校則という掟
校則という子どもを拘束する掟(おきて)
校則という学校社会で通じる掟
校則は誰のためにあるのか
髪の色は黒くなければならない
金髪の少女はいじめられないよう黒に染めた
生まれつき赤毛がかった子
小さい頃の証明写真を求められた
女子はスカートのウエスト周りを折る
スカート検査の時には折りを戻す
膝上何センチ?と竹尺を持って計る
女子の下着の色は白とした
一体誰がどのように検閲するのか
こんなブラック校則がいまだまかり通る
多様性と個性を求める社会の動きと真逆な校則は世間に知れ渡った
時代錯誤の理不尽な校則はそれを破ればペナルティが科せられる
必要性すら問われる校則を執拗に守ろうとする教師たちがいる
1990年7月神戸高塚高校で校門圧殺事件が起こった
遅刻しそうな子を遮断しようとした
3名の教員が重さ230kgの門扉を閉めた
そのとき15才の石田遼子さんは頭を挟まれ死んだ
閉めた教員は神戸地裁から禁錮1年執行猶予3年の有罪判決を言い渡された
社会的な制裁を受け教壇を去った
当時ブラック校則が起こした悲惨な事件として世間の耳目を集めた
全国で問題のある校則の見直しが行われている
生徒の意思を尊重しようとする学校も報道されている
相変わらず校則擁護論も後を絶てない
80年代特に中学校が荒れた時代があった
教育改革の発端を開いたのは彼らだった
中学生の反乱ともいえる学校教育の危機だった
学校はどう対抗したのか
管理統制を厳しく強化した
校則はその拠り所となった
校則は子どもを従順させる根拠となった
校則は指導を正当化する指南書でもあった
校則は姑息な指導に大義名分を与えた
校則は教員を守るバイブルともなった
反抗すれば体罰も当たり前だった
反抗すれば教師集団が嵩にかかって責めた
反抗の芽を摘むことに執着した
おかしいと子どもの声が上がった
正当な声にも誠意を見せることはなかった
世間がブラック校則の実態にいまさらながら注視した
学校は動かざるを得なかった
それでも校則にしがみつく学校が少なくなかった
子どものためを装った教員の教育力のなさが露呈した
子どもらとの信頼関係を失った教員の頼りなさが露見した
子どもとの煩わしさから逃れる教員には校則は便利だった
校則という掟の実態を明らかにしてほしい
校則という掟がなぜ必要不可欠なのかの理由が知りたい
校則にへばりついている根拠は何かを教えてほしい
校則を変えることはなぜ難しいのか示してほしい
校則でこれ以上子どもを苦しめてどうするの
校長が変えるって決定すれば済むこと
学校の管理運営者としての判断をすればいいこと
違いますか?
[2023年2月12日書き下ろし。校則を見直すのではなく新たに作り直すことが必要であり、作った校則は3年に1度見直しというルールを作ってはいかがか。お飾りの校長にはなりたくない]