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9月, 2022の投稿を表示しています

モスクワ市民は覚醒するか

クレムリンは安泰だった 大統領は偉大だった 首都モスクワは物価の上昇程度で平穏だった 市民の生活スタイルはふだんと何ら変わらなかった   貧しい地方では戦地から戻った柩に涙した 様々な民族の若者が亡骸で帰郷した 遠地の小さな共和国の悲劇はモスクワ市民は知らない 死者の数すら鯖を読むクレムリンをひたすら信じていた   圧倒的支持率をバックに指導層は権勢を振るった プーチンの戦争と揶揄されても勝利を確信した ウクライナは 9 月西側からの武器供与と相まって攻勢に転じた たった 5 日間で東部ハルキウ州での奇襲作戦を成功させた 国境を取り戻す士気高いウクライナの巧妙な戦術に押され敗走した 占領地は奪還され前線には武器弾薬 Z 印の戦闘車両が残されていた 戦果を粉飾するにはダメージが大きすぎた   武器と脅しで 4 州併合のための住民投票を強行し 30 日宣言するという 領土化することで国土防衛という大義を得んがための戦略である 高学歴の者たちはすでに私憤の戦争であることを知っていた 事が我身に及んだとき危機意識の感度を鋭敏にする 戦地に徴兵される部分的動員が発令された瞬間ロシアの敗北を知った 世界から孤立した最悪の戦争から逃げるには国外逃亡しかなかった   徴兵された者たちは無駄死するだけだった ジェノサイドを目的とした策略も曝かれていた 貧しい地域の貧しい者たちが都市部より数多く集まられている 30 万とも 100 万ともましてや 1200 万とも曖昧な徴兵数は国家の手中にあった たかが数十万の兵士が死んでもスペアはいくらでもいると豪語する クレムリンの強硬派が実権を握りつつ長期化への戦略を立てる ウクライナや西側の厭戦気分と支援疲れと経済破綻を待つ   プーチンは戦々恐々となり 猜疑心から核のボタンを押すかもしれない プーチンが粛清されることがあっても ロシアという国は民族主義の権化であり続ける プーチンがいなくなっても ロシアの国民はスターリンモデルの指導者をさらに求める プーチン後の体制づくりはすでに始まっている 民主主義国家にはほど遠い独裁軍事国家をめざす ...

越境者よ!真実を発信せよ

露の部分的動員の波紋は国境のまちに広がる 徴兵を逃れる車列は国境に向う道路を渋滞させる 露の国境警備隊の 人員は全く足りていない 制圧の行動を起こせば一気に暴動が触発されよう   窮鼠猫を 嚙 む 侮るとその反動はいやが上にも体制を揺るがす 百聞は一見にしかず 越境すると戦争犯罪の真実を目の当たりにする 虎口を脱する 非は露にあり世界から糺弾されている事実を直視せよ 危急存亡の秋(とき) 国と人生の重大な岐路にあることを広く発信せよ 悲憤慷慨 脱出者はこぞって SNS で真実を露国に発信せよ 霜を履んで堅氷至る プロパガンダの呪縛を解く時はいまだと発信せよ 焦眉の急 死をかけて卑劣な侵略戦場に駆り出されることを発信せよ   一刻の猶予もない 規制のゆるい SNS を駆使せよ たじろいではならない 勇気が多くの良心的な人たちの心と命を救う 真実から目を背けてはならない 事実は国境を越えた一歩先にある   [2022 年 9 月 29 日書き下ろし。越境者は為すべき事がある。逃げるばかりでは為政者の思う壺だ。真実を広く発信してほしい ]

驚愕の蛮人たち

なぜここまで残酷になれるのか なぜこれまで残忍なのか なぜこんなに野蛮なのか   驚愕の蛮人は狂気の沙汰を超える 無法者化した国家はその体をなさぬ 驚愕の蛮人は民主主義を崩壊させる 制度を悪用した独裁者は恐怖で統治する 驚愕の蛮人は占領地を強奪し露に編入させる 茶番の住民投票を操作し明日併合の宣言をする 驚愕の蛮人は自国領土化して徴兵を執行する 防衛に宇国民を盾にして国際条約を反故にする 驚愕の蛮人はさらに核攻撃を正当化し脅す 宇の領土奪還作戦や欧米の武器供与を牽制する   狂った蛮人は世界を敵に回したしたことに苦しむ 頼るべき中国は一線を引きインドは戦争を非難した 狂った蛮人は国民が戦争の実相を知るほどに苦しむ 反戦のデモは拡大し徴兵逃れも横行し国外逃亡を も図る 狂った蛮人は無謀の挙に出つつ恐怖に駆られ苦しむ ルール無視の禁じ手を次から次へと繰り出す 狂った蛮人はロシア民族の血統さゆえに苦しむ 辺地の貧しき少数民族へのジェノサイドも露わになった   蛮人たちの終焉のカウントダウンが始まった 蛮人たちは最後のあがきを続ける 蛮人たちが自国民に裁かれる日はそう遠くない 蛮人たちが盤石を誇った国は内から崩壊するしかない   [2022年9月29日書き下ろし。侵略戦争を確信した者たちは国境へと逃亡する。宇東部ドネツク州マリウポリのボイチェンコ市長は 27 日、親露派が強行した住民投票を経て露が東・南部 4 州の支配地域を編入後に住民のロシア軍への徴兵が始まると警告。市長は住民の市外への脱出がほぼ阻まれていると語った。ジュネーブ条約は占領軍による民間人保護を規定する(共同通信)。条約違反の占領地での徴兵を逆手にとって明日露は自国領土化する。驚愕の戦略は現実化する ]

されど我あり

誰かの目線を痛く感じた 誰かのまなざしに射られた 誰かが柔らかな光を放った   誰かに導かれた 解き放された己がいた 誰かの懐だった 抱かれた己がいた 誰かのぬくもりだった 安堵する己がいた   時の流れに身を委ねつつ 時の流れに逆らうことなく 時の流れのままに身を横たえる   約束できない時が止まる 約束できない時との別れ 約束できない命の終焉   誰かにささやかれても 誰かに手を引かれても 誰かの意のままにならぬよう せめて 抗いなから 時との別れをしばし惜しもう [2022年9月28日書き下ろし。己の人生は誰かに導かれていることを知る。時の流れの中に抗うことなく身を置くいまがある。されど誰かの手中からの離脱を ]  

こころ老いることなく

立ち止まることなく歩き続ける人生 健康であることが娘たちにも嬉しかった 見えてきた老いをあらがいながらも受け入れる   身体の変化に歯がゆいこともある この先は家族と幸せに暮らしたい いたわりあいながら慎ましくありたい こころ老いることなく生きたい   過去の様々な出来事は人生の肥やし ずっしりと感じる娘たちの優しさが宝だった 世の中の生きづらさに心痛めながら 理不尽なことへの憤りを感じながら 今を生きる若者たちへエールを贈る 晴れやかな心持ちでありたい 悠々とした気分で暮らしたい 嬉々とした 気持ちで生きたい   知欲をこころいっぱいに満たす 爽やかな風をこころいっぱいに満たす 娘と孫への愛をこころいっぱいに満たす 本当のわたしを生きるために こころ老いることはなく生きる   [2022 年 9 月 27 日書き下ろし。今日は妻の誕生日。いつまでも心若くして元気でいてほしい ]

言葉のあや

体裁ばかり気にする男がいた 体裁のいい言葉だけで何もしなかった 体裁を気取るだけで何も出来なかった 体裁が悪くなると何も仕切れなかった   おためごかしの丁寧な説明に聞き飽きていた 丁寧に言い続けるだけの繰り返しにそっぽを向かれた 丁寧な説明をすれば隠し事がばれるのを見抜かれた   事の顛末はあらぬ方向に散り読み違えた 高い緊張感を持って注視するだけだった 何もしないという意思表示をしただけだった   表沙汰には出来ない真っ黒な事実を隠蔽する 慎重に検討していく 慎重に対応する 慎重に議論を重ねる 慎重に何もしないことを臆面もなく語った   男の得意そうな言葉が笑えた あらゆる選択肢を排除せず検討していきたい 何をか言わんや ただの言葉のあやだった   黙止を続けて時間稼ぎに終始した。 男は世間の空気を読みきれず人望を失った あらゆる選択肢は排除されずに検討される人となった                  [2022 年 9 月 26 日書き下ろし。岸田首相の口癖は何もしないと表明しただけ。言葉のあやでしかない。明日社会を二分した国葬が行われる ]

初めての菊の栽培

89 才の女性が丹精して菊を育てていた 毎年 10 月末には老人施設の一角を飾っていた   枯れた菊は一冬野ざらしにされ 春にはたくさんの新芽を出す   鉢に芽吹いた茎の 1 本だけ残す 手ほどきを受け数本もらってきた   大ぶりの鉢に 2 本植えた 育ちのいいのを選ぶ魂胆だった   1 本斜めに植えたのが元気が良かった 世の中を斜めから見てる根性とマッチした   89 才の教えはたっぷりの水をあげなさい バケツに雨水を溜め置きしながら毎朝あげた   89 才の庭の菊といつも比べた 夏の間はそれなりにおがっていった   日々太陽の光を満遍なく当てる 影になるのを避けるように鉢を回す   温暖さが大きくなるに従い新芽の数が増えてきた 日照時間も左右するのか盛り上がるようにおがってくる   自転車に乗るときのヘルメットのようなカタチになっている 斜めに植えた成果?かと思うと少し嬉しい   昨日からの台風絡みの雨も止みバケツいっぱいに溜まった 小さな新芽から黄緑の新葉がどんどん開いていく   10 月の半ばには蕾が出るかもしれない 89 才の師匠は何と言ってくれるだろうか その一言を楽しみに丹精を込めて育てる体験を続ける   花が咲きかけたら施設に持っていこう 菊の開花を愛でる人たちの笑顔を想像する   [2022 年 9 月 24 日書き下ろし。たった 1 本の菊の世話。その日々の成長がなぜか嬉しい ]

俺のまち

何もないまち 米作りでやってきた   若いのは出ていくばかり 街なかは年寄りが残った 肩寄せ合って暮らす   何もないまち どこでも見慣れた景色だ   愚痴と不安がつのるばかり 街なかは静けさだけが残った 活気もしぼみ暮らす   何もないまち いざというときの備えがない   蓄えも心細くなるばかり 街なかには病院も施設もなかった 寄る辺なく暮らす   何もないまち そう思い込んでしまった   俺のまちにはまだやる気のある人はいる 心折れるばかりの空気を変えたい バラバラのおもいを束ねたい   何もないまち だからこそおもしろい   俺のまちは俺たちの力で何とかする やりもしないで諦めるのは愚の骨頂だ 誰もが安心して健やかに暮らすまちにしたい 何もないまち そこに何かが起きたらおもしろい   俺のまちで俺たちの力でワクワク感をつくろう 大丈夫って言い合えるまちをつくろう いいとこに住んでるって言えるまちをつくろう   何もないまち だから何でも出来る   俺のまちは俺たち一人ひとりの故郷 俺のまちは俺たちが動いてはじめて実感する故郷 俺は故郷を暮らしやすくするひとりとなる   [2022 年 9 月 23 日書き下ろし。道内のまちづくりの基盤はそこに住む人たちでしかない。意識が啓発され具体的な行動目標が提起されれば、変える力が束ねられて行く。その束ねる機会と場づくりは気づいた俺から始まる ]  

殺される理由

戦地にひきずり出された なぜ戦っているのか知らない 理由すらクソのような上官には答えられなかった   戦意高揚し勝利してると信じてた 嘘で固まったクソのような戦場 生きることだけが全てとなった   略奪強姦は罪の意識などマヒしていた 拷問も殺人も日常茶飯事だった 戦争犯罪にビクつくことなくクソになった   ウクライナがナチスなんて誰が信じるか 勝手にほざいて進軍させたクソやろうが狂ってるだけ 命令に背くとしこったま制裁を受けた   軍服を脱いで逃げ出すクソなやつらもいる 捕虜になって捕まる方がどれだけ勇気がい るか 今となってはその方がよっぽどましだとわかった   信心なんぞクソ食らえ 神にご加護を祈るって安全地帯にいるクソ野郎の振る舞いだ 敵も同じ神に祈るから神も判断放棄するしかない   「どれだけ脅迫してプロパガンダを広めても、ウクライナが勝利に向かい、 国際社会の結束の下でロシアが世界ののけ者になりつつある事実を、 覆い隠すことはできない」 SNS に飛び込んできた 敵のプロパガンダと捨てようとしたが捨てきれない 心に引っかかる胸騒ぎ 深刻な負け戦さだと急を告げる   30 万の予備役に動員をかけた 都会の能天気なやつらにマジできな臭さを発し始めた 兵役逃れに出国に動いた 航空機の予約は満席で海外への脱出はかなり難しくなっていた 貧富の格差はここでも歴然と表れた   予備役に赤紙が来るのは時間の問題だった 反戦デモで捕まった若者はすぐに警察から赤紙を渡された 「腕の骨を折る方法」が検索の上位にシードした 戦争を避ける方法をもがきなから探している 官僚の息子は対象外だと平然と嘯く 賄賂と汚職に塗れるクソな支配者たちの思うがままの国だった   死ぬために戦地に行くことを拒否する 殺される理由はない 殺す理由もない   [ 2022 年 9 月 22 日書き下ろし。 30 万人の予備役の徴兵は露国内に大きな波紋を呼んでいる。殺される理由を隠蔽する者たちが首に縄を付けて戦場を引き回す姿を想像しよ...

邪魔な存在

まだやれる まだ求められている まだまだ踏ん張れる   邪魔な存在ではない 邪魔な知見はない 邪魔な態度はしない   まだ考えられる   まだ信頼されている   まだまだ現役同然だ   邪魔な存在に気づかない 邪魔してることに気づかない 邪魔にされていることに気づかない   まだ状況を判断できる まだ期待されている まだまだ自信がある   邪魔な存在だと感じた 邪魔な意見だと感じた 邪魔な経験だと感じた   まだ伝えるべきことがあった まだやりたいことがあった まだまだ先のことだと思った   邪魔な存在に気づく前に リタイヤすべきだった 邪魔な存在に気づいた時に キッパリと辞めるべきだった 邪魔な存在になってしまった時 偉ぶらずに静かに退場しよう [ 2022 年 9 月 21 日書き下ろし。何とも哀れに威勢を張る。隠居すべき老政治家が権勢を振るいたくてうずうずしてる日本の汚点]

つれづれに世を語る

英国女王の国葬も厳かに終わった 安倍晋三元首相の国葬前後におもいを馳せた 政治家も政党も不甲斐なさを見せつける 「弔いも国が違えば見世物に」 「バランスも崩れて気づく重さとは」 「分裂の時待つ人で溢れ来る」 「信念も廃れし危機に狼狽える」 「寄る辺なく倒れし柱腐る人」 「実績を並べてみても眉に唾」 「黙らない減らず口きく減らぬ口」 「初デモは抗する意思を解放す」 「堪えしいま世論の嵐おさまる日」 「うかつには動いてならぬ人の口」 「仲間とて信じてならぬ先駆けは」 「空っぽの器の如し自民党」 「いい加減その体質が墓穴掘る」 「かばうほど疑惑膨らみ無恥さらす」 「へばりつく往生際の悪きたま」 「司直の手核心迫る消えた壁」 「逆風で一つひとつはあだ花に」 「山際は枯れ葉ばかりで実もならず」 「言えば嘘語れば他人事椅子守る」 「期限切れ切れそうな人に民切れる」 「ご招待経費持ちなら誰も来る」 「隠し事自白の時はすぐに来る」   10 月からは海外からの旅行客の増加を目指す 観光地北海道も受け入れ体制に万全を期すだろう 青息吐息の厳しい経営が続き関連業種も歓迎する 「フリーパス再興めざす皮算用」 「リスク負いサービス励むアルバイト」 「五輪禍で覚めぬ夢見る天の邪鬼」   ウクライナへの戦争を続けるロシア 反攻の戦果が報道されるのは素直に嬉しい 「悪しき手は核を手玉に脅しかけ」 「バレバレの嘘つく露の顔卑しき目」 「かばいだて無理難題と尻込みす」 「真実の声届けと動く民」 「リンチする非道な息子母涙(るい)す」 「騙されて異国に死して母知らず」 「ひたすらに無事を祈りし母心」 「帰還兵盗み姦して英雄視」 「哀しきは死線遠くで享楽(あそ)ぶ民」 「奪還の吉報の影卑怯な露」 「始めたが戦さ終わらす手立てなし」 「凶人に凶刃もたす露の支配」 「核ボタン押すタイミング自滅の日」 「予備兵は役には立たぬ最前線」 「危機煽り人殺しを追加する」 「能天気事実知らずに意のままに」 「信じるなすぐに裏切る指導者を」 「強欲を野放しにして亡国へ」 「無力なら黙るしかない命捨て」 「非力でも声あげ守る命あり」 「国外に逃げるチケット完売す」...

意地汚く生きたくない

賢くないものほど高圧的になる 勘違いするものほど分をわきまえない 正しいと言うものほど嘘で 固める 力量がないものほど過分に虚勢を張る 度量の乏しいものほど口汚くなる   事大を当たり前とするものは弱者を見下げる 批判を怖がるものは粋がって妙に強がる 窮地に落ちるものは誰かに責任をなすりつける   常識がダブルスタンダードであるものを上級国民と呼ぶ 100 万円以下の桁をカウントしないものが上級国民となる 市井の生活感覚を無視するものは上級国民に列せられる   清く正しく美しくを信条とするものが政治家となる 嘘偽りに長け詭弁を弄するものが政治家となる 思想信仰を利用して動員票で当選するものが政治家となる 政敵をつくり愚弄する強さを示すものが政治家となる   信念は廃(すた)りすがりつく欲望だけのものを老醜した政治家という 空気を読めず余計なことを言うものを耄碌した政治家という しぶとく意地汚く生きるしかないものを老獪な政治家という   事に当たって鋭く状況を判断し対応策を示唆する 事を起こすに素早く決断し展望を開いて動く 事が深刻であればあるほど能く見聞きし英断を下す 事をしでかしたら素早く是正し事態の収拾に迷わず 国と国民を守ることに一念を労するものを老成した政治家という   [ 2022 年 9 月 20 日書き下ろし。昨日英国の女王陛下の国葬が伝統に則り厳かに挙行された。安倍晋三元首相の国葬は、政治家のつまらぬ面子でしかない。その意地汚さを世界に見せる何ともこころ貧しく哀れな葬儀なのか]

73の齢を重ねて

実感がないのは心だけか 確実に身体機能は落ちている 慢性的な疲労感が続き常にだるい 筋肉系の痛みやこわばりは消えることはない 不快感を払拭できず慣れるしかない   両奥歯はほぼ全滅に近くなった 長年丁寧な歯磨きを心がけてきたが強い歯周菌に冒された 明日移植した奥歯の再手術で再移植の有無が判断される インプラントの可能性はゼロ ブリッジするにしても両側の歯がもたない 入れ歯という選択肢か残されていないだろう 80 才まで 20 本も怪しい   73 の誕生日を迎えた真夜中の雨降る朝 老いに抗うことなく納得して受け止める 老いの改善は難しいが現状維持を心する 老いと妥協して諦めの境地に入る 老いが思考力まで及ばぬよう詩を書き続けよう   世の中の悪しきひと模様に感じる憤怒 世の中の信ずべきひと模様に感じる生気 世の中を賢明に生きるひと模様に感じる希望   思索の材料は常に己の感性に充足される 思索の旅は常に己の動機に誘(いざな)われる 思索の喜びは常に己の詩作に表れる   妻が大好きな海苔巻きを作ってくれる 歯に優しい海苔巻きを共に味わいながら 今年も妻の手料理で穏やかに誕生日を祝う   [ 2022 年 9 月 20 日書き下ろし。台風 14 号はいま佐渡島沖にあり午後には道東沖に去る。 今秋最大の台風一過、全国の被害が気にかかる。現在 3:58 ]

高齢化率29.1 %

敬老の日を迎えた 高齢者人口 3627 万人 高齢化率 29.1 % 高齢人口に占める就業者の割合 25.1 % 65 ~ 69 歳の層では 50.3 % 国の人口減による人手不足対策は功を奏している   働けど働けど我が暮らし楽ならない その層がどれだけあるのだろうか 老後の暮らしの不安も半端ない   介護保険料は年金だろうと強制的に徴収される 払っても払っても地域格差で使えるサービスは限定される 保険サービス以外は財産のある者が寿命を延ばす 医療保険の自己負担は後期高齢者も 2 割となる コロナが検査も治療もワクチンも自己負担になってゆく 持病の治療ぐらいで医療費を抑えるしかない 物価の高騰も家計を圧迫し追い打ちをかけてくる 食費以上に冬期間の燃料の確保と価格が心配だ インフラにかかる電気水道ガスも一律値上がりする   経済格差はこれからもドンドン広がる 貧乏人は介護や医療からののけ者にされてゆく 就労も出来ず医療も受けられず介護サービスもカツカツ 在宅での支援のあり方を絵に描いた地域包括ケアシステム 地域で支援する高齢者の善意に依存するのは困難になってゆく 夢物語から醒めると平均寿命を下げていことに気づくだろう   福祉も医療も教育も人手が足りないと検討ばかりで前に進まぬ 深刻なのは建築や土木に携わる熟練者の人手不足だ インフラの橋や上下水道ガス管や道路維持など諸々に人手がいる 高齢者にきつい肉体労働をこれからも求めていくのか   経済成長も望めない国力を維持するのは困難を極める 18 日毎日新聞の世論調査で内閣支持率が 3 割を切った 不支持率 64 %と最悪の数字を叩きつけた 何もしないことで点数稼ぎした稀な岸田内閣がほころび始める いまごろ余計なことをしたと地団駄踏んでいるだろう 衆議院を解散する勇気もないし野党もだらしない 国葬の嵐がやむまで黙して語らずしか手の打ちようがない 現実を直視できず回避するだけの岸田内閣では心許ない 国土強靱の空手形は台風 14 号で無惨に叩きつぶされてゆく 自然災害を被る過疎地の高齢者は否応なく痛めつけられる ...