あてとつけ
何をあてにして動いたのか そんなやりくち がしっぺ返しを喰らった あてにすればするほどやるせない 思惑通りにいかず手をこまねくばかりだ あては外れたほうがいい 気づけばひとりぼっちになっていた あてにはできぬものをあてにした あてにした不甲斐なさを思いっきり知らされる あてにするしかなかった無能さが身にしみる あてにすればするほどみじめになる つけから逃れる術はない あてにすればするほどつけが回る つけは身をもって払うしかない 欲と未練は断ち切るしかなかった 邪(よこしま)な心は捨てるしかなかった 騙し続けたつけは償うしかなくなった あてにするものはなにもない はだかのままで生きるのがいい あてにするだけなめられる 素直になって受け止めるのがいい あてにはならぬものをあてにしてはならない 高く付いたつけは身をも滅ぼす [ 2022 年 9 月 18 日書き下ろし。誰のことだろうか。あてが外れて右往左往している]