単身高齢者の幸せ

高齢単身者の7人に1人は2週間に1回以下しか会話しない

毎日会話するのは5割で女性でも6割だという

(国立社会保障・人口問題研究所2017年調査から)

 

65歳以上がいる世帯は2747万で全世帯の半数を占める

そのうち単身世帯は3割に上る

 

孤立している高齢者問題はこれからも取り沙汰される

地域での人口減が進み急激に人間関係が疎遠になる

コロナ禍で世間との関わりが寸断されたまま放置される

同世代でのつながりが加齢と共に希薄になる

伴侶との死別は同伴者を失い心を折られる

物価の高騰で年金生活では暮らしの維持も難しくなる

適切な医療サービスからも遠ざけられる

福祉の関わる情報へのアクセスが出来なくなる

介護へのアプローチはもはや放棄するしかない

身体的衰退や認知など症状を自覚することが出来ない

家族とのつながりも持てず骨も拾ってもらえない

老人福祉施設への入所もできぬまま在宅死を迎える

近隣の関係が途絶え相談する相手もいない

昔から周りと気性が合わず孤立していることもある

 

地方では老老介護ができるだけまだ救われる

家族からも見放され地域に拠り所を失う

地域に果たして福祉力は残っているのか

普段の暮らしが叶わぬなかで身を削いでゆく

地域包括ケアシステムは機能不全を起こしたままだ

 

終の棲家が悲惨な死に場所となる

制度役に立たない介護保険や医療保険も

生活保護のセーフティーネットからも漏れていく

厳しい老後の現実から逃げられず地域に漂流する

 

一人暮らしを享受できる者たちを果報者という

 

[2023821日書き下ろし。支え手を求めるにも絶対数がいない。地域社会の担い手だった高齢者も再雇用で70歳まで働く。制度設計の再構築は政治の問題だが、税金をむしり取ることしか頭にない。どんどん縮んでゆく地域社会の福祉の縮図が単身高齢者問題だ]


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