いじめと自死との因果関係
2022 年旭川市教委の当初の第三者委員会の報告 いじめを認定しつつ自死との因果関係を不明とした 市教委や学校の言い分を尊重した偏った調査方法も批判された 遺族は不服を申し立て世論の風も吹き委再調査委員会が設置された 24 年 3 月を目処にした調査結果の報告はようやく1年半後の今日になった 「いじめ被害がトラウマ的な経験としてフラッシュバックやタイムスリップ現象につながり、その症状も長期にわたって繰り返された。その結果、恐怖感情、自責感、自尊感情の著しい低下、孤立無援感などが続き、当該生徒にサポートはなされたもののこれを癒やすに至らなかった…以上からいじめ被害が当該生徒の自殺の主たる原因であった可能性が高く、いじめ被害が存在しなければ、当該生徒の自殺は起こらなかった」( STV ニュース) 第三者機関としての委員会の権威が揺らぎ始める日となった 専門家と称する人たちを招聘して行政が立ち上げる 旭川の当初の委員会の運営は妥当でないがゆえに再調査委員会が設置された さらに黒塗りではない報告書が漏洩して先週物議を醸した( Blog 「正義をかざす」) 真っ当な調査も管理も出来ない市への不信感はいまも燻っていた 過去全国で実施された第三委員会の報告のあり方に一石を投じたのは確かだ グレーゾーンだった「不明」が「可能性」に言及した 不明なら自死に至らしめた責任の所在は曖昧にされ追及を逃れる 学校も市教委も形骸化が予想されるいじめ防止対策にシフトするだけだった 理不尽に子どもを自死に追い詰めた原因を曖昧にされたまま飲み込んだ トラウマ的なフラッシュバックやタイムスリップ現象の長期化と繰り返し 恐怖感情・自責感・自尊感情の著しい低下と孤立無援感 追い詰められた子どもの心理状況が明らかにされた 自死の原因の可能性との推論の域は出ない しかしいじめ被害がなければ自死は起こらなかったと断定した 廣瀬爽彩さんの悲痛な心の一端を想像する 学校はいじめという犯罪を軽視してはならない 指導という名の下に解決したと思い込んではならない サポートの名の下に癒やされた勘違いしてはならない いじめられている子の心情...