母の後悔
登校拒否した娘 学校に行って欲しい 親の願いが強かった 高校 1 年だった 学校は大きなマチにあった 突然行けなくなった 母は進学を喜んだ 娘も希望した学校だった でも行けなくなった 母は諭すように促した 子は心を塞いだ 母は憔悴した 夏休みが終わった 子は意を決して登校した 母はようやく安堵した 1 月末母は研修会に出た 詩編「抱きしめたい」に出会った 読み終えて心が強く揺れ動いた 詩に突き動かされたおもいを綴った 母に近づき声をかけた 「子どもをただ抱きしめるだけで良かったのですね」 母は涙を落としながら 「この詩を娘と一緒に読みます」 子の痛みを知る母は新任の主任児童委員だった 〔 2026 年 2 月 28 日書き下ろし。詩は道民児連のホームページで、詩集「わたしが必要とされる理由」の一編として紹介されている〕