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昨夕から東海地方の豪雨と水害に気をもんだ 今朝友人に安否確認の電話を入れた 大丈夫という返答に安堵した 久しぶりの電話となった   福祉教育やボランティア学習に関わる研究者や実践者が集う広場 「市民福祉教育研究所」 ( https://sakanolab.com/ ) を立ち上げた人だ ここで「鳥居一頼の世語り」というコーナーで詩を連載していた 1000 篇近い詩がいまも掲載されている まだアクセスがあるというが拙い古い詩編となった   電話口でブログをそちらにリンクしてほしい お願いした 二つ返事でいつもながらの迅速な処理でアップされた 感謝しかない これからはここに幼児教育に関わる詩集も アップしたい 一人でも多くの人にこども園の幼児の声を伝えたい いま編集中の詩集「ボクってだあれ?」から始めよう   明日は久しぶりのトリジー World 幼児の言う「作り話」を持って会いに行こう   〔 2026 年 9 月 9 日書き下ろし。ブログの存在が少し広まるかもしれない〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com”  

フレームワーク

スマホで写真を撮る アプリの進化をアピール 加工して虚像を楽しむ 遊びは遊びでしかない   白黒の古い写真を引き出す セピア色した風情もゆかしい 白黒のトーンで印象を違える 見えない白と黒の世界に魅入る   ただひとつ ひとつのフレームに収まる 撮るのはカメラの枠の内 原画をトリミングする 体裁を整えて印象を強調する   修正された一枚 写し出された世界に感性を問う 風景も人物も切り取られた一枚 慣らされた四角い視界に魅入る   ふとフレームワークが気にかかる 切り取られた画像の真偽を 美感とは四角の世界に存在するのか そこに死角を感じる想像力なのか 過去といまをつなぐ手立てなのか   スマホにたまる過去 アルバムに綴られた過去 追憶の世界は四角い世界に閉じ込めた 枠から外れた世界になぜか心をはせる   〔 2026 年 9 月 8 日書き下ろし。一枚の写真に四角い過去を見た〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com”

一筋の涙

帰り際別れの言葉をかけた 生きてくれと願いを込めて 見えぬ右目から一筋の涙が流れた 声がつまった 生きてまた会えるのか 慟哭の予感がした   もう 1 年になる 彼の妻から肺炎を起こしてる 知らせを聞いて釧路までの高速に乗った 病室で再会した驚きの顔と声が上がった 妻はその様子の歓喜した   それから 10 月 1 月 2 月 3 月と見舞った 3 月病院から退院勧告を受けた 療養型病院ではないことと これ以上の治療はない 透析の出来る転院を勧められた 面会条件を満たす病院はなく 妻は札幌への転院を決めた 面談に同席してベッドが空き次第とのことだった   転院の日程が決まって 2 度流れた 期日が近づくと肺炎を起こした 行きたくないという抵抗だ 命がけの抗議に医師も腹をくくった 最期までここでという決定を受けた   痰がたまる むせながらいた 身体には腕に透析の管 足に輸血の管 鼻にチューブが入っている 毎食 250CC の流動食が胃に入る 1 時間ほどで終わる 痰もこのチューブから吸引する 面会時間 30 分は 1 時間を過ぎていた 看護師から促され退室する別れ際 一筋の涙を見た   何を訴えたいのか 言葉を失い意思表示もままならない男の涙 もうこれ以上という意味なのか 頑丈だった体躯は痩せ細った 右肺はたび重なる肺炎で機能不全を起こす 片肺飛行の綱渡りが続く 微熱は頻繁に起こり抗生物質で炎症を抑える 繰り返される日常で生命を維持する 尽きる命だったのにと強健さに医師は驚く   今際の際まで闘い続ける彼に試練を強いているのか 彼の意思を聞けぬままいまに至ることに 妻は葛藤を続ける 別れ際その時の判断は決して間違ってはいない 状況が変化する中で常に彼の身になって判断したんだ 手を尽くせたかと必ず後悔はくる 彼への思いを引き受けた重さなのだと 父母への看取りを悔いている己への言葉だと諭した そして葬儀に言及して妻の意向を確認した 小さな肩が寂しげだった   今日...

ひとりじめ

天気バッチリ運動会 ジジとババとママとパパ そして赤ちゃん ボクのね応援団   ママとね走ったよ カードを拾ってね カードの絵と同じ車を探すんだ 見つけたら乗っけてくれた ママは段ボール箱の車を引っ張る グングン引っ張ってゴールした ほんとはもっと乗っていたかった でもねママがすぐに抱っこしてくれた 一番の美人さんだよ 今日はひとりじめ   パパとね走った 桶に魚を入れる競争 ゴールしたらね 頭を撫でてくれたよ パパに飛びついちゃった パパは高く抱き上げたよ パパをひとりじめ 横の友だちもね パパに抱っこされて笑ってた   リレーはね パパもママも大声で応援してくれた 白組がリードして負けると思った でもね最後の子がね すごいスピード出したんだ みんなで声をからして応援したよ コーナーで転んだ ワーッて声援が起こるとすぐにね 立ち上げって追いかけたんだ そしたら直線でまたこけた すぐに起きて追っかけたんだ でも負けちゃった 悔しかったよ きっと勝てる頑張ったのに あの子が一番悔しかったよ あの子のパパやママもそうだね あの子もきっとひとりじめする   ちっちゃい子はママに抱かれてね 一緒にお遊戯したよ ママはねちゃんと覚えていてね ちゃんと踊っていたよ 1 歳児でもママと一緒なら大丈夫 今日もやっぱりひとりじめかな   パパやママとジジとババ みんな笑顔がはじけてた みんなもいいとこ見せてかっこ良かったよ 今日は秋晴れの空の下 小さなしあわせの時間を ひとりじめにしたのはだれっかな?   〔 2026 年 9 月 5 日書き下ろし。発寒にこりんこども園の運動会の一コマをスケッチ〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com”

人手がいない

官邸ではゴキブリが出たと騒ぐ 被災地はゴキブリどころの騒ぎでない   人手がいない 水も電気も家さえもない 記録的かつ極端な豪雨は内地をところ構わず襲う 台風 24 号の迷走は予報官泣かせだ 停滞前線は線状降水帯を生み豪雨をもたらす 河川の氾濫は家屋の浸水を招き泥水が覆う 山崩れは道路を塞ぎ救援の手を拒む ハザードマップはどれだけ有効だったのか 避難警報 5 レベルがどこでも発令された いったいどこに逃げるのか 誘導する人も被災者だ   人手がいない 救急車への要請も数はこなせない 増水した地域には入れない 救急患者の収容もままならない 道路の閉鎖も緊急避難も指示する人がいない 事態を軽視して走らせた者たちが立ち往生する 千葉では急な増水で死者も出た 北陸3県の収穫間近の田は水没した 天を仰いでもただ非情の雨は止まない どんなに警戒しても被害は未然には防げない せめて人命を守るしかないのか   人手がいない 7 月 28 日の令和 8 年熊本地震は特定非常災害として指定された 9月4日高市総理は官邸で第1回熊本地震非常災害復旧復興本部を開催した その間千葉・北陸・青森と立て続きに豪雨災害が続く 官邸のゴキブリは退治されたのかようやく復興本部が開かれた 被災した家屋の罹災届や高齢者の安否確認はいまも各地で続く 事務処理する職員も健康管理する保健師も奮闘する 片付けのボランティアも不足する 迅速に進まぬことに被災者は我慢と諦念を強いられる AI では処理しきれない事態は人の手を要する   人手が足りない 災害が起これば自衛隊の派遣を要請する 信頼度は高く国土防衛の任をつぶさに見る だが災害救援隊ではない 有事を想定する防衛費をいくら膨らませても 人材が確保できなければ万事休すだ 命がけでの専守防衛を求めるには憲法が壁になる 合憲か改正か躍起になって進めるだろう しかしなり手は果たしているのか   人手が足りない 海外からの労働力に依存した 8 月北海道京極町の町議が絡む農場で虐待事件が明るみになった 特定技能の在留資格で働...

どこまで邪悪に

人はどこまで邪悪になれるのか   死を恐れる老いた者は 他人の死には心動かず ひたすら虐殺を命じる   死にゆく者たちは 他人の死に己を重ねる 理不尽な運命に憤る   死に怯える老いた者は 他人の死を弄ぶ 殺戮の爆撃を命じる   死にゆく者たちは 他人の死に己を見る 赦されぬ殺戮に抗う         死に敏感な老いた者は 他人死には鈍感を装う 面子にかけて壊滅を命じる   死にゆく者たちは 他人の死に誓う      さらに復讐の念を抱く   死に逆らう老いた者は 他人の死に勝利の旗を振る 歴史に名を残せと命じる   死にゆく者たちは 他人の死と共にある 殺意を子に委ねる   死を避けたい老いた者は 他人の死に無関心になる 乾いた心が冷酷に染まる   死に絶える者たちは 子らの死に落涙する 明日への扉は拒絶されたか   〔 2026 年 9 月 2 日書き下ろし。理不尽な者たちの邪悪さが明日の命さえ奪い続ける〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com”

AIは待ってはくれない

学習指導要領の改訂案が出た AI( 人工知能 ) を生かした深く柔軟な学びへの深化 学校の裁量の拡大と時間割の弾力化 2030 年度以降小中高で順次実施される   生成 AI の進歩は著しい ChatGPT や Gemini への依存も高まる 1 年と言わず機能は格段に高度化する   ChatGPT を初期の頃から利用した 詩の論評は数段深化してきている 対話もデーターの蓄積から論点を引き出す 当初は指示なく添削するという横暴さに辟易した 断固拒否する AI を育てるという気構えが重要だ   一転して若者たちの問題がクローズアップされる 相談相手に乏しい悩める者のサポート役 自殺願望の者への優しい同意 恋愛相手にするくらいの感情移入 大学のレポートや論文の執筆 SNS や LINE での情報発信の危うさ ファクトチェック力の低下 だからこそ AI を学ばねばならない時が来たと   問題は AI の深化に教育に携わる者の能力が追いつくか 研修しました程度では立ち行かない 教材会社はいち早く AI の利活用を教材化するだろう コロナ禍でデジタル化が進んだ成果は教材会社である 学校現場で教材を開発するだけの余録などあるはずもない ましてやここの教員にその能力を求めることもあり得ない   教員の過重な労働が問われてきた 待遇改善は実を結ばず教員不足は深刻化する 精神疾患やリタイヤも増え続ける 追い打ちをかけるような教育改革が始まる 教員の指導力の低下も言われて久しい 多様な個々のニーズに合わせられないのも事実だ 課題を持つ子への個別カリキュラムなど立てられるのか   美しい絵面は眺めているだけでいい 現場に持ち込むと深刻になる 一定の範囲内で教科ごとに授業時間数を増減する 果たして何を持って時間数を増減させるのか その仕組みづくりそのものへの懸念が湧く 学校毎に教育課程が異なる状況が生まれる 易きに流れるのが学校という保守の本質なのだ 教員の能力は高くはない そこに過重の期待と負担を強いていくだろう 子を学校から守る為に塾が...

レガシーへの渇望

ボクね 名前つけるの大好きなんだ だからね 何でも好きに名前つけるんだ みんなにもやってごらん 楽しいよ   ボクね おもちゃに名前つけたんだ パパに似てるからトッチャンダンプ ママに似てるのはカッチャンワゴン 妹に似てるのは赤ブーブー ボクのはねトランプカー だって世界で一番だよね   ボクね 何でも勝手に変えるんだ トランプ空港 トランプ美術館 トランプ大橋 トランプ舞踏館 トランプ湖 トランプ平和祈念センター トランプ戦勝記念センター トランプ反ジェンダーセンター トランプ関税促進センター トランプアンチ知性大学 トランプ真と虚のカオス館 トランプってつけるの飽きないな だって世界のトップリーダーだからね   ボクね いつかトランプみたくなりたいの 名前だけでも残すってすごいことだよね 憧れの人だよ   〔 2026 年 9 月 1 日書き下ろし。レガシーはこうして子どもに憧れを抱かせるのか〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com”    

土石流と豪雨災害

8 月 26 日ネパールと中国の国境付近で土石流が発生した 午前10時52分ごろ時速167 ㎞で流れ落ちたという ネパール側の死者は903人 行方不明者は4247人に上る 中国側の死者は16人 不明者は546人 日本人も5人が巻き込まれ行方不明だ 今夏南米で続いた大地震も貧しい人たちが犠牲となった 一人の人生は 瞬時に奪われた 生き残った家族は悲嘆の涙にくれる   初夏欧州各地での異常気温と深刻な水不足が続いた 古い石造りの建物は冷房もなく熱中症で多くの命が奪われた フランスとスペイン国境付近の山火事は雨も降らず延焼した 米国は地球温暖化など無視して二酸化炭素をまき散らかす 地球の気候変動は世界の至る所で災禍を及ぼす 残酷な自然の脅威と破壊力に人智は為す術もない 呆然としそして諦め片付けを始める 痛ましい犠牲者に哀悼の意を表します   国内も熊本地震以降列島を縦断するように各地で地震が続く 低気圧や台風による線状降水帯も多く発生する 千葉県内の地形も災いし広い地域で豪雨水害が起こる 能登半島地震で復興もままならない石川県も2年連続だ さらに福井県内も水は引かず収穫前の稲は水没する 30度を超える熱風は後片付けの手を縛る 今朝台風24号が発生しさらなる追い打ちをかける   地球の悲鳴は人類への警告なのか 北極海もヒマラヤも氷河がとけてきた ネパールの惨事も要因はここかもしれない 海水温が上昇し秋鮭は今年も不漁かもしれない 局地的な大雨や乾燥は食糧生産にレッドカードを出す 愚劣な戦争ゲームは限られた資源を消耗させる どこまで人間は馬鹿げたことをし続けるのか 生命権を強奪されるこの子らに未来はあるのか 〔 2026 年 9 月 1 日書き下ろし。天災は謙虚さを失った人類への警鐘でしかない〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com”

核をおもちゃに

撃ちすぎました 手元のミサイルありません 早く終わらせてください もう攻めることも守ることもできません 核を使うしかありません   これ以上兵士はいません 出せば出すだけ無駄死にです 早く終わらせてください もう戦い疲れました 核でも何でも使ってください   挑発するだけ墓穴を掘ります 兵站のルートを潰します 早く終わらせましょう もうお互いしんどいですからね 核で脅せばどうにかなりますか   戦争はゲーム感覚ですね 地図の上で作戦錬ってるだけですか 早く終わればドローでいいでしょう もうこれ以上墓標は要りますか 核しかないなら手詰まりです   ドローンが空を覆います あっちもこっちも火柱が上がります 早く終わらせなければ灰燼に帰します もういい加減にしませんか 核に執着するなら人間やめますか   ごめん そもそも人間じゃなかったですね 早く残忍な正体を明かしてください もう黙って従うのはご免被ります 核に人間としての良心が疼きます   〔 2026 年 8 月 31 日書き下ろし。米海軍参謀総長や地域別統合軍の司令官を含む米軍首脳部が、半年以上にわたって続く対イラン戦争について、現在の態勢を来年まで維持することはできないとの見解を示した ( ワシントンポスト紙 ) という。戦争ゲームに明け暮れる者たちが核をおもちゃにするのか〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com”

成長と靴

とあるまちの認定こども園にいた 80 数名が在籍する園内を案内してもらった   午前中に寝るゼロ歳児の部屋があった 必要性を訴えるとすぐにつくってくれたという 財政的には厳しい町だが保育には力を入れる   海外からの保育留学の受け皿にもなっている 過去数カ国の子と保育士も受け入れた いまフィリピンからの保育士が3歳児クラスにいる   3 歳児が身長を測っていた 身長計の下で緊張した面持ちで顎を引く 1 ㍍ 7 ㌢と先生の声で身体を緩ませる 何だか微笑ましくて写真を撮った   5 歳児の年長さん 誕生祝いのお邪魔した 着飾った女の子を迎入れる お姫様の席について嬉しそう プレゼンターは指名制 男の子は照れながらアルバムを渡す 二人並んで記念撮影 やっぱり照れたまんま写った   1歳児クラスをのぞくと外出準備中だった 靴下を上手に一人ではける子もいる 格闘してる子もすぐにはあきらめない 手を貸してあげると微笑みで返してくれた 外に出る途中に就寝部屋の前を通る 保育士が唇に指を立てて注意を促す 賢い子らは静かに関門を突破する   玄関に出て靴に履き替える ここでも差がある なかなか履けない子に手を貸した もう靴が小さくなりかけていた 靴一つとってもサイズと履きやすさが求められる そんなことがふと気にかかった   〔 2026 年 8 月 27 日書き下ろし。最近訪問したこども園。園庭も広く、子らが伸び伸びとしていた〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com”  

二学期の登校

学校が始まった 夏休みに転居した 転校した 二日目二階から見送る 車道を横切りながら 一度振り向く   三日目急ぎ足の後ろ姿 遅刻するかもしれない もしかして早く行きたい 振り返らずに一目散だ 動画の画面から消えた   1年生は元気なようだ 母親は毎日働きに出る 延長保育で乗り切った しかし学童保育には入れない 子は鍵っ子になった 母は部屋に監視カメラを設置した 職場から時々スマホでチェックする   待機児童ゼロへの対策をしてるのか 子育てに奮闘するシングルママは孤立する 子どもにフォーカスできない無策を放置する 行政の白々しい対応と制度の欠陥を知らされる   子ども家庭庁は役目を全うできているのか 地方自治体は学童保育を充実させたいのか 今日もまた母親の帰りをひとり待つ子を思う   〔 2026 年 8 月 27 日書き下ろし。札幌近郊の市の何とも情けない実態。行政による教育福祉の意図的な無策か〕   An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com”

見つけなさい

「悩みに直面する子どもたちにも伝えたいことがある。1人で不安を抱え込まず、信頼できる大人や友人に伝えてほしい。支えてくれる人は必ずいる」 ( 道新社説 2026 年 8 月 24 日 )   夏休みが終わる 類似の社説や記事が出まわる 社会発信しているとポーズを取るのか 毎年のいつものフレーズはかわりばえしない 響かない言葉がいつも冷めていく   登校拒否も自死にも囚われた子らには目に触れない 自死願望を止める手助けはあると書かれても 自ら捜させと訴えているのか そばにはだれもいない事実を確かめるだけのこと 信頼に足る大人も友もいない だからひとりで悩み苦しむ   支えてくれる人は必ずいる どうして言い切れるのか 個々の事情を省みず言い切る いるはずだと言いながらいなければどうする? 心身にダメージを負った子に捜させるのか 大人の領分でしかない乾いた言葉に翻弄される そしてまた子は疲弊していく   無責任な言い分が子をさらに追い込む 学校に対しての信頼性の欠如も否定できない 面倒を抱え込みたくない拒絶のサインを感知する 教師は多忙性を理由に子のサインを見落とす 級友はレッテルを貼り遠ざけ無関心を装う 親には心配かけまいと明るくふるまう 人間のつながりに疲れた子らに気づく力が求められる どこにいけば信頼に値する人に出会えるのか   学校や社会から自分の居場所を失う 登校拒否は社会的に黙認され卒業まで猶予される 学校は登校可能な子を受け入れるだけの機関となる 定期的な働きかけの有無が評価されるだけのことだ 不登校児は学年を引き継げば解放される 名目上卒業すれば責任は回避される なんと事務的な対応で事は進み子は排斥される   もしも自死が生じれば学校の責任の有無が問われる 事件性がなければ当然学校は逃れる算段を講じる 個々の心身の問題や学業不振と進路の悩みと報告する 家庭不和というわけの分からない理由付けで回避する いじめが原因で表面化したときには焦る 部活での指導死は犯罪として訴訟される例もある 翌年の異動で事件をうやむやにする常套...

ここはどこ

ここはどこ まっくらでこわい 声を出した 何もかえってこない   どうしてここにいるの だれもいないの ふりかえった 何も見えない   ここはどこ 震えがとまらない 立ちすくむ 何も覚えてない   どうしてここにいるの わけさえ知らない 混乱する 何も起こらない   ここはどこ 手を伸ばそうとした 一歩踏み出そうとした なぜか動かなかった   どうしてここにいるか 暗黒の世に包まれる ひとりぼっちの存在 世界が閉じていく気配を感じた   ここはどこ 問い返す光明はあるのか 子らを照らしてほしい 何ももういらない   〔 2026 年 7 月 27 日書き下ろし。希望という光は届くのか〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com”

仲直りする

なんだかふわーっとするの なんにもかんじない どっかにこころがいっちゃたかも   どこにいっちゃたのかな ママのところかな   なんだかおちつかないの なんにもできない どっかにこころをおいてきちゃったかも   どこにおきっぱしたのかな おうちのおもちゃばこかな   なんだかつまんない なんもおもしろくない どこにもこころがいない   こころがないとあそべない ともだちもへんなかおをした   なんだかからっぽみたい なんもおもいつかない どうしてこころがいなくなるの   もしかしてにげちゃったの やくそくやぶったからかな   ママがおむかえにきた とんでいったらね ママがわらっていた そしたらこころがねもどってきたんだよ   〔 2026 年 8 月 10 日書き下ろし。ママと仲直りしたのかな〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com”

ガンジス河の輪廻

インドニューデリーにいた 遠くに流れた異質な風景 ガンジス河の岸辺 老若男女が沐浴する 敬虔な祈りは生死の境にある   荼毘に付す煙がいくつも上がる 遺骨は弔いを拝し流れていく 喧噪の中にある一瞬の静寂 最期の儀式は己の明日となる 現世と来世の幽玄を彷徨う   今夏の盂蘭盆も暑かった 妻と墓参も無事終えた 仏壇に供された花はまだ元気だ 供物は夫婦二人でいただく 今朝片付けを終えた 霊魂は無事極楽浄土に帰ったのか   信心の浅き者のささやかな儀礼 亡くした者への追憶と感謝 お迎えが来るまでのつかの間の平穏 人生を達観することは叶わぬ幻想 ただガンジス河での生死に輪廻を感じた   〔 2026 年 8 月 17 日書き下ろし。盂蘭盆が過ぎると北海道は秋の気配。今年はどうかな〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com”

行きつく先は

これからの地域福祉の様相 予想だにできない事態が進行する 高齢化は一層進み過疎化に歯止めはきかない 地域社会は縮小し福祉サービスは極端に差別化される 担うべき人材は減少の一途を辿り施設も破綻する   働き手の多くは暮らしに追われる 高齢であろうと働かねばならない 福祉給付は細まり年金は頼れない 多くの職種で人を奪い合う 経済は疲弊し待遇改善は頓挫する 物価は高騰しインフレは加速する 貧富の格差は開くだけで社会不安は増長する   教育の IT 化は思考力を剥ぎ取り依存性を促進する 偏向教育がまかり通り思想統制を強化する 正当性と事実は歪められ情報は虚偽に満ちる 人間関係は信頼という二文字は不信に置き換わる 政治は大企業と結託し富と権力を誇示する 政治家は利権に群がり志は風化する 立法府は多数決で権力者の意向を反映する   外交は不祥事を防げず対立を煽る 国策は防衛にシフトし敵対心を煽る 核三原則の論争も核保持へとシフトする 原爆投下の最後の地は次々と更新されていく 世界の紛争は激化し非情で卑劣な者たちに席巻される 地球はダメージを負い環境と天候の異変を告げる 食糧の生産も水も手に入らず餓死と病原菌が猛威を振るう   想像力は限りなく悲観 予言力は限りなく崩壊 創造力は限りなく限界 そして回復力は限りなく絶望   誰が破壊しているのか 誰が加担しているのか 誰が追従しているのか 予見が大外れしない限り現実味は増していく 見極めていく叡智を失ってはならない 子らに悲嘆を味わらせてはならない その一心こそが残された人間の証となる   〔 2026 年 8 月 24 日書き下ろし。世界が縮んでゆく先に未来はあるのか〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com”

ポアポア

ポアポア 手を広げてリラックス ポア~ 目線を上に愛らしく 集中! 表情が一転 厳しい目線をターゲットに向ける   硬式のテニスボールを手にする ボールの入っていた缶を注視 ゴルフのティーショットもどきのゲーム 横倒しにした缶に向けて一投 吸い込まれるように見事イン 得意げな幼子   連続を狙う 2 発目 ポアポア ポア~ 集中! 見事に外す 苦笑いする幼子   繰り返されるポアポア 二人の愉快なゲーム 寝っ転がってボールを転がす シンプルだからこそ ポアポアがいい 幼子の一喜一憂に癒やされる ただそれだけのこと 時間がゆったりと流れた   〔 2026 年 8 月 24 日書き下ろし。遊びに来た幼子との遊びの一コマ〕

ロシアからのアクセス

朗報があった Blog での発信を始めて ようやくロシアからの初のアクセス 今日アクセスデータに上がった   ロシア国内のネット検索は規制された プロパガンダは正確な事実をねじ曲げる ロシアのウクライナ侵攻に大義はない 強慾なプーチンは防衛と正当化する 若き兵士たちの死傷者は 140 万人とも推計される プーチン政権が起こした侵略戦争なのだ   モスクワの周辺のウクライナによるドローン攻撃 戦争とは無縁の暮らしはいま脅かされている 隠してきた事実はようやく明かされる時が来た クレムリンの言質は噓と虚構でしかない モスクワからどれだけの兵士が前戦にいるのか モスクワから離れた地から兵士は徴兵される 墓標はロシア全土に広がる 目立たぬようにするための戦略でもあろう 貧しき民族は犠牲をこうして強いられていく   守るべきロシア人はモスクワ市民でしかないのか 嘆きと慟哭はモスクワ市民には聞こえなかった いまドローン撃墜の爆音が夜の静寂を響かせる 大きな物流倉庫や石油精製基地が炎上する ガソリンを求めて長蛇の列を成す じりじりと戦争の本質が姿を現す   秋の下院選挙は最高裁が改革派野党ヤブロコの比例代表からの立候補を退けた 選挙は民主主義を乗っ取る独裁者プーチンの思惑通りとなる 圧倒的な支持を演出し泥沼へ国民を引きずり込むのは自明の理である 圧制に抑圧された歴史は繰り返し貧困に窮する民族は悲劇を生み続ける 海外からの情報も遮断されたなか真実への渇望は尽きない 信じられないロシアからの Blog へのアクセス あえて日本で報道されている情報を添付する   果たしてどこまで普通の暮らしと言えるのだろうか 問いはロシア人へ向けられていく   〔 2026 年 8 月 26 日書き下ろし。添付した記事が目に止まることを願う〕 An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com”   ウクライナ全面侵攻でのロシア兵士死者 24 万人超え  名前特定できた数、実際はもっと多く ロシ...