朝の水やり
風もない心地よい朝を迎えた
ゴミ出しを終えて庭に出る
昨日の炊事で出た水を漬物樽に入れてある
バケツでくみ出し如雨露に入れ替える
ラディッシュのプランターにまず水を撒く
小さな種が顔を出して水を飲む
一本栽培の菊の鉢にたっぷり注ぐ
ともかく余るほどの水を欲しがる
移植したイチゴはしおれていた昨日よりも回復気味だ
根元をガッチリ湿らせて日差しの強さとの戦いに備える
枝豆はまだ芽が出ない
待ち遠しい気持ちが水やりに思いがこもる
ゴーヤーも忘れてはならない
沖縄はもう梅雨だ
雨の降る中根は耐えて茎を伸ばし葉を広げる
そこで水がなくなった
トマトは水を求めて根を伸ばす試練の一日になる
夕方ご褒美に乾きを癒やしてあげよう
ブルーベリーは折れた根元から枝がようやく花を付けた
成長までまだ数年かかるだろう
残った枝に隙間なく花を付けている分ありがたい
今秋も多少の収穫は見込まれそうだ
ラベンダーは去年から雪にやられて散々だった
群生した中央の枝が折られ空洞化した
なにかみっともないスタイルになった
それでもしたたかに芽を付け葉を伸ばそうとする
その一途さに肥料を多く蒔き直す
夏の開花を楽しみにしてると伝える
その横に去年もらった菊がたくさんの枝を伸ばした
親父が大事にしていたシャクナゲのそばに移植した
シャクナゲは去年多くの花を咲かせた
今年は葉を伸ばす枝が多い
だから秋に菊の大盛りを楽しむ魂胆だ
いずれその一帯を菊が覆う景色をイメージしている
こぢんまりした箱庭は個々が主張しながら成長する
水やりはなぜか心が落ち着く時間となる
その穏やかの中で無心になるのがいい
[2023年5月25日書き下ろし。風の強い地域。今朝のような穏やかな日は珍しい。札幌ではライラックも例年より早く見頃を迎えた。そういえばジャガイモの芽がひょっこり出ていた]