返事する
入館早々ウツボがお出迎え
奇っ怪な顔と不気味な胴体
七夕をテーマにした魚たちが水槽に泳ぐ
20人余の子らはワクワクして声を出す
前にはなかなか進めずまたウツボに戻る
怖い物見たさの好奇心を刺激する
小さなドクターフィッシュの群れる水槽
手を入れて吸い付かれる感触を味わう
なかなか入れられない可愛い手に添える
次から次と恐る恐る手を入れていく
驚きと不思議の表情がたまらなく可愛い
大きな水槽には鱏(エイ)や鮫(サメ)が悠然と泳ぐ
好奇心はドンドン刺激され歓声も大きくなる
早く見たいおもいがあちこちに足を走らせる
幸いなるかな見学者が少なかった
お約束はまた確認される
ペンギンさんがいた
水中で泳いではいなかった
陸に上がってると子らには見えない
一人ひとり抱きかかえて様子を見せる
しばし体力をつけていたのが幸いした
ただ年中児とはいえ限界は感じていた
水中で泳ぐ姿を見たらもっと感動しただろう
腰に手をやりながら残念に思った
熱帯の小さい魚が陳列されたコーナーでは
次々と手を引っ張って連れていかれた
子の好奇心を次から次へと教えてもらった
ミニスカートをはいたような魚に目がとまる
魚のカタチという概念が一気に崩れる美しいフォルムだ
鮭の稚魚が群れになって泳ぐ姿にも目が行く
遮るものがないオープンな水槽はいい
つい手を入れてしまいそうになるのは仕方ない
デンキウナギが放電しているとビックリしただろう
ボラ系の大きな魚も正面から見ると間の抜けた顔になる
カワウソがいた
高校生たちに混じって動きを観察する
俊敏な動きを目で追いながらちびちゃんが群れていた
あっという間の1時間
3つのお約束は守れなかった分楽しかったことだろう
もっとゆっくり楽しみたかったろう
何かしら好奇心をたくさん触発されたことだろう
迎えのバスまで見送りをした
来週の読み聞かせで何を話そうかまだ決まってはいない
ただこの子らとの心の距離は確実に縮まったことは確かだった
チャリをこぎながらワンダーセンス~驚きの感性を想い出した