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なにを受け止めたのか

いつものフレーズ聞き飽きた 「任命責任重く受け止める」 色あせた慣用語化したフレーズ 身の程知らぬ失態に怒り心頭はよくわかる クールダウンに時間がかかる 判断を即決できずに引き延ばす 任命責任は辞任させただけのこと 重いか軽いか天秤に賭ければすぐ分かる 言葉の軽さもさもさることながら 一度も責任の重さを実感じたことはない 何度吐いても信は戻らず不信が募る   さらに「政治は結果責任だ」とは片腹痛い 一度も結果を出せず出せぬ者の減らず口 責任とるのは一体誰だと問えば国民か 何度詫びても結果は同じことの繰り返し 驕り高ぶり世間と乖離した特権階級の常套句 繰り返してもいまさら信は戻らず不信が募る   「政府一丸となって」何するの 隠し事なら得意技見せてもらいましょう 安倍政権で見せた忖度や公文書の改竄は得意です 言い訳三昧で騙しのテクニック披露しましょう 記者会見よりも SNS や YouTube が得意です 官僚もいっそ役立たずの大臣告発しましょう やってられない無能な輩の大臣順番待ちは得意です 身内を庇うばかりに評判落とすなれの果てを見ませんか 内閣も政党も支持率下げて四苦八苦で打つ手なし 何度詫びてもいまも信は戻らず不信が募る   「一層緊張感を持って職務に当たる」ってどうするの そもそも仕事はそうあるべきで遊んでたんですか 何をするかも分からずに無理してたんですか 場当たり的な政策づくりに超勤を強いられたんでしょ バカのせいで緊張よりも疲労困憊してるでしょ 派閥の論理が優先されて相手をするは辛かったでしょ 何度訓示されても信は戻らず不信が募る   「国民の信頼を回復するべき努力」をしてきたのでは? 効果の薄い減税が 8 ヶ月も延びれば待ちくたびれる そこまで内閣が持つのかその保障はない 原資は国債でまかない後生にツケを回すというだけのこと 健全財政計画どころか南米のような赤字国家転落の轍を踏む 誠意のない会見に信は戻らず不信が募る   言葉遊びの尽きない者が信頼回復を唱えるだけで済むご時世 幸せな者たちは国家の行く末を優雅に会食しながら...

講演依頼を受ける

年明けすぐにある民生委員の研修会 市内から例年 200 人ほど集まる 依頼を受けた日からレジュメに取りかかった   提出は 12 月 20 日と約束していた 取りかかろうとしていることが急がせた 新任民生委員研修のテキストの改訂版だ   昨年 12 月改選されたことで改訂版を出した 道内から 1655 人が受講した アンケートの回答者のうち 93.2 %が高評価だった   1 月からまた年度途中で委嘱された方の研修が始まる コロナ禍での活動を取り上げた詩編はその役目を終える これからは新たなつながりを求めた時代に入る   1 年経つと詩のストックは 400 編を数えた 過去の詩編を合わせると 1700 を越える 編纂の視点を変えて物語を改めて書き直す   〈わたし〉にフォーカスする 自身のいままでといまそしてこれからを考える 新たな構想を組み込む講演のレジュメづくりに入った   心を耕す心を紡ぐ〈わたし〉になる テーマを具体的に論じる中核に詩編を 15 編組み込んだ 90 分を楽しく深く自分と向き合う時間にしてほしい   資料は A4 コピー用紙で 20枚 を越えた 欲張りな選択をしつつこれがテキストのベースになる 自身の殻を破りつつ継続というマンネリを打破する   [ 2023 年 11 月 13 日書き下ろし。どのように物語をつくるのか。ドキドキ感が溢れる中味を演出する詩の役割を試したい]

ほったらかし

暴かれるまでやりたい放題 差し押さえやら借金の踏み倒しやら 金遣いの悪いのがいまだのさばる オレ様気取りで偉そうに振る舞う 議員バッジのツケが溜まって袋叩きの憂き目に遭う   俺の首を切れるのは一人だけ 開き直っていまもその座を頑なに守る 辞任要求突っぱねて恥の上塗り繰り返す 国会で審議の時間を無駄にしても自覚なし   ほったらかす切れない男の優柔不断が鬱陶しい 身体検査もせずに適材適所といつも嘯(うそぶ)く 任命責任ある男は首も切れずに別の顔色伺う 解散もできず減税すら原資なく経済経済経済と叫ぶだけ 庇う者さえ批判を始めて形勢逆転の芽も摘まれた   ほっからかして鈍感力だけが強靱になる 聴力は誰かの声しか届かぬよう調整済み この政権一方通行でこの先行き止まり 標識すら判別できぬ視界不良で頓挫する 諦め悪い子の男には付き合いきれない すでにその座にあらぬと評価は下った   ほったらかせばどうせまた世論が騒ぐ 支持率気にしていやいや印籠渡すだろう そこまでのどうでもいい時間と手間がアホくさい 何もできずに声張り上げてもだれもついては来られない 見限られて権力にしがみつく姿こそ哀れなり こんな男の信を問うのはほっとかれた国民だ そこがそもそも間違えの元だと全議員は知るべし   [ 2023 年 11 月 12 日書き下ろし。過去の税金滞納を認めた神田憲次財務副大臣に明日には辞任の決を告げるか。尻を拭くのは地元の選挙民。こんな輩を国会に送り込んだツケを払う責任は誰にあるのか。偉そうにバッジを見せびらかす者には次はないか。13日辞任。地元は批判の嵐。ジエンドするべき者はまだ幅を利かす]

蘭の行く末

娘から見事に咲いた蘭をもらった 祝いの花の置き場所に困って持ってきた   あれから 2 ヶ月 3本の蘭のうち2本が花を落とした 1本がまだ頑張っている   ずいぶんと前に蘭をいただいた 花を見終わり枯らした 何もしなかった悔いが残った   先日 90 歳の菊作りの老女の訪ねた 枯れた花を生きがえさせてきた 枯れかけた蘭がまた芽吹いたという   水苔を買ってきた 蘭の古い水苔を除いた 新しい水苔を根回りに巻き付けた   いずれ鉢に植え替える それまで無事生長するのか 冬の日の楽しみが増えた   90 歳の知恵を授かった蘭の栽培法 春に花の蕾をつけたら報告しよう 菊は今を盛りに初雪にほころぶ   [ 2023 年 11 月 12 日書き下ろし。懸案事項の蘭の存亡。我が手にあると思うと、生き物は愛しくなる]  

やると決めたら

やると決めたらトコトンやるぜ 人手がいればなんぼでもかき集めるぜ 物がなければ差し押さえるぜ 金の不足は何とでもなる 心配するな   大阪万博もカジノも国との決め事 国の威信を賭けてもやるしかない 延期だ中止だとのたまうたわけは相手にしない 世界に日本の底力やって見せよう 心配するな   メキシコなどがパビリオンを撤退 経済危機で政情不安な国もある まずは外交努力でつなぎ止めよ トップの面子を潰しちゃならん 心配するな   ままならないことドンドン出来る 動き出したら止めちゃならない 野次馬ごときに構っていられない 最後に誰が笑うのか知らしめよう 心配するな   夢州にぺんぺん草が繁茂する 二度目の万博に鳴く閑古鳥 血税を大阪湾に大量に棄てただけ 戦争長引き気候変動が続き世界の経済ダウンした 撤退のドミノ倒しが起こってしまった 見切りする国続出で一気に頓挫した 心配は見事に的中した   うまい儲け話には裏がある 信なき民主政治のどん詰まりが顕わになった 何度経験したら大阪人は目覚めるのか 懲りずにカジノであぶく銭を稼ぐしかない 損はかけない心配するな   [ 2023 年 11 月 10 日書き下ろし。 2025 年開催の大阪・関西万博にパビリオンを出展する予定だったメキシコなど複数の国が撤退する意向を日本側に伝えていた。海外パビリオンをめぐっては、建設業者が決まらないなど問題が山積しており、他の国も続く可能性がある(朝日新聞 2023 年 11 月 10 日 18 時 15 分)。先に内閣のドミノ倒しが起こるだろう]

ワクワクする物語づくり

詩を教材にしたテキスト 大幅にイメチェンをする   コロナ禍で縮んだつながり コロナ禍でも求めたつながり   With コロナで結び直すつながり With コロナが求める新しいつながり   いまの活動を立ち止まって考える いまのおもいを紐解いて前を向く   信じるわたしに会いたい わたしと向き合う 信じられるわたしを見つけたい あなたと向き合う   地域で生きるわたしでありたい わたしの生き方に迷わない 地域で支えるわたしでありたい わたしの出来ることを確かめる   こころを耕す詩に出会いたい 人と交わるこころをほぐして前を向く こころを紡ぐ詩に出会いたい 人に添うこころを強くして前に進む   わたしがわたしでいるために わたしがわたしになるために   そんなワクワクする物語を綴ってみたい   [2023 年 11 月 9 日書き下ろし。道民児連の民生委員の初任者研修が年明けから始まる。そのテキストを思い切って改訂したいと考えている。前を向くのはわたし自身か ]

人を好きに

教職になぜ就いたのか 子どもが好きだった それだけのことだった   仕事が忙しい 残業手当が当たらない 給料が安い だから先生になりません   楽して仕事ができればいい 高い給料がもらえればいい パワハラセクハラなければいい それなら先生になれそうです   子どものことは二の次でいいですか 休みもたんまりもらえます 部活も会議も余計な雑務です 教材研究してる時間はありません 教えるだけの熱意も技術もありません あまり期待しないでください だから先生しています   子どもを真ん中においていじります いじめに気づくだけの関係性はありません 学力テストは子どもの実力次第です 教え方に問題があっても別にいいじゃないですか 足りないから居るだけで多くを求めちゃいけません 員数合わせでやってるふりはできるでしょ でなきゃ先生やってられません   真面目な先生を冷めた目で見ています そんなに根を詰めてもお金にならないよ 授業に手間を割いても学年変わればすぐ潰される いい加減なやり方は子どもの成長には大して影響ない 伸びる子は伸びるし伸びない子は仕方ない あとは親の経済力の勝負だね 教育格差なんて青臭いこといってだからどうなの 現実を見て割り切って仕事するのがベターです だから先生続けています   えっ転勤させるって ちょっと待ってよ もっとひどいのいるでしょ そいつも一緒? 居心地良かったのに…残念!   先生は子どもよりも自分が大好きなんです   [2023 年 11 月 8 日書き下ろし。こんな先生もいるのでしょうか。昨日が全国学力テストの結果が出た。道内の成績は相変わらず芳しくない。これ以上求めてもせんないか ]