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転職する君へ

8 年間社協に勤めた 地域福祉を担当した 地域を歩き声を聴き学んだ コロナ禍での生活支援にも動いた ボランティアとの交流も糧になった 上司や仲間たちの力を借りて社協ウーマンとして育った 担当する事業も関係者からは注目されてきた 明るい声と笑顔は周りをやさしくさせた   福祉サービスの狭間で苦しむ人に心が向かった 転職は去年の初冬上司に告げた 苦渋の承諾は彼女の背中を押した 次へ進むチャンスを与えられた 心動いた道への勇気と確信を得た 就職先は未定だった 為すべき事とのマッチングを探した 生活サポートセンターという事業所が見つかった 対象者を問わず世帯への個別の相談支援を幅広くするという 時間がかかったがようやく決めた 昨日転勤の挨拶 mail をもらった   新しき世界を拓くのは 確かな問題意識としたたかな行動力 そしてことや人と向き合うしなやかな情熱 自分の道を信じてじっくりと現場から学んでください 必ず実践研究の視点を持って実践記録を書いてください 初めての土地でまたあなたのひと物語が始まります 返信の mail を打った   人生にはいくつもの岐路がある 選択して前に進むのは君だ 明日から転職して新しい職場に臨む人がいる めげず焦らず為すべきことの一歩を笑顔で踏み出してください   [2024 年 3 月 31 日書き下ろし。明日から新年度が始まる。転職した若い人たちも中堅も求められる人となりますように ]  

母ユミ子の11年目の命日

いまだ息災でいると いまも仕事に励んでいると いまは身体と相談しいてると これからも家族仲良くすると   伝えたいことも伝えられない もどかしさのなかで母を想う 感謝したいことも話せない 唇を噛みしめつつ母が愛おしい 苦労の涙を拭うことができない 子らを抱きしめた母を慕う   戦中樺太敷香に大阪から叔母を頼って渡った 戦後大阪に戻ると祖父勢吉から手紙が来た 予科練帰りの父國一の嫁にと所望された 身ひとつで昭和 23 年津軽海峡を渡った   最初の子を流産した 2 番目に授かった子は男の子だった 私を祖父母は猫かわいがりした 他のきょうだいには寂しいおもいをさせたくない 母は三人の子らへもたくさんの愛情を注いだ 貧しい暮らしにめげず笑顔をふりまいた 関西人らしい冗談もよくして笑わした   泣くに泣けない事故が起こった 娘の琴代が享年 19 歳の若さで亡くなった その悲嘆は生涯父母に影を落とした 父は一番の楽しみだったバイクの運転をやめた 免許証が返納され娘の死を悼んだ   母は大阪で電話の交換手をしていた 私が中学の頃からか幌別の電話局で交換手をした その後登別温泉の第一滝本館で長く仕事をした 社内の電話交換手の応対を競う全道大会でも賞をもらう 高炉マンだった父と共稼ぎで子らの学費を工面した 私は教育大を卒業し教員になると奨学金が免除された 貧しいゆえに初学金がほしかった   教師になるも人とはひと味違う実践をして注目された 母の遺品に「かずより」と書かれた封筒があった 新聞や雑誌の記事が保存されていた きっと知り合いに記事を手にして見せたのだろう 母にとって一番手を焼いた子が人様に認められた それだけが母の喜びであり誇りでもあった   認知症を患ってからは何も理解できなくなった 大阪から戻った息子との穏やかな時間の記憶もない 伸びた爪を切る息子とのまどろむ時間が流れる 大学の講義を終えて立ち寄り学生のレポートをチェックする 世間話を一方的にするだけのなにもない時間もいい   危ないと知...

かけひき

政治屋のかけひきを愉しもう 泥仕合の騙し合いをおちょくろう 誰が割を食い利を漁るのか   危うくなれば口を割る 累が及べばボスも売る 我が身かわいさの裏切り行為   正直者にはなれない浅ましさ 誰が暴露したかは限定されず 派閥の中枢にいたのは確かだろう   誰が決めたか分からないはずはない 寄ってたかって平気で噓をつく 庇いきれない良心の呵責?   権勢をふるう一派に手を焼いた 数にすり寄い意向に左右された 牽制するだけで威光には背けない   一網打尽に叩くチャンスは見逃さない 仲間割れを引き出し窮地に追い込む 裏で糸引くボスがヒットした   世論は岸田首相に真相解明を求める 内閣支持率は 20 %台に低迷し続ける 挽回は無理でも政敵が自滅するのを待つ   ダラダラと引き延ばしてきたかけひきの成果 発覚から時間をかけて懐柔するしたたかさを見る 最後に笑うのは他でもない一番ずる賢い者だ   〔 2024 年 3 月 29 日書き下ろし。近畿大学の理事長世耕弘成参議院議員の辞任を求める近大職員のネットでの署名運動が発信された。近大の建学精神「実学教育と人格の陶冶」及び教育目標「人に愛される人、信頼される人、尊敬される人の育成」から見事に逸脱していることへのいたたまれない思いの発露であろう。平然と噓をついた議員らの辞任と次期立候補断念の意思を表明すべきか。選挙民の賢さが問われる〕  

可愛い自分と三原則

誰に対しても、威圧的な言動は一貫する 札幌市の職員への過度な資料要求も槍玉にあがった 「時代に合った表現をします」 何様が訳の分からない言葉で釈明する 言葉を違えてもやることは変わらない 何の反省もなくやり過ごそうとする議員体質 議員特権を振りかざし品格欠落症をこじらす   歌手にパワハラを批判されて反論する 航空会社の対応について機内の発言三つの原則 一つ目は「正確な情報を伝えているか」 二つ目は「不都合な情報をしっかりと開示しているか」 三つ目は「正しい見立てを立てた情報発信となっているか」   己に身に振り返すしかない三つの原則 その情報源への信頼を築くコミュニケーションが欠落しているのだ 果たして政治の世界で何を学んできたのか いま渦中にある問題の本質は噓が見破られていることに尽きる 自己保身しか念頭にない者たちはいずれ裏切る その一報が走った   誰が決めたかわからないと口を揃えていた派閥のリーダーたち リーダーの頭越しに誰が決められたのか 一人しかいまい 庇う者にはそれなりの見返りを用意する 無理だと分かれば離反するは世の常 処分の軽重で重たい口は世間に開く 裏切り者と言われても正直に真実を語るしかない そんなサムライは議員にはならないか 三つの原則はブーメランで仲間に突き刺さる   注目を浴びる御仁は急遽雲隠れと相成るか   〔 2024 年 3 月 28 日書き下ろし。北海道選出の議員は 特権を傘にして偉ぶって飛行機をよく利用する。乗務員は対応に苦慮していたという。綻びは広がる。三原則こそいまの問題議員たちの不逞を暴くキーワードだ。己もまた、道民に偉ぶらず語るしかない〕

疑念は晴れず

正体がバレぬよう偽装する 大物の懐に入って信用させる   芋ずる式に悪事がバレた 脛に傷持つ者同士庇い合う   知らぬ存ぜぬで面の皮を厚くする 潔くしない悪あがきに失笑される   疑念はさらなる疑念をうむ 尊大な態度が余計に怪しい   傲慢な受け答えが顰蹙を買う 舞台から下ろされる不満顔が出る   信用されない者たちが蠢く 取り返せない事実を歪める   噓の上書きに躍起になる 正々堂々とは真逆を走る   強欲を隠す誤魔化しが透かされた 疑念をさらに深める姿に同情はない   詭弁で正当化する恥知らずたちが去る 信なき言葉に説得力はないと教訓を残す   [2024 年 3 月 25 日書き下ろし。正々堂々と英断できずに、裏金問題の当事者への処分に疑念をさらに残すことだろう ]  

憎悪の連鎖

政治的対立は多数派の論理を強要する 思想的対立は熾烈な反動を誘発する 国家的対立は歪んだ侵略を仕掛ける 経済的対立は殺戮と搾取を繰り返す 軍事的対立は理非を蔑ろにする 宗教的対立は深い憎悪の根を育てる   政治的優勢は権力補強に注力する 思想的優勢は啓発洗脳に尽力する 国家的優勢は戦闘態勢を強化する 経済的優勢は資財占有に取り憑かれる 軍事的優勢は領土拡張を押し進める 宗教的優勢は異教徒への憎悪を継承する   政治的批判は常に弾圧され投獄される 思想的批判は常に監視され拘束される 国家的批判は常に独裁や専制が支配する 経済的批判は常に暴利と搾取で格差を広げる 軍事的批判は常に核兵器の脅威を示威する 宗教的批判は常に一神教の教義の威光を競う   正論は正論にならず弾劾される 正当な批判は排除され憎悪に塗れる 倫理は操作され絶対権力へ隷従する 正義は黒塗りされ表出は死を意味する   追従するしかない貧しき民は戦場に追いやられる 愛国心を求められた青年らは戦場で意味なく倒れる 複合的な要因が絡んだ戦場は憎悪感を武器とする 歴史は繰り返され悪しき指導者に世界は蹂躙される   飢えた幼子の差し出す汚れた皿に何を入れられようか   [2024 年 3 月 24 日書き下ろし。憎悪感が渦巻いている世界に、戦火の子どもらに未来はあるのか ]

厭悪すべき人

人徳が薄く人望がない 不道徳を承知で倫理を冒す 厚かましく謙虚さがない 傲慢にして恥を恥とも思わぬ 権威をかざし罪過を隠す 噓を上書きしながら開き直る 信頼が失せようが自責の念はない 口先だけの約束ですぐに反故する 不実なことへの批判に正当性を訴える 恩義せがましく見返りを求める 弱みにつけ込み懐柔する 差別を容認し蔑視する  貧富格差を是認する 私利私欲に限りなく飢える 寛容の心なく常に偉ぶる   嫉妬深く悪口雑言を放ち攻撃する 地位に固執し意地汚い 些細なミスを見逃さず罵倒する 社会的弱者を嘲笑し蔑視する 学歴を傘に着て下層をいたぶる 才覚があると過信し横柄になる 足らぬ仁智で支配欲を満たす 抱いた理念や思想は陳腐になる 法を悪用し制裁逃れの悪知恵を駆使する 反抗に憎悪を強め強制排除する 支持なき事態にも慌てずサプライズをぶっつける やってる感で騙せるとバレバレでも頓着しない 鈍感力だけが成長途上と嘯く   [2024 年 3 月 24 日書き下ろし。厭悪するタイプのランダムな羅列。誰かを確かめるチェックシート ]

素に戻る

ネクタイを緩める ワイシャツの第一ボタンを外す 軽く息を吐き出す 素に戻る一瞬   緊張の呪縛から解き放される 安堵感が吐き出される 達成感が心を緩ませる 我に返る一瞬   利害の葛藤から逸脱する 意見の対立から離別する 承認欲求を放棄する 無となる一瞬   社会とのつながりから気配を消す  他人との関わりから距離を置く 線引きし壁をつくることに腐心する 孤立する一瞬   自己の確立のためにガードを固める 寛容を拒み自己弁明に終始する 対抗心と嫉妬を顕わにする 堕落の一瞬   何を求められているのか 何をすべきなのか 為すべきことを理解しやり遂げる 心の糧となる一瞬   [2024 年 3 月 23 日書き下ろし。人は誰でも素に戻る瞬間がある。その時々の自分と向き合う。正も負もそのまま受け入れて内省するのは厳しい局面もあることも確かだ ]

取り返しがつかない

取り返しのつかないことをしでかした 失敗よりも深い罪悪感がのしかかる   感情が支配し為してしまった 感情をセイブ出来ずにぶつけてしまった   取り返しのつかない失態にうなだれる 制御できない感情の起伏に押し流される   過失は信頼を犠牲にした 残像は苦悩を誘引する   消去できぬいたたまらない行為 悔恨を引きずるネガティブな感情   相手への敬意をはらわぬ傲慢 相手の心情を無視した裏切り   人は取り返せない過去を背負う 人は忘れられぬ過去を帯同する   相手の心に負わした傷を悔いる 救いは忘れずに覚えていることか   自らの正体を受け止めるしかない 罪を意識しながら生きねばならぬ   [2024 年 3 月 22 日書き下ろし。取り返しのつかないことが心を刺す。振り返りながらも、前を向くしか道はない ]

好奇心

好奇心 何だろう? どうして? なぜ?   好奇心 学びのきっかけ 学びのモチベーション 学びへのアプローチ        好奇心 不思議のセンサー 気づきのセンサー わくわくするセンサー   好奇心 純粋をちらつかせる 知的欲求を熱くする 探求心を刺激する   好奇心をなくしたら 心躍るチャンスを手放す 心の老いを加速する 生きることがしょぼくなる   好奇心は旺盛がいい 好奇心は絶えることはない 好奇心は老いることもない   [2024 年 3 月 22 日書き下ろし。好奇心を失ってはならない ]

依存症の怖さ

激震が走った 依存症と告白した 負け込んで大谷資金をつぎ込んだ 窃盗の容疑もかかった   長年大谷翔平選手の良きパートーナーだった 通訳以上の存在感を醸し出していた メディアに流れる仕事ぶりや人柄にも好感が持てた 賭けの醍醐味がカルフォニアの非合法に触れた   賭博に溺れる 6 億余という借財は想像を超えた 泥沼から這い出すことが出来なかった 培った信頼と実績の全てを失った   大阪に公設の賭博場が出来る 依存症を患う者や博徒が海外からも集まってくる 一攫千金を狙う者たちでざわめく 大枚の金が一晩で動き泣き笑いの喜悲劇が生まれる   大金に執着する者たちの欲望がうごめく 公認で依存症を放置して金を巻き上げる 周辺地域は治安の悪化を招き廃人を放置する 依存症は自業自得と蔑み関与を拒む   中毒症状が出れば自制心は効かない 暴走すれば違法行為も麻痺する 破綻の典型を見ても教訓には決してならない 悪魔の囁きが賭博へと誘う   [2024 年 3 月 21 日書き下ろし。賭博に飲まれた男の没落を身から出た錆びとしかいえない。せめて博打の怖さを教訓として心に留めよう ]  

Blog丸2年

Blog 「こころおきなく」を開設して丸 2 年 855 の詩編を up した   悪しき政治や政治家への憤怒は絶えない 痛烈な批判や皮肉な風刺はいまも続く 愚策を弄し欺瞞と不信の根を太くした   老人福祉は生き死に直結した 待遇問題での離職や人材不足に直面する 現場で頑張る人への尊敬の念を強くした   地域福祉を支える活動に注視した 民生委員児童委員へのエールは詩集となった 登別や月形の社協が地域と連動する実践は心強かった   教育のいじめや不登校問題は深刻さを増した 教員の働き方改革の一方不逞の輩が子らを追い詰めた 不始末を隠蔽する学校や教員におぞましさを覚えた   ロシアがウクライナに侵攻した戦争は許しがたい 独裁者の独善的な理屈で都市は破壊され市民は殺戮された 無差別の攻撃を止めぬロシアに憎悪と反発を抱き続ける   戦火の中のあどけない子らに心が締め付けられた 平和な日本で自死する子らに心が揺らいだ 明日を信じて生きてほしいと強く念じた   自分の老いと向き合う時間でもあった 注意力が散漫になり簡単にミスすることに笑った 体力も知力も衰えてゆく様を受け入れるしかない   嬉々として求められるところを生きてきた 佳き人たちとの深いつながりに生かされた 妻や娘家族とのきずなに互いの仕合わせを編む [2024 年 3 月 21 日書き下ろし。 2 年間はあっという間だった。これからはもっと短く感じると師は語る。 Blog を書き続けることで、関わる人たちと刺激し合って共生する場になるのがいい ]

含羞の微笑み

少女ははにかんだ 口角を少し上げた 初々しさが眩(まばゆ)かった   少女はうつむいた 恥ずかしげにいた さりげない佇まいに見えた   少女は瓦礫の中にいた 取り戻せない想い出に涙する 一変した風景に取り残される   少女はまなざしを鋭くした  不安と怒りが籠もっていた やるせない辛さが満たしてゆく   少女は空腹だった 食糧も水さえも手元になかった 力なく泣く幼子の声が残った   少女ははにかみを捨てた 微笑むことも忘れた 戦火は子らの未来の扉を閉じた   少女はまだ幼すぎた 大人の助けが必要だった 非道な者たちに蹂躙され続ける   少女は犠牲を強いられた 喜びも平穏も手から離れた 赤い唇を噛み固く口を閉ざした   ※含羞(がんしゅう)はにかみ、はじらい   [2024 年 3 月 20 日書き下ろし。戦場に取り残される子どもたちの姿が痛い。ユニセフから「ガザ人道危機」緊急募金の DM が届いた。鍋を差し出す少女の悲しい表情が痛ましい ]

怯懦にして狐疑する

人は臆病なのだ だから群れてつるむ 外れぬよう空気を読む 誰とも分からぬ意見に同調する 居場所を見つけた気になる 仲間として認められた気分になる   錯覚だと分かっている 居心地がいいと思いたいだけ 庇ってくれると思い込みたいだけ 当てのないものを当てにするだけのこと ひとりぽっちになりたくないだけのこと 群れた後ろをついて行くだけのこと   でもこれでいいのかと不安になる 誰を信じていいのかわからない 誰もがそう思っているような気がする 誰にも本心は明かせない 誰かが疑い出せば切りがない 誰も弱い自分と向き合いたくない   偽りの群れに紛れ込む 信じるのは難しい 不実の群れに身を隠す 信じたふりも難しい 利害の群れが本性を現す 怯懦にして狐疑する   ※怯懦(きょうだ)臆病にして意志が弱い ※狐疑(こぎ)事にのぞんで疑いためらうこと   [2024 年 3 月 20 日書き下ろし。弱き者たちの姿は人間の本性であるからに、勇気を出すのはいつもためらう ]

茶番劇を続けよう

知らなかった 誰がしたのかわからない みっともない押し問答が映し出される   秘書がやったことだ 会計にはタッチしてない 清廉潔白を装う口裏合わせが続く   裏金は全額政治活動に使った 支出の詳細を要求したその口が言う ほとぼりが冷めるまで口を閉ざす   茶番劇を続けよう リプレーだけど役者が違う 顔と態度を全国放送しよう   茶番劇を続けよう 国会での質疑も同様に茶番にしよう 支持など求めるとは片腹痛い   茶番劇しか出番がない 破れかぶれで打って出よ 恥ずかし醜態さらせば次はない   茶番劇はおちゃらけでしかない もっと楽しく演じようよ ボスを必死に庇うのも絵になるね   見せ透いた茶番劇に付き合ってあげよう どうせ暇な退屈しのぎにしかない これからどう落ちるか見届けましょう   茶番劇に喝采しよう 国政を任せるに足るかどうか見極めます 野党もふんどし締め直さなきゃ同じ穴の狢になるかな   [2024 年 3 月 19 日書き下ろし。報道機関の世論調査が出てきた。たかだか 20 %程度の自民党の支持率で偉ぶっているのはいかがなものか。落ちるところまで茶番劇を続けてみてはいかがか ]

真実を知る

「勇敢でありなさい。そしてすべての物事を然るべき名前で呼ぶのです。 独裁者は独裁者と」( 2006 年暗殺された露新聞記者アンナ・ポリトコフスカヤ女史の言葉)   独裁者が居直る 民主主義を逆手にとって民意を主張する 不正義な選挙で勝利を正当化する 米大統領選で敗北した者とよく似てる   独裁者は居座る ウクライナとの戦争は承認されたと主張する 対立候補を引きずり降ろして何食わぬ顔で臨む 反プーチンの首謀者を獄につなぎ表紙と偽る   独裁者は真実を隠す 貧しき若者たちを最前線で殺す 愛国心を吹聴して逆らう者を殺す 肉弾戦を命じて上官は後ろから狙う   独裁者は真実を偽る 死傷者の数は公表されない 兵站の損害も過小と報道する 領土奪回という欺瞞を信じさせる   独裁者は夢見る ソビエト連邦の復活と体制の復古 核支配による世界の制圧と制覇 欧州の勢力の分断と支配   独裁者は神に祈る 聖戦を祝福せよ ローマ法王も白旗をあげよと味方した 神の意志に叶った勝利をめざす   独裁者は負けられない どんなに多くの犠牲が出ても勝つ どんなに敵が抗戦しても最後は勝つ どんなに国民が真実を求めても弾圧に徹する   独裁者は歴史に名を残す 歴史家は真実を書くのか 歴史家は真実を歪めるのか 歴史家は黒歴史の執筆を続ける   [2024 年 3 月 19 日書き下ろし。プーチン大統領が 5 選された。岩盤支持層は揺るがない。投票を促すのに賞品をつけて貧しい者たちを貶める。それが独裁者に毒され続けてきた歴史であり、勇気ある真実の声はいつの時代も抹殺される ]  

改革の道へ挑む

休むことなく 思考回路に刺激を与える こだわり流されぬよう 自己制御する 志向は常に求める人への 熱意に尽きる 手を差し伸べる当たり前は さりげなさに込める 儚(はかな)くも散る命を 限りなく愛しみ尊ぶ   なくしてはならない温情  モチベーションにして挑む 為すことによって知らしめる  豊かな学びの世界へと誘(いざな)う いまできる最善は  求める人たちへ最大の誠実さとなる   不断の努力を課して 取り組む改善 相手の懐に飛び込み 承諾を得る才覚  いい加減な妥協は求めず 確信ある裁量 企画調整力と決断で 誠意ある実行   改革への道は 変革を求める先に現れる いつか来る日のために 準備を怠ってはならない 改革へのおもいは 協働意識の高揚に導かれる 平坦な道を求めず 時に荒野に立つ勇気が試される いかなるときも 決して孤独を恐れることなく 突き進む覚悟を 共感する者たちと抱き歩む   相手との情感を豊かに紡ぎ 対等に向き合う  その心こそ 改革の真意なり   [2024 年 3 月 19 日書き直し。 2 年前に書いた詩を今一度見ると、いまの情けない政治の政界がオーバーラップする。勇ましい命がけという軽さに悪寒する ]

滑る言葉

「緊張感を持って」が上滑りする 説得力も指導力もない言葉の軽さ 緊張感のない男の戯れ言   「先頭に立って」何もせず 「火の玉となって」火だるまになる 「しっかり調査」は言葉の誤用 「丁寧な説明」は言葉のあや   具体的に何もしませんできません 説明責任を問うばかり押しつける 出処進退お任せします 無用な内部対立避けてます 裏金事件の解明はあやふやにします   「命がけで党再生に努力をしていきたい」 命を賭けるところがズレている 国民の生活を守るところに命を賭けろ 党の改革など身を引く身に余る 中途半端な改革やって非難されるのが関の山 決断できない男は集中砲火を浴びて尻まくる   咆哮するだけのことなら用はない 腰が引けて腰砕けになるのがよく見える 緊張感などそもそも持ち合わせない政治集団 いまさら繰り返しても信憑性も信頼性も放棄してる ほんとに情けない説得力のない言葉の羅列 勇ましいのは戦前の大本営への回帰願望か   [2024 年 3 月 17 日書き下ろし。全国から集まった党員たちの失笑が聞こえる。信を失った男たちの情けない声を聴いて、誰がついていくのだろうか。目覚めよ! ]

軋む

軋(きし)む 不気味な音 不安になる音   大地が軋む 大きく揺れる 驚怖が襲う   地球環境が軋む 戦火は食糧を人質にする 水も大地も涸れてゆく   原発が軋む 放射能が漏れる 汚染が覆う   独裁が軋む 選挙用紙がインクに塗れる 弾劾が続く   国家統制が軋む 自由経済は頓挫する バブルが弾ける   民主主義が軋む モンスターは狂気を吐く 独善的な支配が蔓延する   党利党略が軋む 修正はすぐに形骸化する 信なく立つことが糾弾される   人の心が軋む 忌まわしいこの世に生きる 小さな望みすら手放すのか   [2024 年 3 月 17 日書き下ろし。軋むのは足下の大地と社会、そして人心。連動することの驚怖から解放される日は来るのか ]