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2月, 2026の投稿を表示しています

母の後悔

登校拒否した娘 学校に行って欲しい 親の願いが強かった   高校 1 年だった 学校は大きなマチにあった 突然行けなくなった   母は進学を喜んだ 娘も希望した学校だった でも行けなくなった   母は諭すように促した 子は心を塞いだ 母は憔悴した   夏休みが終わった 子は意を決して登校した 母はようやく安堵した   1 月末母は研修会に出た 詩編「抱きしめたい」に出会った 読み終えて心が強く揺れ動いた   詩に突き動かされたおもいを綴った 母に近づき声をかけた 「子どもをただ抱きしめるだけで良かったのですね」   母は涙を落としながら 「この詩を娘と一緒に読みます」 子の痛みを知る母は新任の主任児童委員だった   〔 2026 年 2 月 28 日書き下ろし。詩は道民児連のホームページで、詩集「わたしが必要とされる理由」の一編として紹介されている〕

燻るモヤモヤ感

世と人の関心が強すぎるのか ただ複雑な世情を読み切れぬ 絡み合う糸のように理解を妨げる 本質を見極めきれぬ焦燥感にかられる   一人では確かに何もできない ただ思案するだけなのだ 解を見出せぬ不気味さにおののく 言葉に拒絶されて孤立感を抱く   事の整理がおぼつかない ただ茫然とするだけなのだ 思考停止を余儀なくされ押し黙る 問題から避けられた喪失感を味わう   懸案される事態にオーバーヒートした 手に負えないと自覚している 心折られそうでもこだわるしかない 燻り続けるモヤモヤ感にざわつく   言葉が言葉として機能しない 思索の糸口さえ見つからぬ 事を黙認できない悔しさを噛む いまもその渦中で挫折感に在る   屈服せずシンプルな言葉を試す 抗えない事実に想像力を逞しくする 近未来の映し出す悲劇に怯えてはならない 不気味な世界の気配に倫理感を研ぎ澄ます   真実を知るには遠すぎる それでも危険なシグナルを感受する 破滅への準備は周到に隠されて時を待つ ひとりの解なき葛藤を詩に委ねるしかない   〔 2026 年 2 月 25 日書き下ろし。時代の不気味さを感受するが、いまだモヤモヤ感は拭い消えない〕

子どもの自死と描けぬ葛藤

なぜこれだけ停滞したのか まだ感応力は戻っていない いつもの感覚は微睡むままだ まだ言葉は沈黙したままだ 書きたいおもいだけが募ってくる   1 月 29 日子どもの自死の統計が発表された 統計の数が子どもの存在を消した なぜ自死に至ったのかの要因も白白しかった 悶悶とした感情が続いた それでも執筆力は落ちなかった   先週仕事で出張した ぷっつんと気力が落ちた 気ままに書き続けてきただけのことだった そう思い込んでお休みにした 間の抜けた妥協だった   戻っても詩を書こうとはしなかった キーワードも構想も湧き上がらない だからスランプだということにした 嘘くさい態度としばらく同棲を強いられた 原因はわかっていた   子どもの自死にどう向き合ってきたのか 自死を統計で処理する理不尽さに憤り 自死した子どもと面識はない だからこそこの子らの死を粗末に出来ない どうにもならない葛藤が心の澱に沈む   どう描いたらいいのかわからない 自死に微力ながら向き合った散華か かき消されていく悲痛な声への懺悔か 添うことの叶わぬ悲嘆への慟哭か 己の未熟な思索と詩作への糾弾か   囚われた意識が書くことを拒否した 抜け出さねば子らはただの数字となる 伝えなければ子らの存在は否定される 焦りにも似た感情が沸々と湧いてくる 避けられないテーマに向き合わねばならぬ   〔 2026 年 2 月 25 日書き下ろし。どう表現するのか。書けぬ自分に苛立つ〕

政治家の異質

庶民の痛みが通じない 感情欠損症   喜怒哀楽を軽視する 情緒欠落症   薄っぺらな言葉に頼る 倫理欠陥症   庶民の怒りも意に介さない 感情不感症   共感力が疑わしい 情緒不共感症   怒りを抑制できない 倫理不全症   周りがオドオド対応する 感情不穏症   相手次第で態度を変える 情緒不安定症   平然と噓を突き通す 倫理喪失症   弱者に寄りそうポーズする 感情移入困難症   偉ぶるばかりで嫌われる 情緒表現苦手症   歪んだ価値観を押しつける 倫理偏重自覚症   おもいとは真逆の顔をする 感情隠蔽症   敵対心を飼い続ける 情緒偏向症   飴と鞭を使い分ける 倫理放棄症   勘違いを自覚できない 自己能力過大評価症   能力過信で疎んじられる 自己開発有望自信症   妄想に浸り悦に入る 自己溺愛誇示快楽症   単なる異質でしかない 自己肯定意識過剰症   〔 2026 年 2 月 25 日書き下ろし。国会中継を聞きながら、大勝の自民党の奢りを感じつつ、政治家の異質を感じている〕  

不遜な大学人

不快な存在 自覚なく垂れ流す圧力感  避けられようが意に返さず 面倒くさいパワハラ   嫌悪感しかない存在 ストレスしかない威圧感 過ちを冒しても認識できぬ 相手へのプレッシャー   反論できぬ存在 詭弁を弄する優位感 空気も読まず批判する 職を辞すヒエラルキー   器量を知らぬ存在 見下し保つ権威感 研究よりも身を飾る 同窓ルートのポストシート   敬意を払われぬ存在 品位なき虚位感 人を失う事態を関知できぬ 学問で導くに値しない似非学者   学術に遠い存在 学部人事の恣意性 大学という機構の汚泥を見る セクハラアカハラの邪悪な世界   〔 2026 年 2 月 23 日書き下ろし。優秀な存在が大学を去る。我慢の限界を超えていた〕

非戦の詩集その1「子どもと生きる」

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戦火4年、暗くて寒い冬 ウクライナ侵攻、暮らし「限界超えた」 ( 2026 年 2 月 23 日 5 時 00 分朝日新聞1面大見出しから) 侵攻から4年、終戦はいまだ遠い。開戦から2ヶ月、ブログに掲載した詩を非戦の詩集その1として編集した。闇はただひたすら暗く厳寒で包む。   「ロシア侵攻作戦決行」   24 日未明   プーチンは無謀な戦争を始めた 完璧に練り上げたシナリオは動き出した 米国を相手の交渉は成果がないと断じた NATO のウクライナへの対応も批判を激化させた 交渉したドイツもフランスも赤っ恥をかかされた   ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国を独立国家として承認 2つの国家(親露派武装勢力の支配地)から要請されたとうそぶく ロシア国籍を持つ市民を保護し平和維持を大義にかざした ウクライナ東部紛争の和平条件を定めた「ミンスク合意」を一方的に破棄 東部ドネツクとルガンスク両州の全域を制圧するために侵攻する 戦局は2州に留まることなく全土に拡大してゆく   プーチンは一滴でも血が流れたら攻撃を辞さないと演説した 流れてもいない血を流そうと吸血鬼の如く血眼になる ウクライナとロシアとの国境でも戦闘が始まっている キエフ・ハリコフフなどの主要な空港がミサイルで攻撃された 空軍基地の軍事設備も破壊し軍の防空システムを制圧した 得意のサイバー攻撃も始まっている   キエフでは首都防衛の態勢に入る ロシアの軍事力を持ってすれば数時間で陥落するという 米国も NATO も戦場には立たないと声明した ロシアの侵攻を傍観するだけなのか 金融を含めた経済制裁はどれだけの 市民から犠牲者も次々と出ている   子どもが驚愕し恐怖に陥ったその瞳を あなたは正視できるか   〔 2022 年 2 月 24 日書き下ろし。戦闘は一方的に始まった。ウクライナがロシア・英国・米国と交わした 「ブダペスト覚書」が破棄される。ロシアのご都合主義が正義を主張する〕   付記 ロシア軍、ウクライナで攻撃開始 全面侵攻か 軍事拠点にミサイル  ...