余韻が残る

詩を朗読する

読み終えて余韻が残った

静かに問いかけてくる詩文が残った

いたずらに読んだ詩に心が揺れた

弱さをあからさまにされた

なぜか爽快感が紛れ込んでいた

 

詩を朗読する

読み終えて余韻に浸った

情感に迫るような詩文ではなかった

言葉は平易で難しい表現もなかった

素直にその意が伝わってきた

なぜか充足感が広がっていた

 

詩を朗読する

読み終えて余韻を噛みしめた

言葉が響き合い鷲づかみにされた

共苦を知り言葉にするのを躊躇った

わかり合えることの喜びに変わった

なぜか悲哀感が薄まっていった

 

詩を朗読する

読み終えて余韻を味わった

詩情はその世界を見せてくれた

短い詩文に圧縮されたのは想像力だった

感受性を試されて沈黙した

なぜか共感が強まっていた

 

詩を朗読した

読み終えて余韻をしたためた

涙の理由(わけ)を記した

感情の高ぶりを覚えた

表現力という技巧ではなかった

なぜか稚拙感に囚われていた

〔2025年12月15日書き下ろし。趣ある詩とはどんな詩なのか。似つかわないと知る〕

 

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