症例研究の発表
老人介護施設の現場
コロナ禍でクラスターにも見舞われた
プライベートも厳しく自粛した
365日24時間の介護
シフトを組んでも休めない
誰かが濃厚接触者になればサポートに入る
入所者の日々の暮らしの安心と安全
ケアの精神だけでは支えきれないタフな仕事だ
肉体的な疲労や腰痛にも悩み苦しむ
自主的に症例研究グループを作る
現場の課題を共有し仮説検証に挑む
1年近いスパーンで勤務後調査や討議を重ねる
老健施設での6本の症例発表を参観した
経営に直結する利用者の獲得やサービスのあり方
成果と課題が丁寧にまとめられた価値ある内容だった
若い職員たちがまとめ上げたプレゼンの画面に見入る
現場の実践から導き出された言葉の勢いを感じた
経営の改善や就労へと連動してゆく意欲を垣間見た
今年は5つの福祉施設や事業所から10数本報告される
6月30日ようやく法人全体の症例研究発表会を開催する
勤務後会場に多くの職員が集まってくる
発表される研究を組織化された研究委員が選定する役目を担う
2010年法人内に設置された研修推進機関「友愛学会」
全職員が会員として研究参加するシステムである
施設や事業所から推薦された9名の研究委員
全体発表会ではその審査をも担当する
友愛学会の目的は内規第2条に示されている
1 人事育成と研修及び研究における専門性の習熟並びに症例研究の充実に努め、その成果を現場に環流し、職場環境や介護ケアスキルの改善に寄与する
2 施設・事業所間の研修意識や実践研究に格差が生じることのないよう、共通認識と取り組みに十分配慮し、過度の干渉や指導を抑制し阻害することなく、現場の移行を最優先しつつ自主的な研究活動を保障することで研究体制の充実に寄与する
3 個々の研究意欲を喚起し、グループ研究を推奨しつつ個々の専門職としての資質の向上に寄与する
また第3条に推進目標を掲げる
1 学会は、人材の育成と定着を目的とした、研究・研修による個々や集団における専門性の習熟、並びに症例の実践的研究による現場力(経験力)の向上と充実、及び研究成果の普及啓発を事業を通して積極的に展開する
2 学会は、社会的負託に応える福祉人材の育成と定着をめざし、法人の社会的信用を高めると共に、法人全体の福祉力の底上げに努める
承認と栄誉は研究者に
研究者のモチベーションのアップに
欠くことの出来ない心的動機でもあり目的でもある
研究過程そのものがすでに自己評価の対象ともなる
研究成果の客観的評価の獲得は
自己成長を共同研究者と喜びを共有することでもある
それが学会の果たすべき本質
法人全体の研究活動の底上げを図ることとは
保育や介護のあり方・方法の改善や提案により
他の職員と共にサービスの向上に大きな影響を与える
研究を支える体制づくり
安心して症例研究に挑む環境づくり
50年を経た法人の新たな歴史を創る取り組みは
職員一人ひとりの仕事への誇りと人としての輝きを放つ
[2023年5月13日書き下ろし。北海道友愛福祉会における症例研究を支える友愛学会を紹介する。研発の場にいるとワクワクする]