息苦しさ

突然息苦しくなる

慌てて息を吸い込む

呼吸機能の低下なのか

時々起こる生きることへの抗いか

 

いまも息苦しさを覚える

職員室の異様な空気に息が詰まる

来客は空気を察して入るのを躊躇する

空気の中に生息するのは学校という澱か

 

いまだ生きづらさに息を吐く

まだ始まったばかりだというのに

学校という名の矯正施設に息が詰まる

勉強が苦手だとレッテルを貼るシステムか

 

いまも生きにくさに息を凝らす

存在を消すことで護るしかない

級友という名のいじめ装置が稼働する

見て見ぬする嘲りに目線を下げるだけか

 

いまさら馴染まぬことに息がはずむ

無関心だった存在に注目される

いじめアンケートは功を奏した

対応の是非は当事者抜きの形式か

 

いまも苛まれる苦しさに息が切れる

トラウマだと知っても息は抜けない

なぜという疑問は慰めにもならない

過去との決着は赦しにしかないのか

 

20251210日書き下ろし。いじめにあい、過去を払拭できずに苦しむ子らがいる〕

 

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