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4月, 2026の投稿を表示しています

憩うのは

穏やかに時の流れに身を委ねる かりそめの世に移ろいの時を重ねる 孤独を癒やす人を待ちわびる   不安を消し去る楽観を刻む 別れの恐怖に怯える時を忘れる 孤独を苛む苦痛に耐える   ときめきの時を思い描く 心そそられる情動に動かされる 孤独が解かれる一瞬に歓喜する   とりとめのない怠惰に沈む 為すこともなく気だるさをいたぶる 孤独にある時すら面倒くさい   憩う価値を見出す 体裁を繕いながら身構える 孤独を甘受する時を手放す   共に在ることの時を深める きずなを結ぶことの本意を知る 孤独は癒やされつつ別れに向かう   人は後戻りできない時間に旅する 同行し共感しつつ情愛を育む 孤独であるがゆえに求めて続ける   始まりすらわからぬままに終わりを知らず 始まってもいないのに終わりを意識する 孤独の苦悩は人生の深みと比例する   〔 2026 年 4 月 26 日書き下ろし。生まれてきた孤独と時間の相関性を問う〕

尻拭い

尻拭い 介護士は汗する 利用者を気遣いながら 介護士は笑顔を添える   尻拭いしない 教員は指導死を黙認する 尻拭いする 教育長は頭を垂れる   尻拭いしない 子の非を親は認めない 尻拭いする 優しき者は諭せない   尻拭いしない 人のせいにして逃れる 尻拭いする 逆らいきれず従う   尻拭いしない 噓をついても恥じない 尻拭いする 子は親の恥を思い知る   尻拭いしない 庇い合うことは美しい 尻拭いする 暴き合うことこそ醜い   尻拭いしない 決して泥はかぶらない 尻拭いする する価値を見出せるか   〔 2026 年 4 月 28 日書き下ろし。尻拭いをしてきた善良な人たちが優しき世をつくる〕

無邪気に

何のてらいもなく振る舞う 素直に喜びを表す 思いっ切り眼をつぶる 口角が上がる   あどけない動きに目を奪われる 何に惹かれたのか立ち止まる 不思議そうに目を見張る 首をかしげた   突然走り出す 何かを見つけたようだ 見慣れぬ景色に見入る 息をはずませた   涙が溢れている 悲しさを我慢する すすり泣く声が痛ましい 涸れるまで泣くといい   笑顔がはじけた 幸せを一身にまとう 無邪気さがやさしい 世界が明るくなった   〔 2026 年 4 月 29 日書き下ろし。幼子の無邪気さに触れるだけで嬉しい〕

甘えをしのぐ

甘える 求めることを無心に訴える 幼子なら無条件に受け入れよう それが心を通わせることだから それが許される愛だと感じたいから   甘える 出来ることに夢中になる 幼子だから好奇心が動かす それが世界を知ることになるから それが自律への道だと教えられたから   甘える どこから突き放したのであろう 幼子だからと言い訳が通じない それが自立を促すことになったのか それが優しさを強さに変えることの契機なのか   甘える 成長を妨げるだろう 幼子だからと勝手気ままにさせるのか それは放置とどこが違うのか それが抱擁力だと勘違いしてはいないか   甘える 厳しく躾する 幼子は従順にすることを是とするのか それは大人の都合と取り違えてはいないか それは集団の都合を先取りすることなのか   甘える 甘えさせる 甘やかす 幼子と親は甘えのしのぎあいで育つ 〔 2026 年 4 月 26 日書き下ろし。甘えの構造の始まりを描いてみた〕

元凶なるもの

そうなるには原因がある そう仕向けたことの災いを被る 白白しく結果を語るのはたいがいにせい   そうしたくなるには原因がある そうなるようにしたことでしかない 憎しみを抱くには相応のことをしたと心得よ   口汚く罵るには原因がある そういう卑屈な負け犬でしかない さも被害者ぶった醜い顔つきを見せて笑え   我が物顔で振る舞うには原因がある そういう人を人とも思わぬ態度からしかない 人を食ったような傲慢さが仇になっただけか   畏れを抱かすには原因がある 貧しき心を苛む劣等感から生まれただけだ 服従を強いたことの反動を引き受けるしかない   天に唾するには原因がある 災いは避けられぬと覚るがいい 神にすがることさえいまは無用と知るがいい   対立を煽るには原因がある 人を蔑ろにしてきた罰を受ける時が来ただけだ 寛容などない者には決して赦しも与えられんか   世の中に欺瞞を広めるには原因がある 恐怖心から不信と断絶を強めただけのことだ 保身のために詭弁に窮する卑劣さが元凶というべきか   〔 2026 年 4 月 28 日書き下ろし。いかがわし暗殺事件?もその元凶は追って知るべし〕

謙虚さを知る

あいつよりも… ライバル意識は否定しまい 向上心を奮い立たせる 負けん気は挑む力となる 成すべきことに集中する 相手へのリスペクトがあるか   あいつよりも… 見下した態度は許せない 優位を盾に蔑視する 財力を誇示して差別する 悪意に偽言を混ぜて攻撃する 相手へのリスペクトは微塵もない   あいつよりも… 劣勢をはね返すおもいは否定しまい 優劣の物差しを変える 品格の度量を見定める 見識の裁量をはかる 相手へのリスペクトで逆転できるか   あいつよりも… 憎悪から生まれた劣等感は許し難い 品位の欠片も感じられない 荒んだ形相は敵意しかない 力による蹂躙は歪んだ快感か 相手へのリスペクトは元からない   あいつよりも… のし上がろうとする根性は否定しまい 生きる目的が明らかなのがいい 己の実力を認めることが先決だ 足りなさを悔やむよりも足りるを伸ばす 相手へのリスペクトで己のいまと向き合う   〔 2026 年 4 月 26 日書き下ろし。相手へのリスペクトで成長する己と向き合うのか〕  

災いあれ

「災いあれ。自らの軍事的、経済的、政治的利益のために宗教や神の名そのものを操り、神聖なるものを闇と汚物の中に引きずり込む者たちに」( 4 月 15 日アフリカ歴訪中の教皇レオ 14 世はカメルーンにて、これまでで最も厳しい戦争批判を行う)   災いあれ 何と強い憤りの言葉か 信仰者を諫める過激な言葉か 私は恐れないと敵対者へ直言する   災いあれ 強慾にかられ文明の滅亡を口にする 宗教を政治に持ち込み神の加護を祈る 経済戦争を仕掛け軍事力で恐喝し正義を名乗る 欺瞞に満ちた狂気の沙汰の言動に神の許しはあるのか   災いあれ 抹殺を神の名を語り平然と実行する 壊滅を神の御業と祈りを捧げる 異教徒を十字軍に見立てた軍で蹂躙する 核攻撃をちらつかせ有利な交渉を目論む 正義なき戦争のお粗末な顛末を神は預言する   災いあれ 過激な罵倒と支離滅裂な言動に世界が怯える 狂気は暗殺への導線を招き凶弾から逃れる 武力ではなく協議と真逆の言葉を恥じることなく発する ことは単なる始まりに過ぎぬ 神への敬虔さを喪失した者への罪は償わねばならぬ 神を冒涜して自らを神に仕立てる者は地獄を見なければならぬ   欲望を充たすために神を操る者たちよ 神聖なるものを闇と汚物の中に引きずり込む者たちよ 真実を語る言葉を喪えばこの世を残酷にする 災いあれ   〔 2026 年 4 月 27 日書き下ろし。無信仰の私にも、この教皇の言葉は強烈だった〕

異彩を放す

5 年も前に書いた詩 いまの時代を反映する 社会の変化に抗いながらも そこに人間の危うき営みを知る 詩は朽ちることなくいまを語る   忘れ去れた言葉たちの詩 いまこそ真意が蘇る 人間のおぞましさに憤りながらも そこに強慾の浅ましき姿を見る 詩は果敢にいまを映し出す   いつの時代にも通じる詩 人間の本質を暴き出す 過去の歴史を蔑ろにしながらも そこに疎ましき人間の業を学ぶ 詩は臆することなく精彩を放つ   鈍ってはならぬ感性の詩 世の中の流れに身を悶える 一人では何事も出来ぬと覚りながらも そこに居場所を見出し動じない 詩は許されざる事実を告発する   書き続けなければならぬ詩 生きているからこそ痛みに喘ぐ 他人事だと置き去りにされながらも そこに真理につながる解を求める 詩は言霊に託し異彩を放つ   〔 2026 年 4 月 26 日書き下ろし。ここ数日「鳥居一頼の世語り」(アクセス可能)に掲載した過去の詩を再掲する。読み返す度に現実を照らす〕  

期限なし

仕合わせに期限はありますか いつか愛する人と別れはきます 哀しみを想像するのはまだ早いでしょうか だからいま精一杯仕合わせであってください もしもの後に仕合わせだった記憶が鮮明に残ります たとえ哀しみが深くてもその期限はありません   悲しみにも期限はありますか どんな悲しみも引き受けなければなりません 心が裂かれるような涙を流すことがあるでしょう だからその時精一杯涙涸れるまで泣いてください それは仕合わせだった喜びに比例するのです だから悲しみにも期限はありません   怒りには期限がありますか 金権主義の世の中への不満はなくなりません 心が悪意に染まらぬよう疼いているのです だから良心という名に恥じぬよう抗うのです 虐げられた人のおもいを引き受けるのです だから怒りにも期限はありません   苦しみには期限がありますか 波瀾万丈の人生という道です 心が挫けそうになるのは挑むからです だから求めるがゆえの道程です 乗り越えたいという意志が強さです だから苦しみにも諦めない限り期限はありません   湧き上がる感情に期限がありますか なぜ人は憎しみを覚えるのでしょう なぜ人は寛容になれないのでしょうか なぜ人は羨ましく妬むのでしょうか なぜ人は悔しさを味わうのでしょうか 様々な感情は生まれては消えることの繰り返しです こんな気持ちを抱くのはきっと満ち足りないのでしょう 人はどこかで喜びを共にして自ら解放されなければなりません その期限は己の未成熟な人間性が決めることでしょう   〔 2026 年 4 月 24 日書き下ろし。感情の期限の有無とは何だろうかとふと思った〕  

沈黙の価値

沈黙は  美徳である 傷ついても 傷つけることはない 虐げられても 我慢すれば足りる   沈黙は 自己責任である 思考を 放棄する 結果を 甘受する   沈黙は 自己犠牲である 自由を 封印する 自律を 拒絶する   沈黙は 生存欲求である 悪意を 黙認する 正義を 不問とする   沈黙は 判断停止である 強権が 支配する 意思を 焚殺(ふんさつ)される   沈黙は 生き延びる術(すべ)である 無関心に 徹する 無抵抗こそが 絶対服従となる   沈黙を我慢できなくなったとき 恐怖を覚えるのは誰か 沈黙が破られるとき 驚愕(きょうがく)するのは誰か 沈黙が強権から解き放されたとき 何をかいわんや   〔 2021 年 5 月 30 日書き下ろし。 2026 年 4 月 24 日「鳥居一頼の世語り」から転記。沈黙は生存を賭けた覚悟により破られるのか。現在の世界の不穏な状況に黙してはならない〕  

響き合う授業

小学3年生との ボランティアをテーマにした授業だった   初めて出会う子どもたちのこころを  あっという間に惹きつけてしまう話術 子どもたちに身近な話題を振って考えさせて 誰もが自分の答えをもって参加する面白い展開 子どもたち一人ひとりと簡単な受け答えをしながら その子の特徴をつかみ取っていく洞察力 子どもたちの考えを抵抗なく引き出して その気づきを生かして核心へと迫りまとめていく構想力 ボランティアという考え方を一元的に捉えるのではなく 子どもの「いまの考え」を尊重して認める包容力 子どもが生き生きと意欲的に参加する授業は 教材を通して教師と子どもが響き合っていた 参観した教師と保護者が その授業を楽しみ評価した   まとめに 子どもたちのこう訴えた 困っている人に 何かをしてあげることも大事だね でももっと大事なことは きみの隣の人をよく知ることなんだ いろんな人と仲良くするには お互いをよく知ることが一番かな 相手の人をよく知ることが ボランティアの勉強 友だちや先生のことをよく知ることが 学校での大事な勉強  だから 隣の子のことをよく知ることからボランティアを始めよう   〔 2021 年 5 月 21 日書き下ろし。 2026 年 4 月 24 日「鳥居一頼の世語り」からの転記。保護者も参観していただいた。ボランティア学習は人間理解学習であることを伝えた授業だった〕

力のある教師

力のある教師ってどんな人?   まずは授業力かな 授業の仕方がうまい わかりやすく 楽しく教えられる もっとよくしようと工夫して 勉強もしている 勉強が苦手な子が ついてくるときが一番うれしい わかり方なんて みんな違う わからない子に わかるよう考えるのがおもしろい 知識を切り売りするだけじゃ 授業じゃない 「わかる」って喜びがあっての 授業の醍醐味 力がないから難しいって あきらめないで 子どもらのわかったときの顔を見たくて 頑張るんだ 授業力は わからない子らがつけてくれるって 知ってた?   一番は 子どもを信じる力だね この子の何を粗末にしちゃいけないのか そのことを 一緒に考えてあげることかな 欠点もあれば長所もあるのは当たり前 でもそれって 誰かと比べたり 何かの物差しで計るってことでしょ 比べることを その子の物差しに置き換えてみたらどうかな 自分がこうしたい こうなりたいって気持ちがちゃんと見えると いまその子が何を粗末にしているか わかってくるよね その子の気持ちに添って 一緒に先を見て考えてごらん 子どもは 自分を信じる力をきっと見つけていくに違いない その子を信じることからしか始められないのが 共育 できるとかできないとかじゃなくて その子のこうしたい こうなりたいっていうおもいを支える そんな大人がそばにいるだけで 子どもはきっと元気になる 信じることが 子どもも自分も成長させるってことかな   だから 子どもがその時々でなりたい自分を知ることが大事 誰かと比べることしかできない教師と出会うと 幼い子らには それが当たり前だと勘違いしたまま大きくなる 欠点ばかり目について 自分をさげすみ責めることになるんだ よそうよ   そんなことを平気でするような教師にはなってほしくない   一人ひとりを 丸ごとよく見てご覧 その子の持ってる良さが 見えてこないかな 色眼鏡をかけないで 見抜くことが大事 その子の良さを伸ばす 第一歩になる だから クラスの子どもをよく見てほしい しゃべって 遊んで その子の良さを引き出していく ちょっ...

運不運は

運不運は風任せ 当たり外れは裏表 そう考えないとやり切れない とかくこの世は世知がない   運不運は時任せ 当たればラッキー肝座る 外せば不運と肝潰す 報われるかは気運に託す 先が見えぬ時世は戯言か   運不運は人任せ チャンスを掴む人もいる 逃して挫ける人もいる 生かすか殺すか身を棄てる 邪悪に満つる世迷い言にか   運不運は出会いの妙 運を授ける事もある 運をもたらす人もいる 伸るか反るか勝負する 試練の選択世に問うか   運不運は定めの妙 不運は決まっていると諦める 運がつかぬと放り出す 負け犬根性身に染まる 忌まわしき世と呪うか   運不運は言い訳の類いか 運が向けば実力を誇る 失敗すれば不運に帰す 運を信じるのは不安の証か いまは世渡りの術とわきまえる 〔 2026 年 4 月 20 日書き下ろし。運不運と嘆くのは何ゆえか〕