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4月, 2023の投稿を表示しています

育つ

育てるにおもいが傾く 思い通りに育たない 気負うほど空回りする   育てるに力が入る こうしなさいが口癖になる 我慢できずに声が出る   育つにおもいを傾ける 小さな気づきが生まれる 子ども目線で考える   育つは待つことと知った 繰り返し考える癖を付けさせたい 失敗は育つチャンスと教えた   育てるから育つへのシフト変更 育てるという一方通行を見直す 育つという子どもの力をともに引き出す   [2023 年 4 月 30 日書き下ろし。育つ力ってどんな力だろうか? その視点から何を育てようとしているのか見えてくる ]

小さな誇り

まだまだ子どもだから 目を離すと心配ね   まだまだ子どもだから それはまだ早いわね   まだまだ子どもだから 出来るって意地を張ってもダメ!   まだ子どもだから 一人では無理よ   まだ子どもだから 手伝ってあげるね   まだ子どもだから ちゃんと言うとおりにしなくちゃね   いまは子どもだから 親の言うことは聞きなさい   いまは子どもだから 親が代わって考えてあげる   子どもだからって 失敗しちゃいけないわ 叱られたくないなら ちゃんと話を聞きなさい   まだまだ子どもなんだから 大人になってからにしてちょうだい   いつ子どもの誇りは育つの?   [ 2023 年 4 月 29 日書き下ろし。子どもにもプライドがある。育つ機会を奪っているのか]

話せない子

せっつかれても いまの気持ちを言葉にできない 歯がゆくてどうしよう   話そうにも 言葉がすぐには出てこない 焦るだけで息を吐く   話したくても わかってくれるかどうか 心配が先に出る   聞いてあげるよと 次から次と質問ばかり 考えがおぼつかない   言いたいことが自棄(やけ)になる 気持ちがなえてしまって もうどうでもよくなった   肝心なときに話せない子だね ちゃんと考えをまとめなさい 手のかかる面倒くさい子となる   話したいのはさ こう考えているよってことを知ってもらいたかった こうしたいってことをわかってもらいたかった こうしたらってことを一緒に考えてほしかった   黙って聞いてくれるだけでよかった 言葉足らずでもわかってくれると思った 話したいって思ったのにうまくいかなかった 聞いてるふりでは思ってることは言えない また後でねという決まり文句でジエンド   [ 2023 年 4 月 27 日書き下ろし。子どもの気持ちを汲み取るって大事なこと。話したい子の拙い言葉を粗末にはしたくない]

いいとこ教えて

ぼくのいいとこってどんなとこ よくわかんない   他の子とくらべたらまるっきりダメ 勉強は苦手 授業はよくわかんない 早く終わればいいな えっ我慢強いって! そうだね 何時間も座っているもんね 友だちと会って遊ぶだけで学校に行っているかも   友だちはあんまり好き嫌いしない いじわるもしないしいじわるもされない だっていじわるしたら気分が悪いっしょ えっおひとよしだって! そうだね いじめられてる子もいじめてる子も中にはいる でも関係ないよ 楽しくできればみんなハッピー!   こうしたいとかああしたいとか 思ってもなかなかできないんだ だからってうじうじするのもいやだな えっきみもそうなの! そうだね 自分で考えることが大事なんだ あとは決めたらやるしかない!   運動も少し苦手 走っても速くはないしね サッカーも野球もうまくはない えっ元気ならいいじゃん! そうだね プロになるわけでもない からだを普通に動かせればいいんだよね   ほかの子と比べられるのっていやだな できる子の中には自慢する子もいるけどさ できない子がおどおどすることってないしょ えっその考えがいいって! そうだよね 高校野球で優勝するのは 1 校だけ あとはみんな負けじゃない? でもあきらめないでがんばることが大事だよね   おおらかなきみがいい 心の根のやさしいきみがいい だれにでもわけへだてないきみがいい ときどき反抗するきみもいい   どうしたらいいか考えるきみはもっといい 納得できずにやってもうまくいかない 考えたことをやってみようとするきみが好きだ 動いてはじめて見えてくるものがきっとある 失敗しようともっとやろうと頑張るきみがみたい 一生懸命何かに集中できたら自信がうまれる   きみのよさは正直なのがいい うそをつけず素直なのがいい きみのよさはひとが好きだってことが一番さ だからもっともっとひとを好きになろう   [ 2023 年 4 月 26 日...

心配性の克服

いつまでこの子の心配をするのやら 気にかかるとつい言葉をかける 大丈夫? なんともない?   細かいことに気が取られる 心の安まることがない 大丈夫? なんともない?   目の届くところでいてほしい 学校で何もなければいいな 大丈夫! なんともない!   今日も一日無事だった 明日も無事であってほしい 大丈夫! なんともない!   子どもが嫌がってきた 押しつけがましいと感じだした でもやっぱり気がかりで 大丈夫? ‥‥ なんともない? ‥‥   子どもが成長してるあかし 当たり前が少しずつ変わってゆく 大丈夫! なんともない! そう思う時間が少しずつ長くなればいいな   [ 2023 年 4 月 26 日書き下ろし。子が親離れしてゆく。心配性は大人になっても続く。それが親。でも子どもの成長を妨げるのはいかがか]

いやだなー

どうすればわかってるのに いちいち言ってくるのって いやだなー   心配するのもわかるけど いちいちあんたのためにって いやだなー   なにかしたくても いちいち口をはさんでくるのって いやだなー   からだよりも心がおいつかない いちいちこうしてああしてって いやだなー   なんともないときにも いちいち大丈夫って いやだなー   考えることができるのに いちいち子どもあつかいって いやだなー   反抗期ってさ こんな感じかな いやだなーって思うことで 少しずつ親離れしていくのかな いやだなーって考えることは 少しずつ自分でしなきゃいかないのかな いやだなーって顔するのは ほんとはいやだなー だって母さん少し悲しそうだもの   [ 2023 年 4 月 25 日書き下ろし。思春期の始めは親離れの兆しが表れる。親も子も大事な反抗期を乗り越えてゆく]

大きく育つ種

つまらぬこと あほくさいこと やらされてること みんな意気が下がりそう   忘れられないいやなこと はずかしい失敗をしたこと やる気がしぼんでしまったこと みんなも同じ思いをして大きくなるんだ   つらくて悲しいこと がまんできないいやこと にくたらしくてけんかになること みんなまとめて大きくなる種なんだ   面白いと思ったこと 楽しそうだと感じたこと 元気が出そうと動かされたこと きみが笑顔になれそうな種もたくさんある   でもね きみは考えなきゃいけない きみが持っている種をどう育てたらいいのかをね きみは考えて決めなければいけない 何が出来るかな きみは決めて動かなければいけない 何か出来るかもしれない   ただね 最初から出来ないかもしれない そう考えるのだけはやめよう そこはね 何もしないでいるだけだよね だからね きみがこうしたいとまずは動いてみようよ そうすれば きみの種がはじけて芽を出す用意が始まるんだ でもね ひとりでできないことは誰かに力をかりようよ そしてね 少しずつきみの力でできるようになればいい それがね 大人になってゆくということなのさ いまはね きみが大人になる種をたくさん見つけること そこにね きみが一番大切にしたい種がきっと見つかるよ だからさ きみはその種を大きく育てなきゃいけない きっとね きみにやさしさと元気と勇気を育ててくれる種になる   [ 2023 年 4 月 24 日書き下ろし。子どもが成長の種をどう見つけて育てるのか。子どもが見つけるよう導き添う大人の存在が重い。誰かな?]

去りゆくきみへ

死の知らせは突然だった 良くない症状は聞こえていた 現身 ( うつせみ ) も露の如く消える   無事な日々の約束の時間は短かった 病身をおして職務を全うした リタイヤ後乞われて別の仕事を引き受けた 半年後身体が悲鳴を上げていたという   信念を貫いた福祉に一途な社協マンだった 福祉教育の仕事始めは彼とだった 胆振早来から豪雪地帯の空知に入った 市内の学校関係者との懇談会を皮切りに 34 年の付き合いとなった   福祉と教育への情熱は近隣の社協マンを巻き込む 三市合同の福祉教育フォーラムは 10 年を数えた 全国でも例のない実践を仲間と共に積み上げていった 講師には全国的に著名な実践者やジャーナリストが招聘された 全道の社協マンを束ねる人望と組織運営力はさらに磨かれていった 北海道の福祉教育を地域から発信し推進した逸材だった その人柄と実績を乞われて道民児連に入職する   比類なき人財をいま失うことは痛恨の極みである 66 歳は今の時代ではあまりにも若すぎる まだ為すべき事が多々あったきみの存在の重さを感じる その業績は計り知れず継承する者たちに委ねられよう   きみとの想い出のバーボンを呑む約束は叶わなかった 黒縁眼鏡のダンディーなきみには焼酎よりバーボンがよく似合った 菖蒲信也氏のご冥福を心よりお祈りする 合掌   [ 2023 年 4 月 23 日書き下ろし。昨日逝去した。今朝一報が入る。哀悼の意を言葉にするしかなかった]

自然の摂理

自然への畏(おそ)れを侮ってはなりません 侮り傲慢になった人の世の終焉を見ています 自然のいのちへの畏れを軽んじてはなりません 軽んじ強欲になった人の心の退廃を見ています   自然の脅威から目を背けてはなりません 背けたことの後悔は破滅へと向かっています 自然の異変から目をつぶってはなりません つぶったことで先見性の喪失へと向かっています   自然の摂理に逆らってはなりません 人智では決して抗えない強固な壁です 自然の摂理に刃向かってはなりません 人智では決して護れない強靱な壁です   自然は人徳を求めています 自然との共生共存の道を探らねばなりません 自然は調和を求めています 自然を破壊する者を糾弾しなければなりません 自然は変異を求めています 自然に委ねることの摂理を確かめねばなりません 敬虔な祈りは自然に許された生命 ( いのち ) への感謝です   [ 2023 年 4 月 22 日書き下ろし。自然と人間は対立してはならない]

想定済みの失敗

失敗を想定しながら失敗する虚しき自己嫌悪 誰かにかつけることなく意気消沈する   注意していても失敗する対処力の放棄 一瞬を突いた散漫さに唖然とする   油断して失敗することの不甲斐なさ 自信のあるときほど落胆は大きい   準備不足が祟って失敗することの悔恨 用意周到と思い込みが先走る   判断ミスで失敗する考察力の稚拙さ 視界の狭さが解決策を見事に誤る   人間関係で失敗する人を見る目の未熟さ 感情を優先させて好感度に騙される   一方通行で失敗する自己本位の主張 相手のおもいを酌めず自縛する   妬みを買って失敗する口惜しさ 恨みの感情を抑えられず支配する   期待を裏切り失敗する無念さ 許しがたい自責の念に苦しむ   評価を間違えて失敗する無能さ 人選の曖昧な基準が周りをも惑わす   金の貸し借りで失敗する苛立ち 信用のしっぺ返しにおののく   安易な妥協で失敗したつけ 主体性と自律心が揺らぐ   軽薄な論点で失敗した挫折 反論もできず屈辱を浴びる   恥知らずで失敗した厚かましさ 開き直って醜聞を晒す   失敗からの学び直し 見直しが必要なのは己の生き様か   [ 2023 年 4 月 21 日書き下ろし。失敗から学べず繰り返すことの無能さを恥じる]

異分子

平凡な日常が変わる 会話が少なくなった場に 異分子が空気を和ませる   平凡な風景が変わる 話題が少なくなった場に 異分子が空気をかき混ぜる   平凡な言葉が変わる 語彙が少なくなった場に 異分子が空気を入れ換える   平凡な時間が変わる 論議が少なくなった場に 異分子も空気を熱くする   平凡な風景に 時として 異分子がまぎれる 忘れてはいけない 家族の絆を確かめる   平凡な会話に 時として 異分子が加わる いまとこれからを考える 親子の言葉が生き返る   平凡な日常に 時として 異分子が居るというだけ 照れという衣を脱ぐ 親子の本音を確かめる   [ 2023 年 4 月 21 日書き下ろし。異分子であることの存在理由]  

ルーツ

娘が仕事で福岡に飛んだ ホテルから妻とメールでやりとりをしていた   柳川が妻のルーツだ 娘は妻の旧姓をキーワードに系図を調べた 立花藩主の室につながった 「むろってなあに?」 妻は笑いこけた   系図の中に正室・室・側室と記載されていた 本妻の正室以外はみな側室である しかしここには室と書かれていた 後添えを表しているのだろうか 妻のルーツは藩の重鎮を担っていた家系のようだ ひとつ言えるのは娘がその血筋をひいていることだ 戦後北海道に否応なく移住したことが娘につながる いのちの営みの不思議を痛く感じた   久しぶりに夫婦で想い出していた 二人して柳川を訪れ菩提寺にお参りした 立花邸御花では古地図が展示されていた 城を囲む武家屋敷の一角に名前を見つけた 娘に妻はルーツの旅を勧める   夫のルーツは隣の久留米藩の下級武士である 室蘭に屯田兵に入り失敗し厚真の山奥に入植する 九州にルーツを持つ二人が出会うのも不思議な縁である 二人のルーツを娘は興味深く感じていた 覚えている記憶をしたためておく時がきたようだ   [ 2023 年 4 月 20 日書き下ろし。夫婦の父や母の苦労もしっかりと伝えなければならない。娘たちがそのことに興味を示す年齢になったことが嬉しい]

鉛筆の世界

鉛筆を削る静けさよ 刃先の芯が尖り出す   鉛筆を握る喜びよ 指に書きたいおもいが伝わる   鉛筆で書き出す楽しさよ おもいが文字に表れてゆく   鉛筆で書く文字のやさしさよ つながる言葉が丸くなる   鉛筆が走り出す驚きよ 下手な文字が空白を埋めてゆく   鉛筆が記す懐かしさよ 稚拙な文が味わいを醸す   一本の鉛筆が語り出す 幼き日に戻るタイムマシンの如く 一本の鉛筆が生み出す 内心の自由と思考の確かめの如く 一本の鉛筆が世界を描く 想像と創造へと導くが如く   [ 2023 年 4 月 19 日書き下ろし。机上の整理をした。筆立てに鉛筆が一本。久しぶりに握った。芯をカッターでといだ。懐かしさがこみ上げてきた]  

地方選挙の結果は

評価無用の候補者は 無投票で当選する 公費で養う者たちは 津々浦々で幅利かす   評価不可の候補者は 無力の相手で当選する 公費を動かす者たちに この先期待も希望もない   評価未定の候補者は 敵失逃がさず当選する 公費の浪費をする者たちは 暴露されれば立つ瀬なし   評価無視の候補者は 立つだけでも当選する 公費を財テクする者たちは 政治は商いと割り切り稼ぐ   評価が分かれる候補者は 圧勝ならず当選する 公費を無駄にする者たちが 選挙に勝っても公約で敗れる   評価の低い候補者は タレントもどきで当選する 公費以上に実績求める者たちに 信じて預けるいのちなし   評価をいぶかる選挙者は 人を見抜けず当選させる 公費を湯水のように使われる者たちは いつも判断不能の罰受ける 評価に欲をかく為政者は 維新大勝に乗っかり IR カジノを認定する 公費もふんだんに使われる大阪人は ギャンブル中毒が蔓延する街づくりに手を汚す   評価を避けて投票する選挙者は 抗うことも諦めて棄権を行使する 公費も選挙権と捨ててゆく者たちは 不誠実で不確実な時代に紛れ込む   [ 2023 年 4 月 17 日書き下ろし。地方選はまだ続く。選挙する側の無知と無関心が世の中のかったるい空気を一層重くする] ※統一地方選後半戦の北海道内 35 町村長選と 100 町村議選が 18 日、告示された。町村長選には 46 人が立候補し、 10 町村で選挙戦となったが、約 7 割にあたる 25 町村で無投票当選が決まった。総定数 1038 に対し 1105 人が立候補した町村議選では、半数近くの 48 町村が無投票。うち 11 町村は定数に満たなかった。選挙のある町村長選、町村議選は 16 日に告示された 8 市長選、 21 市議選とともに 23 日に投開票される。とりわけ最大の争点は、全国に先駆けて進む深刻な人口減少への対応だ。 2020 年国勢調査の北海道の人口は約 522 万人で、 5 年前と比べ約 16 万人減少。国立社会保障・人口問題研究所は ...

敵を作る

敵を作る 生か死を突きつける  忖度と盲信がはびこる 批判と反動を排斥する 監視と密告が常となる 偽善と邪悪を世に満たす   敵を作る 正義と戦意を吹聴する 憎悪と恐怖を植え付ける 猜疑心と敵愾心を煽る 曲解と独善で操作する 虚偽と恫喝で支配する   敵を作る 弾圧と暴力の行使 保身と欲望の末路 人権と尊厳の無視 殺戮と破壊の賞賛 真実と真理の埋葬   [ 2023 年 4 月 17 日書き下ろし。あえて敵を作ることの無意味さと不気味さを知る]

桜と雨と雪

15 日札幌で桜が開花した 桜前線の北上はかなり早い 16 日早朝から雨が降り止まぬ 長沼の農家では雨と低気温に備えて 苗を育成中のハウスに暖房を入れる 畑はこの雨で 3 日ほど農機は入れぬ 追い打ちは 16 日雪が降る 気温は一度と予報する   雪見桜は風流この上ない されど春の農作業に追われる農家には 桜を愛でる時間はない 田畑を起こし苗を植えるこの時期に 冷たい雨はいらない ハウスでは稲の苗も育ってきた 零下に降る雪はごめんだ   桜咲く雪降る明日は蕾も凍る 自然の戯れに人は踊らされるだけ 自然がなす趣に心動かされる人もいる 自然の仕打ちに逆らえぬ人もいる    今日は一日雨が降る まったりと露天風呂で冷たい雨に打たれたい 遠出して茶けた田畑を見ながら農道を走り温泉に行こう   [ 2023 年 4 月 16 日書き下ろし。昨日長沼の農家をお邪魔したら、忙しそうで早々に退散した。吉報は 札幌市が招致を目指す2030年冬季五輪・パラリンピックについて、国際オリンピック委員会(IOC)側が札幌開催は「困難な情勢」と日本の 誘致関係者に伝えたという。桜のようにパッと散るのがいいかも]

モスクワの無事

4 月 4 日フィンランドが北大西洋条約機構(NATO)に正式加盟 フィンランドのNATO加入はロシアには大きなダメージ 4 月 6 日プーチンとルカシェンコが会談 ベラルーシ西部への戦術核配備を承認 核配備は西側諸国の動きへの牽制か 4 月 14 日 極東ウラジオストクに司令部を置く太平洋艦隊 北方領土やサハリンへの敵の上陸を阻止することを目的にした軍事演習を開始 演習では空軍・海軍・航空宇宙軍が参加して ミサイルや魚雷発射などの対潜水艦攻撃の訓練も行う 北海道近海も物騒な雲行きになってきた 領土の広いロシアは果たして守り切れるのか 防衛戦線を拡大するだけ兵力増員も必須だ   12 日米国機密文書が漏洩した ロシアの死傷者 18 万 9500 人から 22 万 3000 人 ウクライナの死傷者は 12 万 4500 人から 13 万 1000 人 両軍発表の 10 倍に相当するという 果たしてどれだけの兵士や市民が犠牲になったのか 推計では計り知れない事実が横たわる   14 日ロシアでは徴兵忌避の対策として「電子招集令状」が成立した 電子令状が通知された瞬間から予備役など対象者は出国禁止となる ウクライナ侵攻の長期化を見据えた安定的な動員をはかる苦肉な策謀 兵士も武器弾薬も不足する兵站はロシアの敗北を決定づけるだろう   ロシアではネットを検索しても「戦争」はヒットしない モスクワ市民は変わらぬ平穏無事な日常を暮らす 徴兵されたモスクワ市民は銃後の安全地帯で軍務につくのか 死傷者の出身地が明らかにされない限り「戦争」は他人事でしかない モスクワを遠く離れた貧困地帯から召集された犠牲者は多いことだろう 事実は捏造されネットにもマスコミにも報じられることはない 悲劇はモスクワではなく地方都市の男たちに愛国を迫り前線に立たせる これからも小さな村落で戦死の報に泣き崩れる母親の嗚咽が聞こえる     [ 2023 年 4 月 15 日書き下ろし。前線は一進一退を繰り返す。両軍とも犠牲者を累々と積み上げ、ウクライナの東部の街は焦土と化す]   ※ウクライナでの両軍死傷者...

Jアラート鳴る

北朝鮮は 13 日午前 7 時 22 分ころ 大陸間弾道ミサイル( ICBM )級のミサイルを発射した 日本の領域や排他的経済水域(EEZ)への落下は確認されなかった   7 時 57 分全国瞬時警報システム(Jアラート)が鳴った 北海道内に落下するとう情報が走った テレビでは緊急避難を繰り返し呼びかけてた 頑丈な建物か地下に逃げろという 道内でそんな避難場所は限定されている 地下シェルターを掘るしか対策はない 道知事の選挙公約には何もなかった   さてさてこの建物では心もといだ どこに逃げ込めばいいのかわからない なにせ弾道ミサイルが落ちてくる 強靱な建物を直撃されたらが果たして無事なのか 秋田で一時避難訓練が行われた 学校や公共施設に避難して直撃されれば一網打尽だ ミサイルを撃墜することも縦長の国土では無理難題 落ちてきたら諦めよというメッセージにしか聞こえなかった   待てよ そもそもこのミサイルの弾道をどう予測したのか 結果誤報でしたで済む話か 日本の防衛網そのものの不備を暴露したのではないか ずさんな防衛システムしか持ち得ない状況で 防衛費を大幅に増やす理由付けにはこれもあり 安倍さんが盛んに北朝鮮の脅威を煽って選挙に勝った 見事な作戦だったが同様の手法を使って不安を煽る 官房長官は適切な判断だったと木で鼻をくくったように話す   朝早くから官邸は情報収集と対応に追いまくられた 初めて鳴ったJアラート 結果誤報で済んだが次に鳴るときには 道民は何の備えも出来ないことだけははっきりした お金持ちとお偉い人だけはきっとシェルターを注文するだろう   [ 2023 年 4 月 14 日書き下ろし。国土と国民の命を守る政治とは?]