空虚なる一日

 

いつか来る日を待つ

 

その日何かひとつする

なんでもいい

本を一冊読み終える

庭に堆肥を入れる

映画を一本観る

そして酒を呑む

それでおしまい

 

その日何もできなかった

さして計画があるわけでもない

気ままに過ごすだけのこと

読み散らかす本の山

ネットニュースを斜め読み

テレビはニュースぐらい

日が暮れて酒がすすむ

それでおしまい

 

その日を変えたいと思うこともある

散歩は風が強くて気が進まない

窓から日課にしてる人を眺めるだけ

朝起きて飯の他は机にかじりつく

いつものルーチンを繰り返す

変えようという気分は霧散した

いつものように酒を味わう

それでおしまい

 

怠惰な時間が過ぎてゆく

昨日も今日もきっと明日も同じことの繰り返し

何かしなきゃって思った先から気力を失う

そもそも何かをしなければならないこともない

 

怠惰な時間に感情も消沈する

昨日も今日もきっと明日も心動かすことはない

何も感じずにいつの間にか流されてゆく

そもそもが刺激のない暮らしに求めることでもない

 

いつか来る日

いったい何をしたいのかさえわからなくなる

いつか来る日

空虚なる一日を待つ身になるのはいつの日か

いつか来る日

悲劇の前触れはすでに始まっているかもしれない

 

[202358日書き下ろし。もしもそんな日が来るとしたら。悲劇はすでに始まっているかもしれない]

 


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