去りゆくきみへ
死の知らせは突然だった
良くない症状は聞こえていた
現身(うつせみ)も露の如く消える
無事な日々の約束の時間は短かった
病身をおして職務を全うした
リタイヤ後乞われて別の仕事を引き受けた
半年後身体が悲鳴を上げていたという
信念を貫いた福祉に一途な社協マンだった
福祉教育の仕事始めは彼とだった
胆振早来から豪雪地帯の空知に入った
市内の学校関係者との懇談会を皮切りに
34年の付き合いとなった
福祉と教育への情熱は近隣の社協マンを巻き込む
三市合同の福祉教育フォーラムは10年を数えた
全国でも例のない実践を仲間と共に積み上げていった
講師には全国的に著名な実践者やジャーナリストが招聘された
全道の社協マンを束ねる人望と組織運営力はさらに磨かれていった
北海道の福祉教育を地域から発信し推進した逸材だった
その人柄と実績を乞われて道民児連に入職する
比類なき人財をいま失うことは痛恨の極みである
66歳は今の時代ではあまりにも若すぎる
まだ為すべき事が多々あったきみの存在の重さを感じる
きみとの想い出のバーボンを呑む約束は叶わなかった
黒縁眼鏡のダンディーなきみには焼酎よりバーボンがよく似合った
菖蒲信也氏のご冥福を心よりお祈りする
合掌
[2023年4月23日書き下ろし。昨日逝去した。今朝一報が入る。哀悼の意を言葉にするしかなかった]