投稿

1月, 2026の投稿を表示しています

雪降り続ける

しんしんと降り積もる雪 疲弊した身体を何度もいたぶる 一日中降る予報に心折られる   風すさび雪が舞う 止むことを知らぬ曇天の空 諦めと恨めしさを声に出す   家はきしみ雪かきは日常となる かいてもかいても繰り返される 暮らしを難儀にして鎮座する雪雲か   雪が解けば春になる それまでの辛抱だと不安を追いやる 異常な降り方に地球のもがく姿を見る   〔 2026 年 1 月 31 日書き下ろし。札幌市は緊急排雪を 2 月 2 日からする。生活道路の排雪に期待するしかない。除雪の手は緩められない〕

年少さんすごい!

宮沢賢治の「注文の多い料理店」を読んだ   にこりんこども園の年少さん ちょっと怖いお話だった 年中さんと年長さんと混ざって聴く   25 分の長丁場 年少さんの目線が熱い  身体を動かすこともない 集中力が半端ない 話し終えて見た ホッとしたような表情だった   幼子の成長は早い 年齢層の違う幼児を対象とするのは難しい 年少さんはいつも壁になる だからチャレンジしてきた お話を聴く態度もしっかりとしてきた ホッとしたのは自分だった   まだまだチャレンジは続く 来月のお話を創作しようと企む 今日の日には間に合わなかった 急遽宮沢賢治を担ぎ出してしまった 年少さんを喜ばすお話をしたい キャラクターは子ども園の段ボールで待機していた   創作は頓挫したが年少さんに助けられた また背中を押された   〔 2026 年 1 月 30 日書き下ろし。今日トリジーワールドのお話し会だった。次は 2 月 16 日だ〕

注文をつける

注文の多い料理店 裸にされて喰われる寸前に逃げ出した でも逃げ出せなかったどうしよう   注文をつけてるようでどうも違う 裸にされてむしられていく気分 守ることもできず為す術もない 抗うこともできず意のままにされる   注文通りにさせられているのか 裸にされて無恥を晒す気分 デマに乗せられ扇動される 偽情報に踊らされ好きにされる   注文を断れないのはなぜか 裸にされても普段と変わらぬ気分 過度な言葉に普段の不満が呼応する 過激な言葉に憤懣の意識が反応する   注文は相手に主導される 裸になっても身の危うさを感じぬ気分 巧妙に支配されて手遅れすら気づかない 口当たりのいい言葉の公約に翻弄される   注文されることに慣れるのか 裸になったらもう何もない気分 無防備なまま貧富の世界に放り出される 権力は次世代の未来を封じて禍根を残す   注文はあまた破棄される 裸にされてもなおも拒む気分 民主主義の制度の悪用と崩壊を阻止できぬ 政治観の劣化と堕落を見続けるしかないのか   〔 2026 年 1 月 28 日書き下ろし。衆議院議員選挙運動が始まった。戦後 80 年で 51 回目の選挙の意味を問うことがないのはなぜか〕 

渋滞

25 日記録的な 1 月の大雪 2000 年以降最高の積雪量になった 公共交通機関は地下鉄以外軒並みダウン 千歳空港は孤立した 7000 人が空港で夜を明かした 札幌駅の地下歩行空間 行き場のない旅行客の避難場所となった ただし炊き出しはない 不十分な暖房で避難場所として機能したのか   26 日札幌駅は千歳に向かう人で混雑を極めた 列車の運行情報を待つだけだ 一部は混雑を避けて新札幌駅に地下鉄で移動した 駅の改札から隣りの商業施設サンピアザの店内まで 異常な長蛇の列が出来る まだ列車は動いていない 駅員が謝ってまわっているという ただ始発は札幌駅だから新札幌での乗車は難しい ドル路線を優先して除雪作業が続け 間引き運転でもなんでも再開を望むしかない 代替えのバスの運行も考えたのか 高速道路の部分的閉鎖もそれを打ち消してゆく 予想だにしない都市交通機能の脆弱さを知る 被害を被った人たちのやるせなさに心が痛む 復旧の目処の立たないなかでの待機を余儀なくされた 寒さと空腹で子どもはきっときつかっただろういと   27 日幹線道路さえまともに除排雪されていない 仕事で職場まで札幌東区に住む知人を送迎する 朝の時間帯だったが道路は片道1車線半が続く 3車線の道路幅が1列で走れば当然渋滞だ 普段の倍の1時間余をかけて無事乗せた 職場に行きつくまで1時間で合計2時間だった 江別方面がさほど積雪が多くなかったことが幸いした 勤務を終え送り届けてしばらく知人宅にお邪魔した 17時過ぎ退勤時間のラッシュタイムと重なった 環状線を外れて豊平川を右手に江別方面の道を選んだ 時間はすでに50分を経過した 市内のナビ画面の道路状況は赤い筋で埋まっていた それを避けてあえて遠回りの道を選択した 雁来大橋を抜けるまで40分を要した その後は順調に大麻に至り自宅まで無事帰宅できた 所要時間2時間で済んだ   一日中渋滞の中にいたような気分だった 日本海側で何時間も動けず車中でいる人とは比べようはない 遠くから観光や仕事できて苦い想い出を持って帰るのも忍びない 大雪は災害だと痛感した一日...

悲しいおもい

どうしてそんなに悲しいの 理由もわかる戸惑うばかり 乳飲み子は欲求が涙に溢れる   どうしてそんなに苦しいの 原因わからずのぞき込む 乳飲み子は体調に敏感に表れる   どうしてそんなにぐずるの 機嫌の波長に往生する 乳飲み子は言葉を知らず全身で示す   どうしてそんなに嬉しいの 誰かがそばで構ってくれる 乳飲み子はひとりぼっちが嫌いなみたい   どうしてそんなにおとなしいの お乳は飲んだしうんちもした 乳飲み子もおねむの時間に入ります   新米ママはどうしてを連発します 毎日変わってゆく成長に振り回されます でも乳飲み子がいるだけで満ち足ります   どうしてここに生まれてきたの ぬくもりが優しさと強さを育んでいきます 乳飲み子と紡ぐ親育ちが人なりになります   〔 2026 年 1 月 26 日書き下ろし。 40 数年前写真。次女の泣き顔につい心がとける〕

わからないことをわかる

わからないことがわからない でもわかったふりをする わからないと周りは知っている でもそうするしかない わかってあげたいけれどわからない どうしてなのかがわからない   わかろうとしてもわからない 何をわかればいいのだろう わからないけど周りはあわせる 何をどうすればいいのだろう わからなくてもいいんじゃないの なぜかわかり合えるかもしれない   わからなくてもよしとする わかることがすべてじゃないって わからなければ周りが気を配る わかったふりより楽じゃない わからないことをわかるだけでいい それでもこうしてつながっているからね   〔 2026 年 1 月 26 日書き下ろし。わかり合えるというのは難しい。それを求めることがつながるということなのか〕

なかなかのプレッシャー

さてさて幼児向けのお話づくり キャラクターは超有名 ミッキーマウス 熊のプーさん スヌーピー 可愛すぎて悪者にはしたくない   ニョロニョロ蛇さん ミッキーが膝枕してる これも悪者にはしたくない   善か悪かの二分法 ここがそもそもおかしい いい人と悪い人 このくくり型がおかしい いい人だって悪さもする 悪い人がいいこともするだろう 固定しちゃいけないキャラクター   決められないから悩みは深い 決めてもきっとまた悩む 幼児が葛藤するさまを話にするのは難しい いまさらながら心に落ちる 道徳教育でもあるまいしと 押しつける価値観をまずは排除する 何をどう伝えて考えてもらうのか そもそもそこが決まらない   優柔不断以上に幼児の思考に手を焼き始める なかなか一筋縄ではいかない だから面白がるしかない もうしばらく発想をあっちこっちに散らかそう   詩文も支離滅裂 いまの書けない事態をつぶさに見せる だから幼児に惹かれてしまう   〔 2026 年 1 月 25 日書き下ろし。しんどいを愉しむ〕  

つながるバトン

日高管内の新任民生委員の研修会 新しくなった詩集のテキスト 詩を教材にしたワークショップ グループにわかれ活発な意見交流   詩編「民生委員になっちゃった」 グループのまとめではなく個人の感想を発表 詩編は民生委員の成長の様子を段階的に表す 浦河からの参加した若き女性 父は今回の改選で退任した きっとラストの段階だったろう 私はまだ歩み始めたばかり 父の後ろ姿を追いたいとおもいを語る こうして父から子へと引き継がれてゆく 地域で育てられた恩を二代に渡って返してゆくのか   事務局を担う行政職員を当てた 偶然か浦河の担当者だった 民生委員の活動の意義やその人への尊敬がにじみ出る この詩を読んで自分のランクはまだまだ低い でも退職までにはラストまで引き上げたい そしてその後は民生委員になる 地域福祉を行政から進めた先に地域に戻る この決意こそ尊いと強く感銘した   この詩の民生委員という言葉 他の職種に換えてもその趣旨は変わらない グループで論議になったと嬉しそうだった 詩の解釈は自由であっていい 国語教育の読解力を試す場ではないと伝えた 見事に思惑を越えて別の世界へ転換した   一片の詩から物語が紡がれてゆく なんと豊かな時間なのか 三々五々家路に向かう参加者の顔はほころんでいた ワークショップの開始から 90 分で心が和らいだのだろう それは参加者自らがつくった学びの楽しき世界であった   日高を皮切りに 3 月まで道内 14 カ所巡りが始まる 新任民生委員の不安と負担を少しでも軽減させたい そう願いつつ来週十勝幕別に向かう   〔 2026 年 1 月 24 日書き下ろし。昨日新ひだか町にいた。出会いの楽しさを存分に味わう。頑張れ!新人たち〕

我関せずは無理

関わりたくはない 面倒くさい どうせ他人事 しゃしゃり出るのはまっぴらごめん 誰かがやってくれるだろう   誰もしない 放置された現状 背けたい視線 抗いに負ける 手を出す 仕方ないかと苦笑い   一度関われば抜け出せない 止めれば冷ややかな目線が刺さる 蟻地獄のような息苦しさ 何事もなく通り過ぎる者たち しゃあないと手を動かす   逃げる手立てを考える 姑息かと自問する 買って出たわけではない このままの現状を無視できない 善意など持ち合わせない まっぴらごめんと自虐する   心地良い関係ならいい 挨拶もろくにしない者たちが平然といる 我関せずと距離を置く ただ高齢者にはせめて安心させたい そうして心ある人は巻き込まれていく 世間の営みは平穏さを保ち続ける   〔 2026 年 1 月 22 日書き下ろし。除雪に励む人がいる。無心で尽くす人。感謝しかない。心ならずもほっとけなくて動く人もいる。札幌の雪の朝に見られる心風景を描写する〕    

こころおきなく

こころおきなく暮らせるのなら どんなにか幸せなことだろう   人生の長さに比例して 心残りなることが累積している   後顧の憂いなくば どれだけこころ安まることだろう   悔いなく生きることはありえない 安心した途端に奈落の底を見る羽目になる   不安なくいまいることさえ難しい 明日のいのちの確かさはない   何の心配もなく暮らせるのなら どんなにかもの足りないことだろう   憂いなくして人生とはいわない つながる人へのおもいの強さが苦しめる   いまは安んじて楽な気持ちでいたい 世のしがらみを解き放せばと思いつつ   未練残して去るしかないとしても せめて迷いなくいまを生きたい   思い残すようなことがないとは 夢のまた夢 こころおきなく生きるは難しい   ※後顧の憂い(こうこのうれい)あとに残る気づかい。後日の心配。   〔 2026 年 1 月 22 日再掲。 2022 年 3 月 22 日書き下ろし。 Blog 「こころおきなく」のおもいを伝えたい。生きるは難しい。されど求めたい道ゆえに書き続ける〕 

なんかへん

物事を真に受ける 正直者は損をする 簡単に裏切られる 表の顔と裏の顔の使い分け 上手に隠して何食わぬ顔でいる 世渡りが長けるというらしい なんかへん   物事を額面通りに受け取る 騙されたとも気づかない 奪われて初めて目が覚める 欲にたかったしたたかさ バレぬよう悪知恵を働かせる モノも使いようというらしい なんかへん   偏差値の高さを鵜呑みにする 学力だけではなせぬ事がある 正解が多様なつまづき 人間力の足りなさを知らず 他人(ひと)の痛みに気づかない はんかくさいというらしい なんかへん   言うこととやることが違う どっちがホントか判別つかぬ 信用ぐらつく天秤棒 どっちも噓なら始末が悪い しっぺ返しに見舞われるらしい なんかへん   そう感じるわたし なんかへん そう感じたセンサー 感度良好 へんじゃない   ※はんかくさい(ばからしい。うすばかもの。相手を軽蔑したときに使う北海道語)   〔 2026 年 1 月 21 日書き下ろし。世の中なんかへんって感じるセンサーが鈍ってはきていないか〕

問い続ける

問いが生まれる 解はなかなか見つからない すぐに見つかるようなことではない 生まれてきたというだけのこと なぜ問わねばならないのか 求めても納得する解は得られない それでもなお 問い続けるしかないのか   問いは続く 解を導く手立てもない すぐにわかることではない 生きるというだけのこと なぜ問わねばならないのか 何を持って解を得るというのか それでもなお 離れない問いに悩む続ける   問われて悩む 解は知るよしもない すぐに伝えることは出来ない ただ無性に切ないということか なぜ問われたのか それでもなお 悩み続ける同伴者を得た   問われて立ち止まる 解は感情をときほぐせない すぐに言葉には言い表せない ただ愛という曖昧さがつきまとう なぜ問うのか そえでもなお 唯一の生きている証かと   〔 2026 年 1 月 20 日書き下ろし。生まれたとか生きるとか根源的な問いはいまも続く〕  

潮時を知る

しがない存在 組織に飲まれればそれまでか 辞めればしがらみから解放される 潮時をどう見極めるのか その判断は迫ってきた   能力の限界 組織の新たな展開にはじかれる 目的と手段の根幹が揺らぐ 潮時をこうして感じるのか その相違は明らかになっていく   意識の格差 組織の蚊帳の外に置かれる 納得を阻む状況を読む 潮時は否定できない違和感か その抗いが離別を促す   役割の終焉 組織の歯車は交換を迫られる ルールは塗り替えねば先詰まる 潮時は思考の古さを認識したときか その事態を容認するしかない   人生の棚卸し 組織を外れて変動を見る 新しき発想と実践を客観視する 潮時は自由な時間を得ようとしたときか そこに調和が生まれることを願おう   〔 2026 年 1 月 20 日書き下ろし。辞めるというそのきっかけはなんだろうか〕

献身的な妻と友への祈り

7 ヶ月近くの入院生活が続く 骨折から突然内科的な疾患が重度化した 一時は肺炎を起こし駆けつけた   透析が命綱だった バイタルが悪化すれば絶命する 医師は回復の可能性は極めて小さいと言う 何度も危機を越えて耐えてきた 医師は心臓の強さが延命の力だと言う   妻は友に異変を察知していた 目が見えていない 懸念された失明に内科医の対応が遅れた 妻は両目が失明することを案じた 憤りを抑えながら訴えた ようやく外部の眼科を受診した   まだ可能性のある右目の手術が決まった 透析を続ける友には厳しい日程だった 手術日は金曜の透析から 3 日後になった 手術の負担やバイタルの低下を懸念した 妻はもしもがいつも心を乱し続けた   反応が弱くなってきた友を見舞った 眠りを覚ますよう妻は声をかけた 見開いた眼に来たかという力を感じた 言葉にならぬうなり声を上げた 持参した詩集から数編朗読した 今日の見舞いはそのために準備してきた オレの友へのおもいを朗読に込めた 明日の目の手術に不安がよぎる 自らを鼓舞するように励ました たった 30 分の面会を終えた 友は静かに目を閉じ右手を握りしめて別れた もしもの時は駆けつけられないと謝った キャンセルできない仕事が目白押しだった   送りがてら昼食を二人でとった ここ数ヶ月でのやつれが目立った 昨日まで東京から来ていた従姉妹が戻った 前には食べられた量がまったく受けつけないという 胃が縮んだと笑った 久しぶりに食欲が湧いたのか蕎麦を食べた   市内まで送ってもらった 道すがら明日手術する眼科を教えてもらった 介護タクシーで午前中搬送されるという 当日の体調を心配していた 市内で降ろしてもらい別れた 時間つぶしに古本屋に入り「北海道方言辞書」と出会った 詩作へのモチベーションの高まるのを感じた   釧路駅は行き交う人もまばらで閑散としていた 待合の TV で大相撲を見ていたが朝乃山が負けた 贔屓力士の黒星は意気消沈させる バスターミナルに行くと友の妻がいた ...

18歳と81歳

バスの車中にいた 親友を見舞う釧路までの4時間 退屈紛れに言葉遊びに呆けた   18 歳は恋に溺れた 81 歳は医療に溺れる   18 歳は青春の入口に立った 81 歳は人生の出口で寝転んだ   18 歳は遊び盛りだった 81 歳は薬漬盛りだった   18 歳は親頼みだった 81 歳は子頼み?だった   18 歳は夢は夢でしかなかった 81 歳はとうぶん夢心地だった   18 歳は精神的なオムツが取れた 81 歳は肉体的にオムツが取れなくなった   18 歳はシッコほとばしる 81 歳はシッコ出し惜しむ   18 歳は未熟者だった 81 歳は過熟者になる   18 歳は感性をモロ出した 81 歳は感情を煮出しした   18 歳はスマホ依存症だった 81 歳は字幕依存症になった   18 歳はクソガキと呼ばれた 81 歳はクソジジイを自認した   18 歳はお洒落を楽しんだ 81 歳は洒落にもならなかった   18 歳は生足で鍛える 81 歳は生身で耐える   18 歳は精力を満タンにする 81 歳は死力が枯渇してゆく   18 歳は明日への不安 81 歳は今日でも不安   18 歳は早く稼ぎたい 81 歳は国に霞み取られる   18 歳は失敗を恐れず 81 歳に失敗は致命傷   18 歳は自立を志向する 81 歳は自立に挑戦する   18 歳はこれからだと言われる 81 歳はこれまでだと諭される   〔 2026 年 1 月 19 日書き下ろし。自虐的な表現に己の老いる姿を重ねる〕

思慮深くなく

右が左かふたつにひとつ 単純思考が人心に苛む グレーゾーンはない どちらに身を置くだけだ 拒めば優柔不断と蔑まれる   正義か否かふたつにひとつ 時代の正義など確信は持てぬ 頑なに口を閉じるしかない 沈黙は了解とされるだけだ 拒めば道徳心を置き去りにされる   味方か敵かふたつにひとつ お互い対立して妥協点はない 論議を尽くすことなく敵対する 感情を剥き出しにするだけだ 緊張が破れた瞬間に怒りが噴き出す   情報の真偽はふたつのひとつ 扇動されて同じ色に染まれてゆく 根拠もなく丸め込まれて苦渋を舐める 思慮の深さを省みなかっただけだ 巧妙に仕掛けられた噓に憤る   生か死かふたつにひとつ 究極の選択に心震える 倫理を問うことに躊躇ってはならない 恐怖と驚愕を分かち合うだけだ 共存への抗いが立ち上がってくる   〔 2026 年 1 月 16 日書き下ろし。単純に二極化された世界の果てに何が見えるのか〕  

いつまでも

いつまでも過去に引きずられる 変わらない頑なさ 変えられない執着 変わる世の流れに取り残される   いつまでも因縁に囚われる 変わらない旧態依然の態度 変えられない陳腐な思い込み 変わる世の流れに忘れさられる   いつまでも遺恨を根強く抱く 変わらない裏切りへの憎しみ 変えられない不信への苛立ち 変わる世の流れに逆らい溺れる   いつまでも己に固執する 変わらない自尊心からの慢心 変えられない保身からの防御 変わる世に流れを読めず消える   いつまでも改革には至らぬ 変わらない偏狭な集団 変えられない保守的な体質 変わる世に流れを掴めず自戒する   いつまでも現実を放置せず 変わらぬをまずは払拭する 変えられぬをまず否定する 変わる世に流れを呼び込む気概を貫く   〔 2026 年 1 月 16 日書き下ろし。政治改革の狼煙は、変える意志を明確に示すことか〕

やりたい放題

人のモノはオレのモノ オレのモノはオレだけのモノ 手が付けられない専制化した暴政   民主主義と言う制度を骨抜きにする 憲法すらオレの道徳が勝ると息巻く 利権に群がる富豪を味方にする   見事に噓を真実に塗り替える 批判は全て反動勢力と見なし扇動する 盲従する者たちはデモ隊に銃を向ける   無理難題も正義をかざし驀進(ばくしん)する ぶっ飛んだ言動は混乱と無秩序を招く 意に反すれば経済戦争を仕掛ける   我が物顔で支配欲を露骨に現す 他国の領土を併合すると強弁する 逆らえば軍事力を見せつけ狡猾に脅す   対立と憎悪を生む悪夢はいつまで続くのか 無辜なる犠牲はどれだけ積み上がるのか さらなる暴挙は世界を震撼させていく   平穏な日々は幻想でしかないのか 疲弊した民主主義とはいえ秋の選挙が裁定を下す 良識ある国民の裁量は世界も自国も救い得るのか   〔 2026 年 1 月 15 日書き下ろし。米大統領トランプの専制はいつまで容認されるのか〕