刷り込まれる恐怖心

人はいつ恐怖心を植え付けられるのか

人はなぜ恐怖心を抱き続けるのか

人はどのように恐怖心を刷り込まれるのか

 

国家は過去の恐怖心を恨みの文化に育てる

国家は過去の恐怖心を憎しみに仕立て上げる

国家は過去の恐怖心の再生を際限なく繰り返す

 

恐怖は継承された統治力に変異する

恐怖で恫喝しつつ権力者の欲望を満たす

恐怖から逃れられない教育統制を強化する

恐怖を煽り敵愾心を愛国心にすり替える

 

衣の下に鎧を身につけて民生を説く

アジテーションは服従を強要する

逆らうものは銃火にさらし牙をむく

わずかな施しを与え自由を奪う

陰謀と欺瞞だけが世に満ちる

身勝手な振る舞いは恐怖心から発する

 

外敵を常に意識させ労働と窮乏を強いる

兵器開発に科学者はうつつを抜かす

食糧難で民も兵士も体力を消耗するばかり

恐怖は宗教に救いを求め神は権力の意に添う

 

恐怖心にかられた者たちは

時代を超えて蘇る

恐怖心を抱く者たちは

歴史を学ばず蘇る

恐怖心に凝り固まった者たちは

己の恐怖心を克服できぬ小心者だった

 

[202348日書き下ろし。戦争を誘発する要因に国家として恐怖をいかに継承するのか。仮想敵国を想定した安保3文書もまた大きな危険を孕む]


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