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意に添わぬ

意見の違いならまだ可愛い 人格を卑下し罵倒するなら勝敗はすでに決している 汚い言葉の応酬は憎悪の感情を制御できない 腐りつつある人間性の浅ましさを見せつけられる   思想の対立ならまだ可愛い 互いに批判し合い衝突するなら勝敗はつかない 己の主義主張を曲げるなどあってはならない 激しい論調は互いの激怒をもろに見せつけられる   思惑を外したくらいならまだ可愛い ノーサイドを認めずいじけるのは見苦しい 期待にそぐわず非難を浴びせるのも大人げない 群れただけの集団の分裂の兆しを見せつけられる   宗教の違いならまだ可愛い ドグマの抗争が個人よりも集団化するのは恐怖だ 自爆テロも辞さない過激な信仰心に驚愕する 国家間の紛争に巻き込まれた者たちの悲嘆を見せつけられる   教育の違いなら可愛くない 女性を蹂躙し蔑視する者たちを許してはならない 民族の違いに優越感を抱き差別するのは許されない 教育の機会を一方的に奪うのは断じて許してはならない   政治の違いも可愛くはない 民主主義の根幹を揺るがす虚偽の暴言がまかり通る 私欲に塗れた権力者を放置するのは悪政を強いられるだけだ プロパガンダで聖戦を煽り前線に立たすのは悪魔の仕業だ   衛生の違いは可愛くない 新型コロナウイルスの蔓延と恐怖を忘れてはならない 永久凍土に眠っている悪性ウイルスが温暖化で目覚めるかもしれない 病原菌はどこにでも潜み人類を滅亡させる感染力を蓄え続ける 〔 2024 年 10 月 1 日書き下ろし。意に添わぬことはいつでもどこでも起こる。判断力と警戒心を高めつつ生きなければならない〕

札幌市私立幼稚園教育研究大会発寒にこりんこども園レポート3

「子どもを粗末にしない共育」 この瞬間あなたは子どもの何を粗末にしていませんか? 幼子の発した一言を大事にしたい 拙い言葉であるからこそ粗末にしてはならない 幼子の訴えるようなまなざしをどう読み取るのか 何が不満で泣きそうな表情をしているのか 見ないふりも聞かないふりもできるだろう 後回しにすることもあるだろう 一瞬の言動に粗末にしてはならないのは何か 子どもを粗末にすることなく機敏に捉える力こそ 生涯求めてきた私の教育理念である共育力なのだと語った   Story3 「保育に関わる私という存在」に論及していく グループワーク 4 は「子に添う者よ」( 2022 年 12 月 14 日 Blog up )が朗読された 職業としての保育の世界に身を置き私という存在の意味を問う 保育を担う人にはその人間性や知見と経験値が常に問われる 学び続けるという研鑽の姿勢もスキルを磨くだけではなく品格を高めることになる 「私論教師とは」も参考の詩編に組み込んだ 発表では日頃の実践を通して振り返り責務の重さを実感したという まだ 1 年目の先生には難しい詩だとの感想から未熟な自分を知ることになる そこで連動する詩編「幼き子に導かれる者へ」も併せて紹介した 覚悟があるかという一文に惹きつけられた先生は壁に当たった時に自問するという 詩「へこたれてもいい」を佐藤副園長に朗読してもらい先生方にエールを贈った   Story4 「若き情熱を再び感じたい」と生きるに熱き心を確かめたい 何を求めて生きるのか 何ものになろうとしているのか 突き動かされる熱情こそ生きている証ではないか 伝えなければならない深いおもいの源泉ではないか 若い職員を指導する立場の方には共感を求められることもある 約束の時間が迫り GW を割愛した 詩「シンパシーの功罪」( 9 月 4 日 Blogup )を朗読した 共感という名の同調圧力に抗うことの意味を問うた 「悔しさを抱きしめて」という詩を選んでくれた漆崎先生の出番を割愛した 大好きな詩編であるが重たいのでポジティブな空気感では避けることにした   Epilog 「私がわたしを生きる」( 5 月 ...

札幌市私立幼稚園教育研究大会発寒にこりんこども園レポート2

今回のワークショップではにこりんこども園の先生方の力をお借りした 白内障の術後 3 日の眼の不調も勘案して 3 人の先生に詩集から好きな詩を選んでもらった 佐藤副園長に詩集の装丁のこともあり事前に送り込んだ詩集に目を通してもらった 展開の中で朗読をお願いするというポジティブなカタチを構成した 参加者に配布された詩集は園の子どもたちの笑顔満載の写真で飾られていた 研究会の資料は袋に入れられたままお蔵入りするがそうならぬよう工夫した 園のたよりや情報を編集するプロのスタップがいるのが強みだ 見事に幼子の瞳に魅入られるような一冊の詩集に装丁してもらった 持ち帰っても置きっぱすることも棄てることもできないだろう 過去の大会で初めて配布された資料としての「詩集」であった   その詩集を早速開いてもらった Prologue  なぜ詩を用いたワークショップをしてきたのか 詩作の動機とおもいをしたためた詩編を朗読した 「なぜ《詩》を書くのか」そして「心守詩」   Object は「確かめる」という詩で目的を提起した 保育に関わる仕事への思いや悩み、ひとりの人間存在としてのわたしのあり方、さらに子どもと明日に生きるモチベーションを共に高めたいと朗読に力がこもった   Story1 「子どもに魅入られて」をテーマに早速始めた グループワーク 1 は詩編「幼子の瞳」( 7 月 29 日 Blog up )からスタートした 現場でどのようにピアな瞳と向き合ってきたのかを確かめる 父親役が進行役になり姉役が朗読を担い兄役が発表する 15 分間という時間を提示して朗読が始まった 朗読に耳を傾けながらテキストを黙読する 終わると進行役が感想を求める 詩の読解するのではなく感じたままを吐露する 時に笑い声が起こりグループの緊張が氷解してゆく 発表は 1 グループから 3 グループの兄が務める グループの協議を決してまとめてはならないというルールで戸惑う 過去そのように躾けられてきた参加者には戸惑うことでもあった この協議は保育に関わる自身の子どもとの向き合い方が問われた 最初の若い先生の発言が試金石となった 言葉に詰まりながらも発表を終えて...

札幌市私立幼稚園教育研究大会発寒にこりんこども園レポート1

27 日妻の誕生日だった この日札幌市私立幼稚園教育研究大会が開催された 市内 20 カ所を会場に午前の公開保育と午後からの講演会等が行われた   発寒にこりんこども園の吉村幸子園長に招聘され朝から公開保育を参観する 「夢に向かって…」~子どもたちが存分にあそび、一人ひとりの個性や長所が発揮できる援助を考えたい~ 大勢のいろいろなタイプの友だちと関わる中でお互いを認め合い、切磋琢磨して育ちあったり、相手を思いやって優しく接したり、大人数ならではのたくましさを活かして、たくさんのことを体験、経験しながら豊かな感性を育み、夢に向かって力強く生きてほしいという願いがこめられていた   年少児、年中児、年長児の縦割り保育がここの園の保育形態の特徴になっている 兄弟チームという異年齢のチームを編成した保育に長年取り組んできた 兄弟チームの中で年上の子が年下の子の面倒を見て絆を深め、力強さや優しさが育まれるようにと年間の指導計画に位置づけた活動である 月 1 回程度の活動でゲームや創作などを通して交流やつながりを深める 夏祭りやハロウィーン、雪中運動会やドッジボール、お別れ会が行われる 年度末にはこの園の特徴でもある子どもの笑顔満載の情報紙兄弟だよりが発行される 先の運動会の様子を撮った写真が教室や廊下に所狭しと飾られているのが目につく   公開は5つのチームがそれぞれの活動を紹介した 手作りの小道具を使ったゲームや身体を思いっきり使ったゲーム、そして絵本を題材にした創作活動など多様だ 初めて見る幼児らの活動に目を細めながら制限時間40分をフルに使って動いた 終わりの時間が来て各自の教室に戻るときに歩行に支障がある子に寄り添い手を貸す子の様子を垣間見た 入園時歩くことも出来なかった子はここでつかまり立ち出来るようになった みんなと同じように歩きたいという強いおもいが突き動かしたのだろうか さらに誰かの手を借りると歩くこともできるようになったという 運動会でも彼のそんな姿を見て強く心に残った 特定な子が補助の手を貸すのではなく誰ともなく手を貸すという 障がいのある子をそのまま受け止めサポートすることの当たり前を見せられた ここの子らには差別や偏見が芽...

割り切れない

こぞって政治資金規正法をザル法化した 裏金議員には恩を売る ろくでなしでも不問にすれば確実に 1 票ゲットする   キックバックも内部からの自白で潔白は噓とスクープされた キングを目指した輩も横やり入り失速し派閥も崩壊寸前か いまさらトップダウンの指令に動けばバカを見る   旧統一教会との癒着は故人のご意向ゆえに触れてはいけない これからも選挙マシンは健在で深いご縁で結ばれる 宗教法人の解散風も今じゃピタリと止んでいるこの不思議   靖国神社詣でに最右翼の立場を表明するお方も風向き変わる もしもなればなったでリスクを冒せば総選挙で討ち死にか 舐めてかかれば互いに痛い目に遭うと心得ておこう   能登半島大地震の傷も癒えぬまま水害で大打撃を受けた 訪米中のニューヨークでは輪島塗の杯を片手に談笑する 輪島の PR に余念のない日本のトップに批判が集まる   風見鶏たちは明日の総裁選挙で 2 度裏切る 最初は様子見の 1 票で入れた相手に恩を売る 決戦は理を棄て利を掴んで勝負を仕掛ける   メディアの下馬評は騒がしい分だけ党員たちも楽しもう 日本のトップが極少数の国民で決まるやるせなさ 総選挙で思いっきり決着をつけないかぎり この切なさは割り切れない   人材の不作の秋のバカ騒ぎはもうすぐ終わる   〔 2024 年 9 月 26 日書き下ろし。自民党の総裁選が明日行われる。争点ボケの取るに足らない中味で果たして日本の進路は見えたのか、党員さん? いままでの腐れ縁か、人気投票かはたまたインスピレーションに頼るのか。信用するのは難しい〕

負けない

自分には非はない ミスすることもあることはある 致命傷とはいえない   自分には実行力がある 改革に全力を尽くしてきた 批判されるいわれはない   自分には求心力がある 民心の負託に応えてきた 簡単に引き下がれない   自分には責任がある 為すべき事はやり通す 強い意志は曲げられない   自分には実績がある 倫理に左右されない 目的を果たすだけだ   自分は負けられない 負けることは屈辱だ 非を認めることはできない   自分の志を広く問う 民意が拒否すれば退く 潔く撤退できるか否かは別だ   自分は心底負けてはならないのだ 支持者たちは納得しない 不正があれば戦うだけのことだ   〔 2024 年 9 月 25 日書き下ろし。負けず嫌いの者たちが民主主義を手玉にとって遊ぶ〕

狂気と嘘と陰謀論

狂気に満ちた人間を信じる者たち 殺戮せよと命じられるままに人間を棄てる 破壊せよと命じられれば狂気を駆り立てる 恐怖と蛮行が正常な精神を攻撃し廃人化する   噓を重ねる人間を信じる者たち 隠蔽されても疑うことなく追従する 虚実を見極められず妥協する 善悪の判断すら放棄し隷属する 興奮と扇動の坩堝(るつぼ)に忘我する   陰謀を企てる人間を信じる者たち 真実を歪曲して敵愾心を煽る 不満と不平を集め転覆を企てる 差別と格差を誇張し攻防を促す 正論だと洗脳され社会を蹂躙する   狂気が渦巻く虚構な世界 噓が蔓延する虚無な世界 陰謀論が巡る虚偽な世界   無知につけ込まれた人間の愚かさ 無恥を認識できぬ人間の愚かさ ヒトを人間たらしめる心の崩壊   〔 2024 年 9 月 23 日書き下ろし。人間はなぜもこう愚かなのか。狂気と噓と陰謀論に纏わり付かれて世の中が変わると信じる者が多いことに失望する〕