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2月, 2023の投稿を表示しています

超勤と教員

昭和の時代の残滓 見直される「教員給与特別措置法」(給特法)   公務員が残業する場合 管理職の職務命令が必要となる なければ超勤手当は支給されず 自己都合の残業は認められない 残業するに正当かつ明確な理由が必須である ダラダラと仕事を引き延ばしても手当はない   検討される勤務制度と給与水準のあり方そして学校での働き方改革 いままでの曖昧な仕事ぶりは改善されるのだろうか 雑用と主張するなら本業との明確な線引きが求められる 本業の業務内容と責務の明確化は当然である 本業専念のためには業務委託を要求すべきであろう さらに業務達成こそ本務であり人事考課は客観的に為さねばならない 現場が率先して従来の労働意識と態度を変革しなければならない してない・できない・やらないというのは甘えの構造そのものだ 世間の目は学校と教員に厳しくなっていくだろう   いままでが時間に緩い仕事の仕方だった これからは時間管理が強化される 必要な超勤の財源をいかに捻出するのか 果たして保障されるのか心もとない ただ高額の基本給は毎年号俸が自動的にアップされ生活は保障される 一般公務員と比べてそもそも優遇された給与体系なのだ   さてさて悩ましいことがある 教員がコロナ禍で管理のために雑務に追われたことは承知している ならばなぜパートを雇用しなかったのかが疑問に残る 市町村には対策予算が十分に与えられていたにも関わらずである   あながち的外れではないだろう 部外者が知ってはならない校内事情があるからだ 教員や子どものプライバシーに関わることが多々ある 建前と本音の赤裸々な実態が透けて見える 外に漏れることは避けなければならない 閉鎖的な学校ほど問題の種はそこら中に転がってる 教員たちにも人格を疑うような会話がないとはいえない 部外者への警戒心を緩められないでいる   パートが雇用されるとヤバい実態が部外者の耳目に触れる 噂になれば評判はがた落ちとなる 不適切な指導やその悪弊はすぐに広がる でたらめな教科指導は素人にも判別できる 困っている子を見つけるにはトイレに...

うなずきの力

新任の民生委員児童委員研修を進めている 北海道民生委員児童委員連盟の主催事業だ コロナ感染予防対策で 200 人前後になると 収容に足るフラットな会場はない 道内 5 カ所で広いホールを使った 総数だけでも 1000 人を超えた   広いホールにまばらに座る ホールは閑散とした風景と化す 本来のワークショップで展開することは出来ず 独演会になることに許しをもらいスタートする   詩編 61 編・シナリオ 2 本 80 頁に及ぶ赤い表紙のテキスト 90 分ですべての詩編を紹介することはできない せいぜい 20 編にも届かない 詩は受け取る人によって解釈は違う 感性を支える人生観や人間観そして経験値によって違う だからこの場で紹介した詩に共感できなくとも 残された詩の一編に心動かされることは否定できない 研修後自宅で読んでもらいと言葉を添えてお土産とする   独演会は詩の朗読が主たる内容だ 「情緒は私を支配する。論理よりも強く」 伊藤整の言葉を借りて詩集の題とした 委嘱されて間もない新任の心の揺れに問いかけてゆく   不安や悩みそして戸惑いを抱きながら座る なぜこの役目を引き受けたのかその理由を探す 詩から納得できるヒントが生まれるかもしれない 詩を通して自身の心と向き合うことが出来るかもしれない 詩編から活動への意欲が生まれてくるかもしれない 様々な動機をもって参加した研修だからこそ応えなければならぬ 詩をもって誠実に語りかけることが私の責務だった   朗読する詩の頁を開きながらテキストに目線を落とす 壇上からは参加者の表情を読み取ることが余計に難しい 真剣に聴いているのはわかる それでもその反応を掴まなければならない 共感しているのかどうかが先に進むためのバロメーターだ 雰囲気から瞬時に次の詩を選択しなければならない だから 5 会場で披露した詩や話も微妙に違って同じではない   遠く正面に座っているひとりの男性に目が止まった 指示した頁をめくろうともせず座っている 内心不安を覚えた 拒絶反応かと 違った 瞑想しているのだ ...

尻に火がつく

次は危ない道会議員 定例議会など出てられない 尻に火がつき選挙区回り   次は危ない道会議員 下手すりゃ半数雲隠れ 与党も野党も異例の注意   次は危ない道会議員 大して仕事のない議員 居眠りするより得策か   次は危ない道会議員 選挙区はチェック不要の甘い顔 気勢を上げて危機煽る   次は危ない道会議員 落選の憂き目を避ける里帰り 4 月 9 日まで 駈ける選挙区短期戦   次は危ない道会議員 誰かが動けば気もそぞろ 一般質問体裁だけの茶番劇   次は危ない道会議員 承認予定の予算審議は放置する 道民不在の不信だらけの道議会 次は危ない道会議員 政治家の矜持を 捨てて保身に走る 醜態を見せる分だけ厚くなる面の皮 次は危ない道会議員 馬鹿にされおちょくられた道民よ それでも役に立たない議員を推すのか   [ 2023 年 2 月 25 日書き下ろし。こんな議員たちの醜態が道新ニュースになるのはなんともやりきれない。元々政治家の矜持は持ち合わせのない者たちか]

自由への闘争

強靱な精神に宿る 自由への渇望 不条理な進攻に挑む 自由への闘争 結束せよ 侵略者との徹底対峙   崇高な精神に宿る 隷属への抵抗 自由意志に従う 専制への否定 団結せよ 残虐者の徹底排斥   揺るぎなき精神に宿る 人間への信頼 尊厳ある精神に立つ 人間への仁愛 決断せよ 破壊者への徹底拒絶   勝利は正義に宿る 卑劣への抗戦 大義は聖戦に求む 悪行への制裁 進軍せよ 邪悪者との徹底抗戦   征伐は真意に宿る 私利私欲への粉砕 勇気は士気を鼓舞する 威嚇への反撃 奪還せよ 自由都市開放までの徹底攻防 大地にはいのちが宿る 地球破滅への防人 いのちを賭けて未来を死守する 死に神との世界存亡戦 希求せよ 欺瞞に満ちた世に放つ恒久平和の実現   [ 2023 年 2 月 24 日書き下ろし。ウクライナ国民の自由を守る戦いの勝利を信じる]

抑圧下の民

長い歴史で虐げられてきた隷従の民たち 専制と弾圧の下で反意を放棄した民たち 威嚇され脅迫されて縮こまる無気力な民たち 絶対統治という虚構の神話を信じる民たち 思考も選択も洗脳され操られる民たち 物質文化を優先し精神文化をなおざりにした民たち 辺境の地も独裁者に支配された貧しき民たち 思想統制され反意は許されず口を閉ざす民たち 地下に潜るしかないレジスタンスを企てる民たち 豊かさを享受する者たちを傍観するだけの民たち 民族の経済格差は大きく広がり差別を容認する民たち 一つの国にはなれぬ支配層と分離された民たち 世界の終わりすらあり得る中で従順さを示す民たち 戦争を仕掛けた噓の情報統制下に押し黙る民たち 無力であることを常に求められた貧しい民たち 幾ばくかの恩恵を与えられることで納得する民たち 戦死しても広大な大地では小さな結果でしかない我慢の民たち 生きていくことだけで精一杯の忍従の民たち 国土防衛の思想を植え付けられて兵士になる民たち 大義なくただ命令で戦うだけの虐げられた民たち 国力は核の保有で息巻くことに疑問ももたぬ哀れな民たち 戦禍にあわねばそれだけでも幸いと日々の平穏を祈る民たち 貧困は病魔と飢餓を取り込み恐怖に晒され生きる民たち 為政者は私利私欲を巧みな噓で塗り固め死路へと誘われる民たち 暴政は核を人質にしてともに戦うと戦意高揚に拳を握る民たち 負けられぬ泥沼に引きずり込まれて一致も察知もいかなくなる民たち 負けるとどんな迫害を受けるかを刷り込まされた無知なる民たち 負ければ膨大な賠償を払い続けなければならぬ侵略国の民たち 勝っても果たして生きていけるのか何の保障もなく抑圧下に生きる民たち 世界中を敵に回したつけが孫の代まで苦しめることを知らねばならぬ民たち その前に核のボタンが押され世界は破壊され被爆し死にゆく民たち   狂気の独裁者たちは理性を崩壊させ破滅への道をひたすら進む   [ 2023 年 2 月 24 日書き下ろし。核を巡るおぞましい事態が起こっている。抑圧下の民は一体どのような存在なのか? ロシアのウクライナへの侵攻も今日 1 年を迎える]

面白がる輩

コロナで閉塞した社会 規制とマナーが縛りをかけた 警戒心と猜疑心だけが蔓延した   しゃべっても声を潜ます ひとり呑みも味気ない 思いっきり歌うこともはばかれた   何をしてもおもろくない 何かしたくとも気が乗らない 気が滅入るだけの繰り返し   テレビでは相変わらずバカしてる ネットも相変わらずバカしてる 見てるオレもバカになる   国会議員の選挙におもろいのがたんと出た おもしろがってどうでもいいのに票入れたた 憂さ晴らしにはもってこいの選挙ごっこに初参加した 数が多けりゃ誰でも当選できる民主主義っていいもんだ 無記名は責任取らずに面白がるだけでいい   そんな仕掛けにホイホイ乗ってまさか当選するとは思わなかった 政治をチャラかすのも気に入った 政治は金儲けの道具と割り切るのも爽快だ 五十歩百歩の輩を詰め込んだ国会劇場は暇つぶしとなった   金もない仕事もそこそこ彼女もいない 憂さ晴らしには他愛ないことを面白がるのがいい コロナの規制が緩み出したら楽しい選挙が目白押し 偉そうなのも票がほしくてムズムズしてる わけのわからんのがかき回す面白さをこの一票で味わおう 図に乗って藻屑のようになろうともいまが面白いやつがいい   [ 2023 年 2 月 23 日書き下ろし。良識を罵倒する言動の輩でも当選すれば参議院議員。投票した者たちを糾弾できまい。面白がるのは硬直した政治体制への極端な批判でもある]

昔を語るいま

昔はよかった 町は若いのから年寄りまで大勢いた 商店街の賑わいったらそりゃすごいもんだった 映画館も飲み屋も繁盛してたね 本屋はいつも子どもも大人も立ち読みで混んでいた   昔はよかった 学校が終われば一目散に帰ってきた ランドセルを玄関口にぶん投げて遊び回った 日暮れてくると誰となく家路を急いだ いつまで遊んでるのと近所のおばちゃんの声がした   昔はよかった 貧乏だったけどもみんなそうだったから感じなかった もらい物があれば近所におすそ分けを届けた 自分ちが足りなくなっても文句なんか言えなかった その分またおすそ分けが回ってきた それが当たり前のことだった   昔はよかった 悪さをするとすぐに見つかって焼きが入った 子どもの喧嘩もいじめももちろんあった でも弱いのをいじめるのは勘弁ならなかった 決闘だといて裏山でちゃんばらに明けた 怪我するまでもなく疲れて終わった それでも何か正義感に満ち足りていた   昔はよかった 隣近所の付き合いも深かったり浅かったりまちまち 口うるさいおばちゃんもおじさんのいたことはいた 根がいいだけに恨みを買うことはなかった その分正直者で人のいいおばちゃんは必ずいた うまくバランスが取れてたってことかな 世間は平穏無事で無尽だと言ってはお茶っこしてた 昔はよかった 世知がない世の中でもなんだかほっこりしてた 暮らしは貧しくとも性根は決して貧しくなんかなかった 学校の成績がすべてではない 上の学校に上がれなくても手に職を持って十分稼げた 十分世間にいっちょ前だと認められていた 家庭をもって子も授かって仕合わせを手に入れた   なんでいまこんなに貧しい時代になったんだろう 近所の付き合いもプライバシーだといって薄っぺらになった 子どもも遊べず友だちとも薄っぺらな付き合いになった 勤めても同僚との付き合いは面倒くさくなり飲むこともなくなった しゃべれば互いの駆け引きばかりでうさんくさいばかりだ 遊びも金ばかりかかって文句をたれ携帯ゲームにはまる 若い男女も結婚までの付き合いは面倒ちいらしく 恋愛も中途...

ニュース性の乏しい道議会

17 日定例道議会が開会した コロナ禍の 3 年を含めた 4 年間 鈴木直道知事は何をしてきたのか 道議会議員は何をしてきたのか 喫煙室を巡る馬鹿げた騒動しか記憶にない 議員報酬と別に支給される政務活動費も透明化は進まない   知事のメディアの露出は過分に多かった タレント張りした男前が誰かをくすぐったようだ 批判すればかばう熱狂的なファンに叩かれる 代議士で同じようなタイプがいまは蚊帳の外にいる   コロナ禍では同じ台詞を繰り返す 毎日記者会見しなくとも道広報でリプレービデオを流せば済んだ お願いばかりで綴った原稿も対策なしでは効果なし 国のご機嫌伺いばかりで道職員も打つ手なし   突飛な全道休校宣言のパフォーマンスも 誰の入り知恵なのかいまでは理解できるだろう 政治生命をかけた寸劇の割にはトーンダウンで尻つぼみ 1期目に掲げた公約はほとんど廃棄寸前だ 「道民の命と暮らしを守ることを最優先にしながら、活力に満ちた北海道の実現」 さてさて新年度予算提案説明で語った具体策はまたも空論か 「あらゆるピンチをチャンスに」 人口減少問題や食と観光の推進を掲げた ピンチ続きで何もせぬ事が惰性になっていまがある 夕張市政の後始末もせず放置してきた前例踏襲 なんの検証も為さずとも地位はこれからも安泰だろう   道議会 この4年ニュースに取り上げられた話題ってなに? コロナにかこつけて何もせぬ 議員の活動も活躍もさしてなかった 選挙資金の回収の算段で頭を悩ます日々が続く 4月の選挙の資金集めは人力作戦展開中 定例議会の最中に地元との往復も活発化する 議会の論議などどうせ記事にはならず優先順位は明白なり 低調な論戦と既得権優先の議会運営が道民の期待を裏切り続ける 何もせぬ しても大して評価ない 何かしたふりでもまかり通る 定例議会は答弁調整でさして問題なし 議員特権振りかざして偉ぶる者たち 生き残りをかけて選挙に臨む   [ 2023 年 2 月 18 日書き下ろし、 21 日訂正。約 6 兆円の債残高を抱える道。財政再建への道筋すら提示できぬ道行政。知事への...

歯の浮いたそら言

  道知事選が動き出した 夕方の道内ニュースが流れた 現役知事は前首相を伴い十勝巡り 前日は誘致企業へのヒヤリング さらに IT の拠点整備で国際化を目指す 見事にビジョンを電波に乗せた   かたや野党の候補者の決起集会 横に控えし者たちはただの飾り物 歯の浮いたかったるい言葉の羅列で中味なし 押しも弱けりゃオーラもない 具体的なビジョンなど何もない 奪還などとはほど遠い   NHK の編集なのか否かは問えない 明暗がこれほどくっきり出てきた報道 意図的な編集ならなおさら怖い 野党は戦略も戦術も未熟さを露呈する すでに決着はついたも同然の様相 勝てずとも次の総選挙への算段なのだろう 与党支配への容認は諦めと忍耐を求めている   [ 2023 年 2 月 20 日書き下ろし。 20 日の NHK の報道の中味の格差に驚いた。雲泥の差に勝敗を決するのを見た]

いつかの日まで

少女よ 少年よ 何をしたいのか 何ものになるのか それすら思いつかないと嘆く   少女よ 少年よ 考えることも億劫だった 動くことも面倒だった 漠然とした日々を当てもなく削る   少女よ 少年よ 明日に何の保障もない 明日がどう変わるかわからない 冷めたこころを膝で温めるのか   少女よ 少年よ 何もせずして期待しても無駄だ 誰かに寄りかかるのはもうやめよう 誰かのせいにするのもダサいだろう 誰もが自分の人生の主役なのだ   少女よ 少年よ こうしたい  こうなりたい 思うだけで動かぬ限り事は始まらない   少女よ 少年よ いまを生きるしかないのなら 怠惰な生き方を捨てようよ わたしという唯一無二の存在を感じよう 明日を生きるのなら がむしゃらに何かに熱中できることを探そう その熱量が生きていくエネルギーとなる   少女よ 少年よ いつかの日まで 青春の血潮を全身にたぎらせよう いつかの日まで 青春の時を刻むいま打ち込もう  いつかの日まで 青春の苦さと甘美を思う存分味わおう いつかの日まで 青春を突っ走る情熱に身を任せよう   少女よ 少年よ いつかの日は きみが挑む道のなかにきっと生まれてくる いつかの日は いのち感動というドラマを演ずる主役となる   [2023 年 2 月 8 日書き下ろし、 20 日訂正。青春とは何か? 感動こそ人生を切り開くパワーとなる。 Blog 『こころおきなく』連載 400 編の区切りの日。 20 日は亡母の誕生日でもある ]

子に手を出すな

「手を出すな ここまでするか 露の狂気」 「快感と 覚えし殺人 子に伝え」 「子を奪い やわきこころを 洗脳す」 「騙されて 連れてこられし 殺人舎」 「敵の子を 殺し屋にして 和む夜」 「身を守る 敵の子らを 身代わりに」 「異常とは 思わぬ異常 ロシア人」 「狂い人 殺し楽しむ 露の伝統」  「露の文化 殺人マシン トリセツに」 「幼き子 銃の重さに 耐える日々」 「保護すると 地方分散 隠す子ら」 「命令に 刃向かう意気地 露にはなし」 「残酷な 仕打ちにあえぐ ウクライナ」 「子を楯に 国土防衛 露の本性」 「何事も 知らぬ存ぜぬ 露の市民」 「残酷な 事実に蓋し 知らんぷり」 「被害者は 露だと主張し 正当化」 「敵の子は 子どもにあらず 次の敵」 「根絶やしに 憎しみ育て 親を撃つ」 「これからは 少年兵は 使い捨て」 「正義だと 悪魔ささやき 信じる子」 「恩人と 騙して拉致し 銃もたす」 「洗脳は いとも簡単 やる日待つ」 「戦争は 何をやっても 許される」 「裁かれぬ 証拠は残すな 子も殺せ」 「命令は 殺人だけの シンプルさ」 「洗脳後 いつでも稼働 捨て駒は」 「洗脳の 実験進む 露の施設」 「乳幼児 救わなければ 廃人に」 「幼児すら 戦士に仕立て 露人生き」 「役立たず すぐに処分し 隠蔽す」 「保護中と 名簿示さず 訓練中」 「天罰は 瓦礫の下に 崩れし露」 「子の命 弄ぶ罪 神もなし」 「次の世は なしと思えば 子もなしか」 「享楽の 果てに見る夢 子殺しか」 「我が子なり 他の子と違う 命あり」 「悼まぬは 敵の子なりと 割り切る露」 「罪深き 敵を殲滅 子は道具」 「ひとの子と 見てはならぬと 鬼づくり」 「露のリーダー 偽善者支配の 黒歴史」 「支持をした 罪深き者 我に問え」 「言い訳は 翻弄されたと 罪逃る」 「反戦は 戦後に残す 正当語」  「手を出すな 無垢な子らへの 悪魔の露」   「収まらぬ 怒りの行方 虚しき手」    [ 2023 年 2 月 18 日書き下ろし。朝日「天声人語」( 17 日)に触発されていた...

不信の連鎖

隠しごとは嘘から始まる 一度ついた嘘は簡単に信用されない バレるまでつき続けねばならない 積み上げられた不信が次の不信を呼ぶ   子どもの嘘は可愛い 挙動にすぐに現れる 大人の嘘は醜い 隠し通そうと二枚舌になる   本音を偽り通せば本心に変わる 変節の得意な者ほどおもねる大人になる 嘘を上塗りするだけ自らを裏切る 良心を捨てた者ほど残酷な大人になる 不信を突きつけられるだけ守りに入る バレた者ほど罪をなする者を必死に探す   子どものまなざしに向き合えるのか すさむ心をもてあそぶ不信者たち 子どものまなざしに耐えられるか 恥じることさえ置き去りにした不信者たち 子どものまなざしに希望はあるのか 明日への志を歪めてゆく不信者たち   不信者たちが汚した水はさらに連鎖を広げ汚れてゆく 不信者たちの汚した世界はさらなる悪しき連鎖を招く 不信者たちの汚した心は次代へと蝕まれた連鎖が続く   [ 2023 年 2 月 7 日書き下ろし、 2 月 18 日訂正。愚の骨頂と酷評されても、我が子をかばうあまり周りが見えなくなった政治家たちがいる。それを牛耳る経済界も侮れない] 

しゃかりきに生きる

しゃかりきに生きてきたか そう言い切れる 子どもの頃からそうだった 働くことをいとわなかった 5 年生から 2 年間朝夕の新聞配達もした 休みには祖父母と通い畑にリヤカーを引いた 放課後の遊びは限られた時間しかなかった だからなんでもかんでもしゃかりきだった   宿題は家でやると親父に叱られた 勉強は学校でやるものだと訳がわからなかった だからカッパ(いまも親交のある友)の家が勉強部屋だった 成績はほどほど取っていた クラスの女の子に嫌いだと言われた 理由は勉強もせずに遊んでばかりいるくせにと妬まれた 遊びも勉強もアルバイトもしゃかりきだった   子どもの頃のしゃかりきの体験は大人になって生きてきた どんな仕事でも二つ返事で引き受けた できないことはできるまでやるしかない 朝の 4 時から自宅の机に張り付いて仕事した 出たての高いワープロを買い入れ原稿を書いた 朝一番で学校に行き謄写版の輪転機を動かした 右手の中指には鉄筆の指だこが出来ていた 為すべきことは歳を重ねるごとに多くなった それでも決して手を抜くことはなかった どんな仕事もしゃかりきになってこなしていった   人との競争は無頓着では無意味だった どんな仕事でもまていにすることだけに心を配った 失敗もするし妬まれることもあった 冷ややかな目線を感じながらもやるべき事をした ときにふがいなさに腹立たしさを感じたこともあった 悩んだり苦しんだりするはやる分に比例して当たり前になった 愚痴っても何の解決にもならなかった   すべてのモチベーションは子どもたちからもらった その存在こそが働くパワーとなった 彼らがやりたいことを実現しようとしゃかりきに取り組んだ 彼らがやりやすいようにしようとしゃかりきに動いた 彼らと一緒になって一体化してる喜びをいつも感じた   若い教師は子どもらのおもいの中で生かされた しゃかりきに働くことは苦にならず少年時代の体験が生かされた しゃかりきに学ぶこともサボりの分だけ少年時代の後悔が生かされた   いまそのしゃかりきに積んできた財産を食い潰して...

マスクよさよなら

科学的根拠を示さぬまま まだまだコロナもインフルも蔓延中に マスク不要を告知する   マスクをするかしないかは個人の判断 規制が解ければ勘違いの者たちがのさばる 周りの迷惑顧みずオレ様たちがわがまま通す 弱者や病者への差別がまた生まれる   社会のルールは変質していく コロナが収束しないうちにマスク不要を勧める テレビコマーシャルで厚労省は広報する   5 月のコロナ 5 類の移行までに為すべきこと マスク不要の是非を個人に帰する 高齢者や基礎疾患者には注意を呼びかける ワクチン接種の呼びかけもトーンダウンする このまま集団免疫化を進める算段つけていく 医療もコロナの特別支援をカットする 医療機関も儲けどころを失い患者は彷徨するだろう 経済優先景気回復に舵を切る   国は感染病対策に 3 年間何をしてきたのか 対症療法の連続で感染症研究中核センターすら設置せずにきた 専門家集団も何を持って専門家なのか信頼はいまも揺らぐ 原発再稼働同様厚労省の言い分を通すイエス集団とも揶揄された   3 年間マスク越しでしかコミュニケーションができなかった 幼児もようやく相手の表情に一喜一憂するだろう 子どもは学校での対面授業に元気を取り戻すだろう 大人はマスクの下に隠した本音をどうするかが問われるだろう 老人はしばしマスクをし続け人混みは回避する   我が家にストックしてるマスクはまだ入り用だ 世の中の変わり目を見ながらしばし暮らそう 信用のおけない政治的な誘導にしばし反旗を出しておこう   [2023 年 2 月 12 日書き下ろし。危うい判断に応じることにはリスクが伴う。しばし静観する ]

夢破れて

夢破れて きみは落涙する 夢叶わず きみは挫折する 夢を失い きみは途方に暮れる   夢破れて きみは頓挫する  夢叶わず きみは茫然とする 夢を失い きみは失意に暮れる   夢破れて きみは目標を失う 夢叶わず きみは目標を断念する 夢を失い きみは目標を破棄する   それでもなお きみはまだ未来(あす)がある それだからこそ きみにはまだチャンスがある それゆえに きみは次の夢を見なければならない   夢破れて きみは後悔するのか 夢叶わず きみは努力を惜しんだのか 夢を失い きみはそれで終わりか きみには若さがある 失敗を糧にする回復力がある きみには次の道がある ひとつにこだわらず次を探す力がある きみには為さねばならぬ事がある 世の中はきみを必要とする夢がある   [2023 年 2 月14 日書き下ろし。夢破れてこそ少年は次を目指さなければ、先の失敗が生きてこない ]