破産する
昨春家の前の農地が買われた
そこにサービス付き高齢者住宅を建設する
秋から工事が始まった
道道に沿った土地を出入り口にする
それには5mほど土を掘り下げる
土が崩れぬよう左右を鉄柱で固め整備する
そこを地下駐車場にするという
その上に3階建て構造物を建設する
工事の車は家の前を毎日行き来し土を搬出する
工事用大型重機も往来する
12月は雪が少なく工事は順調だった
1月中旬から札幌もドカドカ雪が降り出した
工事現場の除雪と排雪はバカにはならなかった
頻繁に除排雪しても切りがないほど雪は降った
そんな中で地下駐車場の整地の工事は続いた
母屋を建てるために重機で長い杭が打たれた
自宅マンションには振動が伝わり住民には不安が生まれた
4月プレハブの仮設事務所が撤去された
まだ工事中なのにおかしいと感じた
畑には工事で出た黄色の廃材袋が山となって積まれた
工事車両は家の前を一切行き来しなくなった
20日マンションの掲示板に工事中断の通知があった
施工請負会社が倒産したという
発注者はいま数社からプロポーザルしているとのこと
決まり次第再開されるだろう
倒産の原因は何か知る由もない
そもそも見積の予算に合わぬ工事費になったのか
それとも運転操業をしていた会社なのか
これからは建築資材も海外物は円安でぼったくられるだろう
原油の高止まりも様々なところにしわ寄せが出てくる
ロシアとウクライナの戦争の経済的な影響も侮れない
それにも増して少なからず工事を受注した下請けはしんどい
いつも我慢を強いられ痛い目にあうのは下請け業者だ
日銭を稼ぐ人たちは経済が低迷する世間で辛抱強く生きる
大手の業者は倒産する確率は低い
札幌市長は五輪で威勢のいい儲け話に花を咲かせる
IOCのぼったくりバッハは上前をはねる算段をすでに始めた
大手の業者は乗り気で政治家の後押しをすでに始める
5年10年先の経済の動向を分析しながら儲けの実現に動く
さてさて家の前のサ高住
投資に見合う益金をどれだけ生むのだろうか
老人福祉が企業の金儲け産業になって20年
美味しい福祉産業になっているのだろうから
発注業者に聞いてみたいものだ
〔2022年4月20日書き下ろし。介護保険制度の下一般企業が参戦する介護業界。どれだけ儲かるのか、ケアの質量以上に儲けに動く経営を知りたい〕