跋渉はかなわぬ
トレッキングシューズはしばらく履いていない
跋渉を諦めて二十年は経つのか
散策程度ならまだ歩けるかも知れない
舗装された道を歩くのはなぜか虚しい
土や草の感触がないとなぜか寂しい
近くの野幌森林公園もここ数年ご無沙汰だ
歩くのが億劫になってしまった結果か
健康作りで散歩する人が多くなった結果か
散策で思索する習慣も崩れた結果か
一昔前はずいぶん内地に呼ばれた
コロナ禍以降全く機会がなくなった
行っても仕事をするだけで名跡を巡ることもない
何ともったいないことをしてきたのか
歴史の学び直しをしてると後悔先に立たずか
2年前両足の踵痛を患った
特効薬もなく痛みを抑える塗り薬に頼る
屈んで草むしりをしていると負担がかかるのか
最近足の親指の角質化した局所に痛みが走る
跋渉を諦めた足は日常の中で悲鳴を上げ始めた
机に向かい時間を潰す日々は足の痛みを忘れる
跋渉に耐えぬ足ゆえに小さな空間で生きながらえる
跋渉に叶わぬ足ゆえに小さな創造に息を継ぐ
※跋渉(ばっしょう)山を越え,水を渡ること。いろいろな所を歩き回ること。
〔2025年6月11日書き下ろし。歩くことが難しくなる。体力維持をどうするのか。老いる課題は次から次へと難題を振ってくる〕