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拒否を拒絶する

受け入れられません そのことは受け入れません 不諾を拒否する   認められません そのことは認めません 否認を排斥する   否定します そのことは正当です 正論に犯意する   反対します そのことは不承です 賛同を強要する   脅されます そのことは説得です 隷従を隠蔽する   負けました そのことは不正です 選挙を糾弾する   支配力です そのことは真実です 武力は正義です   恐怖です そのことは当然です 独裁は独善です   拒否を拒絶する そのことは権力の誇示です 誤威光は不遜な者に継承される   [ 2022 年 11 月 14 日書き下ろし。プーチンもトランプもその栄華に陰りがでてきた。昨日の朝日新聞の世論調査で岸田政権の支持率は 37 %、不支持は 51 %。一喜一憂せずと松野博一官房長官。政権批判に危機感のない反応は心もとない。

本気度が試される

ほんとうに このまちで生まれてよかった このまちで学んでよかった このまちに住んでよかった このまちで働いてよかった このまちで暮らしてよかった このまちで本気になって生きる   ほんとうに だれもが素直に笑顔になる だれもが果たすべき役目がある だれもがなすべき生きがいがある だれもが小さな幸せを感じる だれもが本気になって生きる   ほんとうに 福祉のまちを実現する本気度が試される 福祉の人づくりがまちづくりの核になる 福祉をつくるおもいの熱い人が集い語らう 福祉に動く汗かく人は人間の器を大きくする   ほんとうに 福祉でまちつくりは まちをあげた本気度が試される まるごと助け合う本気度が試される 真剣に考えて行動する本気度が試される   本気度はあずまし力で測られる 本気度はあずまし力で発揮される 本気度はあずまし力で勝負する   〔 2022 年 11 月 13 日書き下ろし。空知管内月形町福祉でまちづくり推進フォーラムが始まる。地域福祉実践計画第 3 期「あずましプラン」の本気度を町民と確かめ合う。計画の実現のために何ができるのか真剣な語らいに期待したい〕

隠されたキーワード

手元に学校経営計画があった 全体計画の構造を確認する 個々の計画に目をこらす   道徳教育 総合的な学習の時間 特別活動 情報教育 生徒指導 そして ボランティア学習   福祉のキーワードを探した 道徳教育そのものが福祉に溢れていた 総合的学習の時間には健康福祉はもちろん 国際理解や環境そして情報にもある ボランティア学習は実践の有り様を示す   やさしさや思いやりから導き出される言葉がある 自己の生き方を他者との関わりを問う言葉がある 環境や社会とのつながる言葉がある コミュニケーションの本来の意味を問う言葉がある   自己の福祉感覚が試されてゆく ピックアップされた言葉の関連性を問い始めた そして唖然とした   気づかされた 福祉教育は現代的教育課題のひとつではない 学教教育を横断する基底の教育活動であることに   気づいたのだ 福祉の視点から学校教育の本質が明らかにされた 教育と福祉は連動性をもった相互の働きであることを   学校教育の領域別の計画は福祉を分断してきた 課題別の取り組みが子どもから福祉を遠ざけた 統合性と整合性を働かすことは一切なかった   歴代の学校長は改革に手をつけることはなかった 連綿と継承されてきた計画は学校教育の保守性を担保した お飾り的な経営計画はマンネリズムを浸透させた   教育実践の根拠となる機能を麻痺させていた ふりかえるべき根拠を共有することなく放棄した 福祉教育の現況はマンネリズムに埋没していた   経営計画の持つ本来の働きが形骸化していた 教育と表裏一体化している福祉理念が矮小化されていた 福祉と教育をつなぐ端緒を開くひとつの試みが始まった   [ 2022 年 11 月 12 日書き下ろし。16年前の自らの実践を教材にした。いま 学校教育は求められる社会的課題に溺れかかけている。福祉は一課題に成り下がる。昨日「分断から統合へ」の示唆を与えられた道北のまちでの福祉教育の研修を終えた]

アメリカの行方

「下馬評を 覆されて 怒(いか)るボス」 「あわよくば 返り咲きたい ボスの椅子」 「いかさまと 負ければあおる いつもの手」 「ぬけぬけと 負けを認めず 虚勢張る」 「盗まれた 票ではなくて 信頼を」 「否定する 選挙で負けし トランプ派」 「ごね得と 徳なき者が はびこる世」 「戯言(たわごと)も 言い続ければ 信を得る」 「打つ手なし はびこる悪意 スルーする」   「戦いは 開いてわかる 民の意思」 「もめるだけ まだ残されし 民主主義」 「二分さる 世は捨てがたき やじろべえ」 「分断を すればするほど 弱る民」 「自浄力 オンにしてこそ 国守る」 「許されぬ 差別持ち込む 白人系」 「治世より 乱世好む 変革期」 「正しきは 卑しきことを 排除する」   「マスコミは 読み間違えて 快挙なす」 「赤色に 染まるを拒む ボス離れ」 「なまものと トリセツにあり 読み違い」 「若者が 動けば変わる 下馬評は」 「若者は 預けられぬと 批判票」 「直感で 優劣決める 若さゆえ」 「土壇場で 不利覆す 若き票」 「お祭りだ 若き熱気で 世直しだ」 「参政は 猫の手よりも 若き人」 「世を変える 実感あれば 広がる輪」   「決着は これからつける 延長戦」 「ご威光も 影が伸びてく 黄昏れて」 「見返りを 求めるばかりに 自壊する」 「権力の 味しめもがく 古狸」 「強いのは 欲望だけだと 泣く知性」    「成り行きは 余所の国でも 気にかかる」   〔 2022 年 11 月 11 日書き下ろし。米国の中間選挙の行方が俄然面白くなってきた〕

努力していること

言えない 当たり前になったら終わる だから 言わない   [ 2022 年 11 月 10 日書き下ろし。かくありたいと努力を続ける]  

蘇る悪夢

世界を震撼させた ルールは男そのものだった   世界は追従した 敵も利用する男だった   世界は追認した 強いリーダーを演じる男だった   世界に浸透した 虚言を広めたのは男だった   世界は畏怖した 独善を誇示した男だった   世界は沈黙した 制覇したのは雄弁な男だった   世界は脅威に晒される 民主主義を破壊した男にだ   世界は混乱に陥る 人種差別を掲げる男にだ   世界は注視する 敵愾心を煽る男にだ   世界は傍観する 悪夢は男の支持する者たちの手にある 世界は暴虐に満ちる 悪夢は男により現実となる   [ 2022 年 11 月 9 日書き下ろし。米国の中間選挙の開票が始まった。共和党優勢が伝えられる。 2 年後の大統領選の前哨戦。トランプ前大統領は 15 日出馬声明をするだろう。議会運営がままならなくなればウクライナへの支援も厳しくなるか]

函館中堅教室で朗読された詩編

『背負い込んだ重さ』   断り切れない人の頼み事 不承不承で引き受けた 民生委員の活動とその役目 責務の重さに目眩(めまい)した   問われる人柄と教養 持ち合わせのなさに 逃げ出したくなった ましてや 赤の他人とのコミュニケーション 経験値もノウハウもなく 寡黙になった   活動を支えるものは何だろう 福祉の専門知識 事務処理の適切な能力 仲間との上手なつき合い 当事者との信頼関係づくり 町内会や社協とのつながり   大事なことだけれど 身につけるには おいそれとはいかない だから余計に 出来ない自分が恨めしかった 活動が重たいと いつも感じていた 人と向き合う自信は いま一つなかった モチベーションが低いと知りつつも 幾多の学びの機会と活動を得て 心の重荷を いくらか軽くしたいと願った 背負い込んだ重さは 思い込みの頑なさ 心の器量の狭さ 世間とのつながりの薄さ そして 人と社会への関心の低さ   あるとき はたと気がついた 気の重さが その分相手の重さとなることを 冷めた言葉が 相手の弱くなった心を刺すことを 事務的な対応が 相手の警戒心を強めることを   自身を理解することなしに 相手と向き合うことの 気恥ずかしさを知る 自身を高めることなしに 相手に添うことの 思い上がりを知る 自身の心の弱さを知ることなしに 相手と対等になれぬことの 口惜しさを知る   心の負担は モチベーションのバロメーター 活動へのためらいも 関わることのしんどさも 続けることのことわりも こころ模様と気力に表れる   心の負担は なくなることはない 相手の心と暮らしに 添うことで 心の痛みが 伝わってくる 不安や求めが 見えてくる 地域で生きることのしんどさを 感じる でも 安堵した笑顔が 素直な喜びとなった   人により 与えられる〈学び〉は 迷いに始まり 人の道へと誘う 情に始まり 情感を豊かに耕す 出会いに始まり 人生をさりげなく彩る   ...