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貧富の格差が広がる

おためごかしの働き方改革 稼がねば暮らしは立たぬと 働け働けと発破をかける 兼職も容認されてさらに命を削る   稼いだ金はどこにいくのやら 余暇の時間も制限される 通勤や移動で時間が喰われる 高いマンションはただ寝るだけの住まいか 投資のあぶく銭で儲ける マネーゲームで勝負する 飲み明かしてはストレス開放か   時代の趨勢からこぼれ落ちる 働けど我が暮らし楽にならず じっと手を見なくてもいい 格差は広がるばかりで犠牲を強いる   経済力のある者には共生は空言 介護保険のサービスもレベルが違う 死も何千万円もの薬で回避する 医療も金で命をやり取りする時代だ   貧困は当事者責任だと嘲笑される 介護保険も健康保険も年金も取られる 使うことすら出来ず命を縮める 支え合いだのと共生社会を押しつける   いくつものパートをハシゴする 成長盛りの子らが留守番している 寝る暇も惜しんで働き続ける ヤングケアラーの話題はいまはない   時代の趨勢から取り残された人の群れが列をなす 貧困なる政治は軍事力に注力して膨大な予算を立てる 戦士に駆り出されていくのは貧困な家庭の子らだ 国土防衛という幻想に少子化の子らの命が差し出される   世界の羅針盤は弱肉強食時代へと針が狂った大国を指す 大国の民主主義はすでの制度疲労を起こして崩れる 平和という概念は利害闘争の大国に与える誉れでしかない 世界中の貧しき者たちは大国に戦々恐々として身を縮める   破壊からの再興は一部でしかない 食料危機もエネルイー危機も常態化する 侵略と飢餓と疾病で多くの人命は奪われる 地球と生命体が喘ぎ始める閾(いき)にある   ※閾(いき)①敷居。②ある刺激の出現・消失,または二つの同種刺激間の違いが感じられるか感じられないかの境目。また,その境目の刺激の強さ(閾値)   〔 2026 年 1 月 10 日書き下ろし。想像を絶する世界の危機がすでにその兆候を見せている。他国を軍事力で恐喝して資源の独占を声高に発する。それを継ぐ...

書き損じる

言葉に詰まる 考えても浮かばない あがきだと知りつつ 手がかりを探す カタチの見えない思索の穴に落ちる   言葉が貧しい レベルの低さを思い知る 諦めきれずに 手さぐりが続く 真意を捉えきれずに思考の淵を巡る     言葉に力がない 訴えるものが惚ける 散漫を嘆きつつ 手ごたえを求める 消化不良のテーマに思案の時を費やす   言葉が途切れる 連想が中断する 立ち止まりつつ 手余しする 無理を呑み込み思慮を重ねる   言葉に寄りそう 意味を確かめる 行きつ戻りつ 手厳しく当たる 書き損じを断つに思潮を見極める   〔 2026 年 1 月 9 日書き下ろし。書き損じは浅慮の結果か〕  

不用意に

不用意に発せられた言葉 本音が顕わにされた 不快と不信をもろに被る 身から出た錆びでしかない ないことにするには手遅れか   不用意に出た行動 不遜な態度が現れた 嫌悪と失意をもろに浴びる 付け焼き刃でしかない 浅はかさがつい出ただけか   不用意にされた指導 尊大な振る舞いだった 拒絶と蔑視をもろに感じた はき違えただけでしかない 教える高慢さに任せただけか   不用意に進められた事 段取りの悪さでつんのめった 嘲笑と非難をもろに味わった 直感を過信しただけでしかない 身の程を重く覚っただけか   不用意に為すべき事は多い 足らぬ知と技に阻まれる 冷笑と屈辱に塗れる 歯を食いしばれるかしかない 雪辱を期すおもいだけか   不用意であることを引き受ける そこまで考えが及ばぬ浅慮を そこまで本音を隠せぬ自制を そこまで偽善を通した正体を そこに裏切れない己を自省する   〔 2026 年 1 月 9 日書き下ろし。不用意に為された後始末が肝心か〕

サムズアップとサムズダウン

サムズアップ 平凡な日常 平穏な日々 無事な暮らし なぜかって 欲をかかないだけのこと   サムズダウン 不安が募る日常 憂鬱な日々 脅かされる暮らし なぜかって 誰かの欲が薄汚いだけのこと   サムズアップ 信頼できる人 尽力する人 思いやる人 なぜかって 見返りなど求めないだけのこと   サムズダウン 傲慢な人 欺瞞する人 偉ぶる人 なぜかって 強慾の塊だけのこと   サムズアップ 情感の豊かな人 感情を抑制する人 感性を研ぎ澄ます人 なぜかって 人間味があるだけのこと サムズダウン 理性を剥(は)ぎとる人 感情を曝(さら)け出す人 直感で判別する人 なぜかって 単にヒステリックなだけのこと   サムズアップも サムズダウンも 判断する己の倫理と生き方が決める   〔 2026 年 1 月 7 日書き下ろし。サムズアップは敗者を許せ、サムズダウンは敗者を殺せと、古代ローマの   コロッセオに由来があるという。歓声と共に指を立てて、剣闘士の死を決めた。今は緩い時代か〕  

こどもへの罪づくり

教育の専門家ですか 免許があって教壇に立てばですが ホントなか   教える人って偉いのですか 子どもへの優しさがあればですが ホントかな   教材研修する時間がないのですか 既得した経験値があればですが ホントかな   教えることは本分ですか 雑用が理由になるのですが ホントですか   多様な個性に対応するのですか 誰かが犠牲であってもですが ホントですか   他の教師には不干渉ですか 善人ぶることを警戒してですが ホントかな   失敗したとき認めますか 理屈をこねて回避ですか ホントかな   いじめの指導で苦労ですか 率先して空気を作らなければですが ホントかな   学校が好きですか 教えることが好きですか 子どもが好きですか ホントなか   なぜ好きなのかって 心して考えて見て 教師として罪づくりをしてないか   たくさんたくさん後悔してる 子どもにどれだけ不快にさせたのか でも教師であってよかった 心からそう思っている ホントにそう言えたらいいな   〔 2026 年 1 月 10 日書き下ろし。札幌市を始めゾロゾロといじめ問題が報道されている。ただ学校や教師が卑下する空気や隠蔽を作ったとすれば罪はどうあがなうのか〕

民主主義を奪還する

議会の続きも国際法も蔑ろにする 遵するは己の道徳心だと 他国に侵略しても憚らない 開き直った独裁者   薄汚れた言動に傲慢さを纏う 道徳心とは何かを問う 歴史に刻む残忍さを擁護する 取り巻きたちの剥き出しの欲望   政治は多数決が全てだ ねじ曲げても削がれても党意を貫く 道徳心は消滅し票という数がある 利己主義は蔓延し権力に媚び諂(へつら)う   政治の信用は地に落ち離反造反を生む 選挙民の選択は裏切られて隷属する 窮地は少なからずも良心を呼び起こす 道徳心は廃れようとも 1 票は重い   独裁者は承認の手続きを無視し無効にする 離反者には悪口雑言で罵倒し反抗の芽を潰す 選挙資金を資産家から集め政治的に優遇する 道徳心など神への懺悔で清算し信心を装う   独裁者のセンセーショナルな行動が物議を醸す 世界が震撼する武力による支配を予感する 弱肉強食の時代を民主主義は制度として実現する 道徳心など微塵もなく恐怖と恐喝で牛耳る   国と国民の命と暮らしを委ねられるのか 操られた議員は民主主義を冒涜していた 独裁に楔を刺すには多数決を横取りすれば済む 道徳心と志を天秤にかけて 1 票を投じる   造反を正当化するには 1 票の積み上げしかない 弾劾と制裁を加えられるのは議会だけだ 不安と恐怖と道徳心が欲望に駆られた独裁を断ち切る 今秋の中間選挙に良識ある判断が世界の生死の鍵を握る   〔 2026 年 1 月 9 日書き下ろし。 NHK ニュースを聞きながら、民主主義のシステムが独裁を止めるストッパーにならなければと〕

身体は正直に

気を張る 気を遣う 気丈にする 気構える 気が立つことで緊張を強いる   緊張は極限を求めた 気力で維持していた 体力は限界だった 緊張が解けた瞬間 一挙に疲労が解放された   脱力した めまいした 節々が痛みを現実にした 身体は不調を訴え出した 回復はおぼつかないと自覚した   よんどころないことだった やれるだけのことはした やり切ったおもいが残る 心は充たされた それだけが救いだった   ひとり頑張った身体をいたわる 疲れを見せぬよう動いた自分を 目立たぬよう尽くした自分を しばし日常に戻るまでお駄賃をいただこう   〔 2026 年 1 月 7 日書き下ろし。年末年始、帰省する者たちを迎え送る。奮闘する中にはこんな人もいたことだろう。ゆっくりと日常に戻りなさいと〕